復活祭 

最近すっかり春の陽気で、もうジャケットは必要ない暖かさです。そのお陰で、言語大学のの新芽も、かなり大きくなっていました。

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さて、今日は復活祭(イースター)。キリストの復活をお祝いする日です。少し前にご紹介したツァフカザルトというお祭は、この復活祭の一週間前に行われます。

毎年のように、教会のミサに行き、そこから火を家に持って帰りました。夕食は、イースターエッグと呼ばれる卵、魚とドライフルーツのピラフを食べました。もちろん、ワインで乾杯です。そして、卵同士をぶつけ合って割る遊びをします。

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近所の教会には、たくさんの人がお祈りに来ていました。

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教会の火とイースターエッグ。卵は、玉ねぎの皮を煮出した汁で赤く染めます。

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肉を食べてはいけないので、魚とドライフルーツのピラフを食べます。

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こうやって卵同士をぶつけ合って遊びます。割れた方が負け。今年は、私の卵が最後まで割れなかったので、私の勝ち!

明日から4月。日本では入学式や入社式が行われ、多くの人が新しい生活を始める時期ですね。実は私も、来月から新しいことに挑戦する予定です。

何でも初めてのことは苦労や不安が多いものですが、結果的にそれが自分の成長に繋がるので、とにかく頑張りたいと思います。

アララトと杏の花 

もう3月も終わりですね。日本は桜が満開で、卒業式の季節。アルメニアも、杏の花が満開です。桜ほどたくさん花をつけませんが、見た目は梅や桜に似ているので、日本の春を思い出します。

最近、こんなきれいな写真が撮ることができました。

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アララトと杏の花!これ、前から見たいなあと思っていた景色なんです。

これは出張中に撮った写真。というのも、昨日までの3日間、仕事でアルメニア南部のシュニク地方に行っていたのです。出発日は天気も良く、エレバンを出てすぐアララト山がはっきりと見えました。そして、その前には満開の杏の花。富士山と桜みたいですよね。本当に美しい景色でした。

さて、目的地のシュニク地方は、4年前ナゴルノ・カラバフ共和国へ向かう途中通り過ぎたことがありますが、ちゃんと滞在したのは今回が初めて。仕事だったとはいえ、移動がけっこう多かったので、その独特の美しい景観を楽しむことができました。

シュニク地方、とても素晴らしい場所で、私はかなり気に入りました。エレバンから離れていますが、観光にお勧めします。ブログでも、少しずつその魅力をご紹介したいと思います。

アフタラ修道院 

冷たい風が吹いて寒いですが、これも季節の変わり目だからでしょう。イースターの1週間前の今日は、ツァフカザルトという祭の日。「花飾り」という意味で、キリストがエルサレムに入った時、人々がオリーブの枝を持って歓迎したことに由来しています。しかし、ここにはオリーブの木がないので…

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ヤナギの枝を使います。

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私たちもネコヤナギを買って、教会でお祈りしました。あとで家に飾ります。

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こんな可愛い光景に出くわしました。ヤナギが置かれているのも気付かずスヤスヤ…

さて、もう1ヶ月前になりますが、日本人の方々のお供で、グルジアに2泊3日の弾丸旅行に行ってきました。貸切の車で行ったので、アルメニア北部の観光地も少し寄りました。その時に、「こんな所があったのか!」と驚いた場所があります。

それは、アフタラ修道院!アルメニア・ロリ地方にある修道院で、私はそれまで名前さえ知りませんでした。運転手が、「すごくいい所だから、行ってみるか?」と急に言い出して、「でも、すぐ近くなの?」と聞きました。

運転手は、「ウーン、5kmぐらいかな」と言いながら、すでにハンドルをそちらに向かう道の方へ切っています。こうなったら、彼に任せるしかありません。まあ、5kmほどだからすぐか…と思っていると、何もない細い山道をグングン上がっていきます。

景色は素晴らしいんですが、「この先に修道院なんかあるの?」と少し不安になってきます。しかし、そんな山の上にポツポツと家が見えてきて、小さな村がありました。その村を更に進むと、切り立った崖の上に建つ立派な修道院が現れました!

もうこの時点で、「す、すげえ!」という景観。ロリ地方の観光地といえば、ハグパットとサナヒンの修道院しか知りませんでしたが、近くにこんな素晴らしい場所があったなんて…立地のすごさでは、このアフタラの方が上です。

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それもそのはず、ここは10世紀ごろに造られた要塞でもあったんです。その名残で、門も堅固な壁でできています。周りを険しい山々に囲まれているので、まるで映画に出てきそうな雰囲気…

そして、その中にある修道院がまたすごかった!見た目も立派ですが、中に入って本当に驚きました。アルメニアでは珍しく、壁一面に色鮮やかなフレスコ画が描かれているんです。まるでグルジアの教会のよう。

アルメニアの最北、そのすぐ先はグルジアなので、アルメニアとグルジアの様式が混在しているのだそうです。こんな教会がアルメニアにあったんですね。美しいフレスコ画で埋め尽くされた壁や天井を見ながら、「素晴らしい…」と思わずため息が出てしまいました。

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今は教会として使われていないそうですが、中にろうそくや土産物を売るおばさんがいました。おばさんが、「Helloは日本語で何だっけ?」と聞いてきたので、「こんにちは、だよ」と教えてあげると、「ああ、そうだった!思い出した!」と言います。

「まさか、ここに日本人観光客が来るの?」と聞くと、「ええ、けっこう来るわよ」とのこと。あんな車1台通るのがやっとの山道を、ツアーバスが登ってくるのか?マジ?!

しかし、ちょっと苦労してでも、ここは来る価値が十分あります。この国は、まだまだ私の知らない魅力があるようです。アルメニア、侮れません…

桜に新芽が! 

最近天気はいいんですが、また少し肌寒くなりました。とはいえ、日も大分長くなってきましたし、春がそこまで来ているような気配。

植物も少しずつ芽吹いていて、枝に新芽がちらほら見えます。それで、昨年末に植えた桜の苗木もどんな状態かな?と思い、言語大学に行って見てみると…少しだけ新芽が出ていました!やったー!

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ほんの少しですが、芽吹いています。見えますか?

今年は暖冬だったので、恐らく大丈夫だろうとは思っていましたが、やはり植えたばかりですし、日本と異なる環境で冬を越せるかどうか心配でした。それに動物と違って、植物は見た目からは元気なのかどうかよく分からないんですよね。

なので、今日小さな新芽を確認して、やっと安心できました。冬を無事に越してくれて、本当に良かったです。植物が芽吹いているのを見て、こんなに喜んだのは初めてかも。この桜には、いろんな人の思いが込められていますから…

日本から桜を持って来てくれた片岡さんや香川大学の学生、そして一緒に植樹した私の学生たち。彼らが、両国の友好を願って植えた桜です。「その桜に新芽が出た!」という良い報告ができて、私も心から嬉しく思います。

まだまだ小さな苗木なので、花見は数年先ですが、この調子で大きくなっていってほしいと思います。そして、いつか満開の桜の下で花見をしたいものです。

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新芽を確認したとき、思わず「よっしゃあー!」と叫んでしまいました。よく頑張った、桜!これからも大事に見守っていきたいと思います。

日本人会、間もなく1周年 

アルメニアも春めいてきました。昼間の気温は15℃以上で、ジャケットは必要ないぐらいの陽気。

さて、ほとんど勢いだけで始まったアルメニア日本人会。実は、明日には1周年を迎えます。昨年の3月17日に、発足パーティーを開きました(こちら)。懐かしい…1周年をみんなでお祝いしたいところですが、肝心の副会長が旅行に行っているので、来月にしようかと考えています。

正直、大して活動らしい活動をしなかったので、偉そうに1年続いたとは言えません…しかし、日本人会員はたった4人しかいませんしね。とりあえず、会のブログも継続できているし、忘年会や新年会などの行事も開くことができたので、初年度はこれで良しとしましょう。

で、2年目はもう少し会らしい活動ができればと思っていました。すると、最近いろいろとあって、幸先の良いスタートが切れています。

1月、私が働いているヨーロッパ教育大学内の言語センターから、「併設している幼稚園で折り紙を教えてくれないか?」と依頼がありました。承諾はしましたが、時間の都合がつかず、副会長に代理をお願いしました。すると、副会長が仕事を気に入って、「これ、会の活動として続けない?」と言ってくれたのです。

更に、新しく入った会員も、その折り紙教室に協力的で、先週は副会長と一緒に盆踊りと河内音頭を披露してくれました。今後も、こうやって機会を見つけて、日本文化紹介などができればいいですね。



また、私の友人が、ここで面白いお店をオープンしたので、来週その開店祝いのために、日本の歌や踊りを披露する予定です。それについては、また後日ご紹介したいと思います。

とまあ、けっこう頑張っています。世界最小の日本人会なので、いつまで続くか分かりませんが、2年目もみんなで楽しく活動できたらと思っています。