交流会の動画 

今月は、大学の授業が始まってすぐグルジアへ行ったり、専修大学との交流会があったりと、忙しい日々が続いたので、あっという間でした。もうすぐ3月なんですね…でも、今年も始まって早々、いろんな出会いに恵まれて楽しいです。

ところで、2階に住んでいる妻の従兄弟が、昨日モスクワへ行きました。向こうでビジネスを始める予定で、順調にいけば、あとで奥さんと1歳になる息子さんも呼ぶそうです。そうなると、長い間こちらに戻ることはないでしょう…

毎年こうやって、アルメニアから数万人がロシアへ働きに行きます。仕事がない、あっても給料が安すぎるなどの理由で、より良い生活を求めて国外に出てゆくのです。ビザや言語の問題があまりないロシアは、最もメジャーな行き先。家族や親戚の誰かがロシアに住んでいる人は多いです。

そういう状況なので、私なんか、「日本は豊かな国なのに、何でアルメニアに住んでるんだ?」と不思議がられます。なんせ私の大学の給料は、アルメニア人も「エッ?!」と驚くほどの安さ…彼らにすると、やっていることが全く逆なので当然の疑問でしょう。

ごく身近な人が出国するのを見送って、この国が抱える現実について、改めて考えさせられました。

さて、先週行われた専修大学・佐竹ゼミとエレバン国立言語大学との交流会の動画をご紹介致します。


もし画質が悪い場合は、画質レベルを変更してご覧下さい。

専修大学・佐竹ゼミとの交流会 2013 

先日のアルメニア大統領選は、現職のサルキシャン大統領が、他候補に圧倒的な差をつけて再選しました。まあ、予想通りのデキレース。とにかく、現政権がまた5年間、国政の舵取りをすることになりました。

さて、19日(火)に、専修大学・佐竹ゼミの皆さんが、私の勤める国立言語大学で交流会を開いて下さいました。昨年、今年と2年続けて訪問して下さって、本当にありがたい限りです。

今年のゼミ生は、11名と大人数で、しかも全員女の子!佐竹先生も、「初めてのこと」と仰っていました。よく遠く離れたアルメニアまで来てくれました。言語大学の学生も、ほとんどが女の子なので、すぐ打ち解けたようです。

交流会の後は、それぞれ私の学生の家にホームステイしましたが、お互いに「とても楽しかった!」と言っていました。今はネットがあるので、Facebookなどで、ずっと連絡を取り合ってほしいと思います。

短い滞在でしたが、ここで過ごした時間はきっと一生の思い出になったはずです。帰国後に、その経験を少しでも周囲に伝えてもらって、また新たに興味を持った学生が訪問してくれると嬉しいですね。

それでは交流会の様子を振り返りたいと思います。

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佐竹先生からご挨拶。「今日だけでなく、これからもずっとお友達でいてください」と仰っていました。

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佐竹ゼミの学生たちからの挨拶。この日のために、いろいろと準備してくれました。

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興味深そうに聞く言語大学の学生たち。残念ながら、4年生が職業実習に入っているので、今回の参加者は少なめです。

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様々なテーマでプレゼンをしてくれました。時間の問題で、発表ができなかった学生がいて、申し訳なく思います。すみませんでした…

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プレゼン後は、日本の歌を歌ってくれました。写真はありませんが、この後、私のギターに合わせて、言語大学の学生たちが「翼をください」を歌いました。

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私の学生が、ソロで絢香の「三日月」を披露。このハスミックさんは、香川大学の桜植樹イベントでも歌ってくれました。

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そして、言語大学のイベントでは定番となったカノン演奏。いつ聞いても素晴らしい!日本の曲も演奏して、みんなから拍手喝采でした。

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これも定番のアルメニアダンス。最後は、両国の学生が一緒に輪になって踊りました。「私は踊りません」と言っていた学生も、楽しそうに参加していましたね。

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交流会後半は、日本の伝統の遊び、駄菓子や料理などを紹介してくれました。写真は、紙風船とシャボン玉。私の学生は、初めての体験なのか、とても楽しそうでした。

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日本の駄菓子の試食会。子供の頃に近所の駄菓子屋にあったもので、私にとっては懐かしい味。アルメニアの学生たちは、「これ何だろう?」と興味津々。でも、美味しそうに食べていました。

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山梨の郷土料理ほうとうを作ってくれました。味噌のにおいが堪りません。私も頂きましたが、とても美味しかった!

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箸を使うのに少し苦労していましたが、私の学生たちも「美味しい!」と言って食べていました。

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専修大学・佐竹ゼミの皆さん、遠いアルメニアまで、わざわざ来て下さってありがとうございました!本当に素晴らしい交流会になり、私の学生も楽しい時間を過ごすことができました。このような草の根の交流が、今後もずっと続いていってほしいと思います。

グルジアから帰ってきました 

今日は、アルメニア大統領選。私は選挙権がないので、ただ結果を見守るばかり。まあ、大方の予想通り、現職のサルキシャン大統領の当選が確実のようです。

アルメニア大統領選挙のニュース

さて、昨晩グルジアから帰ってきました。短い滞在でしたが、やっぱりグルジアいいですね。私は大好きです。地続きの隣の国で、同じ南コーカサスなのに、アルメニアとはいろいろと違います。

温泉もあるし、料理もお酒も美味しいし、暖かくなってからまた行きたいと思っています。今回お供させて頂いた方々も、楽しい時間を過ごされたようで良かったです。

この旅の様子は、また後日詳しく記事に書ければと思っています。とりあえず、グルジアらしい写真と動画を少しご紹介しておきます。

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世界遺産ムツヘタのジュワリ教会で、たまたま結婚式を見たのですが、なんと男性が民族衣装を着ていました。アルメニアの結婚式では見たことがありません。


同じく世界遺産のスヴェティツホヴェリ大聖堂で聞いた聖歌。グルジアの多声音楽は、世界無形遺産に指定されています。本当に神聖で美しく、聞き惚れてしまいました。

さて、今エレバンに専修大学・佐竹ゼミの皆さんが来られています。昨年に引き続き、私の勤める国立言語大学で交流会を開いて下さいます。昨年の交流会も、本当に盛り上がりました。今年は、どんな交流会になるのか楽しみです。

去年の交流会の様子は、こちらこちら

グルジアに行ってきます 

久々に桜の苗木の写真です。特に何も問題はなさそうです。今年は本当に暖冬で良かった!この調子なら、冬を乗り切ってくれそうです。

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エレバン中心部は、最近ほとんど零度以下にならないので、雪もすっかり解けてしまいました。頑張れ、桜!

ところで、今日はバレンタインデーでしたね。アルメニアでは、「女性が男性にチョコレートをあげる」というのではなく(これって日本独自の習慣)、この日に好きな人に何かプレゼントをします。

このバレンタインデーは、世界的に祝われていますが、昨日2月13日もアルメニアではあるお祭が行われました。それは、「テアルンタラチ」という祭。キリスト教以前の火を崇める宗教儀式の名残で、今はキリスト教に取り込まれた形で残っています。

この日、新婚カップルがあることをします。何をするかというと…火の上を飛ぶ!そうすると、厄災などが浄化されると信じられているのです。いわゆる日本の火渡りのようなものですね。

私たち夫婦も、昨年この儀式を行いました。去年の冬は寒くて、雪や氷がたくさんあったので、火よりも着地した時に滑りそうで怖かったですね。その時の様子は、過去の記事をどうぞご覧下さい(こちら)

さて、明日グルジアへ行ってきます。2泊3日の小旅行です。妻が通訳をしている日本の専門家の方々が、グルジアを少し観光したいとのことで、私がお供することになりました。妻は体調がすぐれないので、残念ながら今回はお留守番…

ガイドができるような知識などありませんが、もうグルジアには10回ほど行っているので、道案内ぐらいならできます。とにかく、お連れする日本人の方々が楽しい時間を過ごせるよう頑張ってきます。当然、私も楽しんできますよ!

新聞でアルメニア特集 

ここ最近、記事にはいつも風邪の話題が出てきますが、本当にこの風邪しつこい。今だに、鼻と喉の調子が微妙に悪い…しかし、普段の生活には支障はないので、今週から始まる大学の仕事は大丈夫でしょう。

さて、以前ブログで紹介した、菓子職人チャリダー・林さんが、自分で発行しているフリー新聞「PASTRY TIMES」でアルメニアを特集してくれました。ちなみに、チャリダーというのは、自転車で旅する旅行者のことを指すバックパッカー用語です。

林さんのHPに、新聞の取り扱い店が載っているので、もし機会があれば、お手にとってみてください。

郷土菓子研究社

作り方を一緒に見に行ったガタのレシピや、何と日本人会のことも書いてくれているようです。その記事のタイトルは、「アルメニア日本人会の誘惑」。何だか怪しい…まあ、私たちと会ってから滞在が延びてしまい、1週間ビザを延長してましたからね。

私たちも、林さん手作りのお菓子を、何度かご馳走になって楽しい時間を過ごすことができました。私が風邪で体調を崩してしまい、最後にちゃんとお別れできなかったのですが、3月下旬に戻ってくるそうなので、再会できると思います。

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林さんが発行しているフリー新聞「PASTRY TIMES」。今月はアルメニア特集。是非、ご覧になって下さい!