ホルヴィラップ修道院 

昨日は、日本人会の副会長夫妻の送別会でした。といっても、金曜日に出発されるので、まだ何度か会う予定はありますが…で、久々に度数が70%ぐらいあるウォッカをけっこう飲んだので、今朝は少しフラフラしてました。

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桑の実から作られたウォッカは、ほのかに甘くて美味しい!しかし、火が簡単につくほど度数が高いので、その後かなり酔っ払いました…

さて、ブログのタイトル写真にもなっているホルヴィラップ修道院。エレバンから簡単に行ける観光地で、とっくの前にブログで紹介していると思っていたら、どうも記事がない…ということで、今日はここをご紹介したいと思います。

エレバンの南、車で40分ほどの丘に建つ修道院で、トルコ国境からはたった8kmしか離れていません。なので、現在トルコ領にあるアララト山が間近に迫ってきます。天気が良い日は、写真のような素晴らしい景色を見ることができます。朝方の方が、アララト山はきれいに姿を現していることが多いですね。

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修道院のすぐ向こうはトルコ…アルメニアの象徴、アララト山の雄姿が間近に迫り、思わず見とれてしまう美しい景観。

ホルヴィラップという名前は、アルメニア語で「深い穴」を意味しています。4世紀頃、アルメニアにキリスト教を広めた聖グリゴールが幽閉されていた場所であったことに由来しています。

当時アルメニアでキリスト教を布教していた聖グリゴールは、異教徒だったトゥルダット3世に捕らえられ、ここの地下牢に13年間も幽閉されました。しかし、その後重い病気に罹ったトゥルダット3世は、妹の忠告に従い、聖グリゴールを解放。彼によって病を癒され、キリスト教徒に改宗したという伝説があります。

聖グリゴールが幽閉されていたと言われる地下牢も残っており、垂直の梯子で降りていくことができます。名前の通り、けっこう深い穴で、こんな所に13年も閉じ込められて、よく生き延びたなあと驚きます。ある女性が、毎日一かけらのパンを隠れて与え続けたお陰だったという話もあります。

アルメニアのキリスト教の歴史において、大変重要な場所なので、聖地の一つとなっています。エレバンから近いですし、是非とも訪れてみてください。

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地下牢へ通じる梯子。確かに深い!完全に垂直(というか、微妙に後ろに反っているような気が…)なので、降りるときは結構スリリングです。

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地下牢から見上げた梯子。内部の全体写真はありませんが、けっこう広いです。とはいえ、全く光が差し込まず、こんな所に13年もいたなんて想像できません…

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現在の修道院は、17世紀に建てられたものです。

タイトル画像変えました 

風邪もほとんど治りました。朝晩冷えるときがあって、涼しいのはいいんですけど、体調を崩すと困りますね。皆さんも、体に気をつけて下さい。

さて、お分かりだと思いますが、ブログのタイトル画像を変えました。ブログを始めたときから、ずっと同じ写真を使っていましたが、一昨日ぐらいに変えてみたのです。

理由は…特にありません。強いて言えば、アルメニア日本人会ブログのタイトルに画像を貼ったのがきっかけでしょうか。向こうはずっと画像がなかったので、先日のハチク村のイベント時の写真を貼り付けたのです。

浴衣を着た会員が笑顔で映っていて、私のお気に入りの写真です。やっぱり画像があった方が、見栄えがよくなりますね。是非とも、そちらもご覧になってみてください

アルメニア日本人会ブログ

まあ、それで何となく個人のブログのタイトル画像も変えてみようと思ったのです。それに、ブログ名が「アララトの国から」なのに、アララト山がちゃんと映っていませんでしたし…ブログ名に合うよう、きれいにアララト山が映っている写真にしました。

でも、前回の写真も今回のも、場所は同じところです。ホルヴィラップ修道院という、エレバン郊外にある教会。トルコ国境近くなので、こうやって間近にアララト山の雄姿を見ることができます。で、ここは絶対に以前ブログで紹介していると思い込み、「過去の記事をご覧ください」と書こうと思ったら、何と記事がない!

今まで、いろんな観光地や修道院を紹介してきたのに、まさかここを未だに紹介していなかったなんて…自分でも驚きました。近々このホルヴィラップ修道院について記事を書きたいと思います。

ちなみに、前回の写真は、7年前に日本語を学ぶ学生たちと一緒に行った時のもの。晴れてはいたものの、アララト山は雲が掛かってきれいに見えませんでした。実は、当時学生だった妻も一緒に映っています。当時は日本語がまだまだの上に、大人しい性格なので、あまり印象に残っておらず、まさか将来結婚するとは思いもしませんでしたが…さて、妻はどれでしょうか?

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楽しい思い出の写真です。後ろに、山頂を少しだけ出したアララト山が映っています。

そして、新しく貼り付けた画像は、先月母と一緒に行った時に撮ったもの。大アララト・小アララト両方きれいに見えて、本当に美しかったです。母も感動していました。それにしても、小さい方は、やっぱり富士山に形がそっくりですね。

こうやってタイトル画像を変えるのは、気分転換にもなるし、アルメニアの風景も紹介できるし、時々やってみようと思います。

アルメニア、デンマークに圧勝! 

前回の記事で、すごく暑い!と書きましたが、最近また天候が少し不順で、急に雨が降って寒くなったりします。そのせいか、風邪を引いてしまいました…疲れが溜まっていたこともあるでしょう。

とにかく例年の今頃なら、ほぼ毎日真夏日なのに、今年は変な天気です。まあ、雨がザアッと降ってくれるので、植物にとってはいいかもしれません。お陰で、言語大学のも元気に大きくなっています。

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背丈が伸びているのはすぐ分かるんですが、よく見ると幹も太くなっています。

さて、コンフェデレーションズ杯で、日本代表はメキシコにも負けてしまいましたね。強豪ばかりだったとはいえ残念…しかし、あのイタリアを試合運びでは圧倒していたりと、次に期待ができる内容だったと思います。

実は、アルメニアも、先週サッカーの話題で盛り上がっていました。というのも、W杯欧州予選で、強豪デンマークに4-0で圧勝!現在のFIFAランキングによると、デンマークは20位、アルメニアは89位という歴然とした力の差があるので、すごい大番狂わせです。

デンマークがアルメニアに大敗

アルメニアのサッカーは意外と強いと以前にも書きましたが、デンマーク相手にここまでやるとは…さすがにアルメニア人自身が一番驚いているのかもしません。まあ、それだけに喜びもひとしおのはずです。

しかし、アルメニアよりも、デンマークの方がどうしちゃったの?という感じです。やっぱりアルメニアを見くびって、油断していたんでしょうか。とはいえ、ホームの試合で4-0という大敗はひどすぎ…W杯出場も、かなり厳しくなったようです。サッカーって、分からないもんですね。

日本代表もそうですが、アルメニア代表にも、頑張ってほしいと思います。

サマースクールの文化イベント 

めっちゃ暑い!午前中の気温が何と35℃…しかし、そんな暑い中でも、7ヶ月目に入った妻のお腹の赤ちゃんは元気です。一昨日お腹をクイクイと軽く押してみたら、同じ場所をポコッと叩くような胎動が!たまたまかもしれませんけど、子供が反応してくれたようで嬉しかったです。

さて、先日ハチク村で行われた交流イベントのことが、フランスのアルメニア人コミュニティーで発行されている新聞「Noyan Tapan」に掲載されて、アルメニア日本人会のことも、写真入りで紹介されました。

Noyan Tapan 
フランス語でさっぱり分かりませんが、こうやって新聞で紹介されるなんて嬉しい限りです。公美さん、ありがとう!

先週は、ヨーロッパ教育大学の児童向けサマースクールでも、文化イベントを開きました。通常の授業も平行して行っているので、普段お任せしている会員だけでは人手不足…なので、私も手伝いに行ってきました。あと、エレバン滞在中の京大生・甲村さんも手伝いに来てくれました。

イベントでは、盆踊りや寿司の紹介をするので、私も副会長も浴衣に着替えました。まずは、その浴衣の説明。浴衣の袖はポケット代わりになるという説明には、子供たちがとても面白がりました。実際に携帯電話を入れて見せると、「落ちないの?」とか「へえ、便利」とか言ってました。

中には、「そこだと電磁波が体に悪いよ」と、えらく大人の意見を言う子もいました…まあ、昔の人は携帯なんて持ってなかったから心配いらんけど。

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それから、炭坑節と河内音頭を披露。アルメニアの踊りとは全く違うので、不思議そうな顔で見てましたね。子供たちにも炭坑節を教えましたが、中々輪になってくれず、たとえ輪になっても、その場で踊るだけで動いてくれない…などの問題はありました。でも、楽しそうにやってました。

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次は、箸の紹介。箸を見たことのある子は多く、「あー、知ってる!」と我先に割り箸を受け取ろうとします。が、いざ使おうとすると全くダメ。そりゃ使ったことないんですもんね。日本だって、変な持ち方している人多いし。

とりあえず、きゅうりの角切りで練習させてみました。一生懸命箸で掴もうとする姿は可愛らしかったです。あり得ないほど変な持ち方でも、何とか掴めたら嬉しそうでした。

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そして、最後は寿司の紹介。副会長が、寿司飯の作り方から説明してくれました。子供たちは、米に酢を混ぜることに驚いていましたね。ちなみに、元々寿司は、酢飯(すめし)が語源になっています。中には、真面目にメモを取っている女の子もいました。海苔や巻き簾の紹介をしてから、実際に副会長が上手に巻き寿司を作ってみせると、「オー!」と歓声が上がります。

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見るだけじゃなく、子供たちにも挑戦してもらいました。ただ巻くだけといっても、やはり初めての子供たちにとっては難しかったようで、けっこう苦労していました。ただ、せっかく出来上がっても食べない子が半分ぐらいいます。安全のために、具はきゅうりとカニカマにしましたが、海苔さえ初めて見る子が多いので、抵抗があるようです。

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それでも、恐々しながら食べたり、醤油なしで食べたりと、何とか口にする子もいます。やっぱり「美味しくない!」と、すぐ止める子もいれば、「美味しい!」と、すごく気に入る子もいます。隣の子が食べなかった分も、醤油につけて嬉しそうにパクパク食べてました。

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やっぱり、こういうイベントで幼い子供が集まると、騒がしかったり、言うこと聞かなかったり大変なこともありましたが、子供にとっては貴重な異文化体験になったと思います。これがきっかけで、将来寿司職人になりたい!って子も出てくるかもしれません(そりゃないかな…)。

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フラメンコを披露! 

最近すごく暑くなりました。昨日の昼間は35℃あったようです。まだ体が慣れていないからか、ちょっと出歩くだけで疲れます…そしてビールが飲みたくなります!

ということで、昨晩は日本人会メンバーで焼肉パーティーを開きました。先日のハチク村の交流イベント、そして今週のサマースクールの文化イベントを無事に終えたので、みんなで打ち上げをしようということになったのです。

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めちゃくちゃ美味しかったです。ビールと焼肉って、なぜかテンション上がる!

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食後は、久々にカラオケをしました。これも盛り上がって、最後は河内音頭やフラメンコを踊りました。

さて、前回の記事では、ハチク村のイベントのことが途中までになっていました。イベント後半では、いよいよフラメンコを披露します。みんな衣装に着替えてスタンバイO.K. やっぱり少し緊張してきました…

私は踊るパートが少ないとはいえ、この1ヶ月練習してきましたから、本番で間違えずに踊れるかどうか不安でした。他のメンバーも、同じ気持ちだったと思います。

後半も、まず村の子供たちが踊ってくれました。インドやロシアのダンスも披露してくれて、とても見応えがあって楽しかったです。そのうちにイベントも終わりに近づき、ついに私たち日本人会の番が来てしまいました!

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とにかく楽しく踊っているのが伝わる素敵なパフォーマンスでした。

初めは、副会長のソロ。さすがの副会長も少し緊張した様子でしたが、ずっと趣味でやっているだけあって、きれいに踊りきりました。次は、南江会員とのデュオ!これも、全くミスなしで決まりました。そして、再び副会長がソロで、物悲しいフラメンコの曲に合わせて、素晴らしいダンスを披露してくれました。

南江会員も、フラメンコを踊ったことなどなかったんですが、1ヶ月前ゼロから始めて、一生懸命練習してきました。真面目な性格なので、習ったことはちゃんと覚えてきて、自分で改善点を考えたりもして、副会長も「教え甲斐があった」と誉めていました。

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副会長と南江会員とのデュオ。練習の成果を、本番できっちりと見せてくれました。

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副会長の決めのポーズ。格好いい!

そして、最後は会員みんなで踊ります。初めは、副会長とルザン会員の華麗なダンス。実は、ルザン会員はたった2週間しか練習できなかったんですが、元々踊りが上手なので、本番では全くミスなしで、きれいに踊ってくれました。さすが!

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女性二人がフラメンコ衣装着て踊ると、やっぱり舞台が華やぎますね。

その次は、ついに私のソロパート!踊るのはフラメンコというよりルンバ。曲のリズムに合わせて、一生懸命踊りました。「間違えないように…」と内心ドキドキしながら、でも笑顔を絶やさずに何とかミスなしで踊りきりました。たった1分ほどでしたが、終わったときは本当にホッとしました。

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後日ビデオを見た副会長から、「ちゃんと踊れてたよ!」と、お褒めの言葉を頂きました。ハア、良かった~

そして、最後はやっぱり副会長!華麗なステップで、トリをきれいに決めてくれました。みんなで踊りながら舞台の裾に下がっていくと、観客から拍手!踊っている時は、観客の反応を見る余裕なんてなかったですが、楽しんでくれたようです。

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激しいステップを踏む副会長。ずっと踊りっぱなしでしたが、最後もビシッと決めてくれました。

再度舞台に上がってお辞儀すると、また客席から拍手。無事に終わったという安堵感と、「やって良かったあ!」という達成感がこみ上げてきました。何より、大切な仲間たちと頑張って、一つのことを成し遂げた感動がありました。

その後は、また村の人たちと写真撮影。フラメンコ衣装を着た副会長とルザン会員が大人気でした。また、踊っていた子供たちは、副会長にフラメンコのステップを少し習っていました。みんな喜んでくれて、イベントは大成功に終わりました。

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みんないい表情していて、本当にお気に入りの一枚です。

イベントが終わってからは、村人のお宅で夕食を頂きました。いやあ、気が楽になったからかお酒が美味しい!食事も本当に美味しかったです。盛り上がった勢いで、アルメニアダンスをみんなで踊ったりして楽しい時間を過ごしました。

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イベントの後のパーティーでは、みんな疲れも忘れて踊りまくりました。

帰りのバスでもテンションは高いままで、冗談言い合って大笑い、そして日本の歌を合唱しまくりました。運転手は、「何や、この騒がしい日本人たちは?!」と呆れてたかも…でも、思い出に残る素晴らしい一日でした。

最近忙しくなっているアルメニア日本人会ですが、こうやって素敵な時間や経験を、いろんな人と共有できるんですから、会を始めて良かったなあと思います。イベントを主催した公美さんとハチク村の人々、見に来てくれた人たち、そして何より一緒に頑張った日本人会メンバーに感謝です。みんな、本当にありがとう!