家族と過ごした時間
リフォームがもうすぐ終わるので、家電を全て買い換えました。妻の実家にあったものは全て古かったですし、洗濯機もありませんでした。そして、買ったのはほとんど韓国製品。一つぐらいは日本製を買いたかったんですけど、こちらでは韓国家電が圧倒的に強いんです。
その買ったばかりのテレビで、ドラマ「白い巨塔(2003年)」のDVDを見ています。原作も読んだことがありますが、すごく面白くて、夜更かしが続いています。派閥やコネ、権力や地位を巡るドロドロした世界は、けっこう現実味があります。
というのも、アルメニアもひどいコネ社会なんです。旧ソ連の中ではマシな方だとはいえ、まだまだ公正で民主的だとは言い難い状況です…私自身はそんな世界とはほぼ無縁ですが、家族を持って住んでいる国なので残念ですね。少しずつでも良くなってほしいと思います。
さて、去年の旅の思い出シリーズも今日が最後。最後は、家族と過ごした時間を振り返りたいと思います。妻とは、毎週どこかへ旅行に出かけましたが、週末はなるべく実家で過ごすようにしました。帰国する機会がそれほどないので、家族との時間も大切したかったのです。
それに、去年の帰国は、妻を家族に紹介するのが最大の目的でしたから。幸い、私の家族は、妻のことをすごく気に入ってくれました。やはり、外国人ということで少し心配はあったようですが、妻とは全く問題なく日本語で会話ができるので、お互いにとても楽しい時間を過ごしたようです。
よほど楽しかったのか、最後の数日、妻は「アルメニアにも帰りたいけど、もっと日本にもいたい…」とよく言っていました。そして出発の日、私の家族は駅まで見送りに来てくれて、電車で去っていく私たちにずっと手を振ってくれました。
その時、妻が大粒の涙を流して泣き始めました。ほとんど泣いたり怒ったりしない妻が、そんなに泣くのを見るのは初めてでした。それほど別れが悲しいのは、私の家族と強く深い絆を築いた証。妻を連れて帰って、本当に良かったと思いました。
同時に、また一緒に帰国しようとも思ったのですが、今年はリフォームで帰国どころか、アルメニア国内でさえ旅行できませんでした…来年は、何とか妻と家族が再会できるようにしたいと思います。
父や弟家族が、近くの旧跡名所や登山、プール、サファリパークなどに連れて行ってくれました。妻は、小さな姪や甥が可愛くて仕方なかったようです。実家でいろんな日本料理を食べましたが、やはり妻は初め納豆はちょっと苦手でした。しかし、帰る頃には好きになりました。
この記事を書いている隣で、妻が「日本の家族に会いたいなあ…」と本当に恋しそうに言っています。私の家族も、きっと同じように妻に会いたがっていることでしょう。
- [2012/08/30 05:38]
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去年の旅の思い出(東京・山陰)
先月から続いているリフォーム、先週終わるはずだったんですが、あと4,5日かかりそうです。これで、今年の夏はどこも出かけられないことが確定しました…まあ、今までの様子を見ていたら、きっと予定通りには終わらんだろうなあと思っていました。
さて、去年の旅の思い出シリーズ、今日は東京と山陰です。東京は、大学時代含めて計6年ぐらい住んでいたので、友人・知人が多いです。今回は10年ぶりに会う友人もいましたね。みな、私の婚約を祝福してくれました。
山陰は、子供の時に松江と鳥取砂丘に行った覚えがありますが、出雲大社は初めて。実は、前からずっと行きたいと思っていました。さすが、八百万の神様が集まる日本の大聖地!独特の神聖な雰囲気がありました。妻も、「一番よかったかも…」と言うぐらい。「縁結び」で有名なので、とりあえず妻との良縁に感謝しておきました。
新幹線で東京へ。東京は、行く度に面白いと思うと同時に、「よくこんな忙しい街に住んでたなあ」と思います。その大都会ぶりに、妻も「住みたいとは思わないけど、本当にすごい所!」と驚いていました。東京の有名店で食べたラーメンをとても気に入っていましたね。写真を見たら、また食べたくなってしまった…
出雲大社も素晴らしかったし、松江や鳥取砂丘も良かったです。妻は本当に喜んでいました。旅館に泊まって、妻は温泉と懐石料理を初体験ました。アルメニアは他人と裸でお風呂に入る習慣がないので、初め温泉にはちょっと抵抗がありました。そして、懐石料理は「美味しいけど多すぎ…」と苦しそうでした。
今見ても、よくこれだけいろんな所へ行ったなあと思います。しかし、どこに行っても、妻は感動していましたね。まあ、初めての日本訪問だったこともありますが、やっぱり日本は魅力に溢れた国だと思います。私も、とても楽しかったです。
- [2012/08/27 16:35]
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去年の旅の思い出(香川・広島)
ここ数日、涼しいです。夏もそろそろ終わりに近づいているのでしょうか…
さて、日本の自殺者数が3万人より実際はもっと多いと、前の記事に書きました。実は、多くの国では変死の半数を自殺統計に加えているのですが、日本はそうしていないのです。日本の変死者数は毎年15万人ぐらいですから、単純にその半数を加えたら10万人以上…
他にも理由はありますが、とにかく日本の自殺率は異常です。どうも日本は、人生の辛いこと、苦しいこと全てを一人で抱え込んでしまう風潮があります。逃げも甘えも許されないみたいな…アルメニアで自殺が少ない理由の一つは、相互扶助の精神がまだ強いからかもしれません。
暗い話はこれぐらいにして、去年の旅の思い出シリーズ、今日は香川と広島です。香川には片岡さんという素晴らしい友人がいて、妻と二人で遊びに行きました。香川は、私の故郷の相生からだと日帰りも可能な距離。
今回は2泊して、片岡さんに観光案内して頂きました。そして、私たちの白無垢・袴姿も撮って頂きました。その時の写真は、過去の記事をどうぞご覧ください(こちら)。香川は、日本昔話に出てきそうなのどかで美しい風景が広がり、食べ物も本当に美味しくて、妻はすごく気に入っていました。
広島は、私は20数年ぶりの訪問。ちょうど原爆記念日の直前で、平和祈念公園では式典の準備が進められていました。昨年は深刻な原発事故もあったので、いろいろと考えさせられましたね。
小島が浮かぶ穏やかな海と、日本一長い瀬戸大橋、そして讃岐富士。香川は本当にいい所ですよ。丸亀城では、昔のお殿様や武将になりきったガイドたちが案内してくれて、とても楽しかったです。
子供の神様が祭られている津嶋神社のある島には、普段は渡ることができません。しかし、幸運なことに、ちょうど年一度のお祭だったので、橋を渡って参拝できました。夕焼けも美しかったです。そして、香川といえば讃岐うどん!やっぱり腰があって美味しかった!香川は妻の大のお気に入りの場所になりました。
広島では、尾道と宮島に行きました。尾道は、私も初めてでした。宮島は20数年ぶり。さすが日本三景、妻はその美しさにとても感動していました。尾道ラーメンと広島風お好み焼き!海の幸も美味しかった!日本はどこに行っても、食事が美味しくていいですね。
平和祈念公園。原爆ドームを見たとき、妻は鳥肌が立ったそうです。原爆資料館の展示も、一つ一つ真剣に見ていました。日本は、もっと核に対して敏感になった方がいいかもしれません。帰りは新幹線で実家へ。妻にとっては、初の新幹線でした。
出し惜しみしても仕方ないので、またすぐ去年の旅の写真をご紹介します。リフォームで、今年の夏はどこも出かけられそうもないので、せめて写真を見て旅情に浸りたいと思います。
- [2012/08/25 00:38]
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去年の旅の思い出(京都・奈良)
妻が最近、アルメニアのあるお金持ちが銃で自殺したというニュースを教えてくれました。理由は分からないそうですが、お金がたくさんあっても、生きる希望を失ってしまうことがあるんですね。
とはいえ、アルメニアは自殺がとても少ない国。日本では年間3万人以上(実際はこの公式発表よりずっと多い)が自殺していると聞くと、みんな「エッ!どうして?」とすごく驚きます。この自殺の原因の多くは鬱病でしょう。日本は経済的に豊かな国ですが、心を病んでしまう人が多いんですよね…
さて、去年の旅行の思い出を写真で振り返っていますが、今日は京都と奈良です。やっぱり日本観光に、この二つの古都は外せません。妻にとっても、一番行きたい場所でした。京都は見所が多すぎて、2度訪れました。
実は、私は5年前に京都に住んでいました。1年だけですが、一人暮らしをして働きながら日本語教師養成学校に通っていたのです。京都はとても居心地が良くて、楽しく充実した日々を過ごしました。そんな思い出深い場所に、妻を連れて行くことができて嬉しかったです。
京都の美しい日本的な街並みを、やはり妻はすごく気に入って、「京都に住みたいなあ」なんて言っていました。特に、日本庭園の美しさには感動していましたね。
運よく、祇園祭の神輿洗いという行事や、七夕祭のイルミネーションを見ることができました。私の行きつけだった居酒屋にも連れて行き、お酒と新鮮な海の幸を味わいました!そして、香川の友人・片岡さんとも京都で合流して、有名なすき焼きの店でご馳走して頂きました。めちゃ旨かった!
奈良は、京都から日帰りで旅行しました。京都と同じく日本を代表する古都ですが、もっとのんびりしていて、私は大好きです。妻も、そんな素朴な雰囲気を気に入っていました。大仏には、「本当に大きい…」と驚いていました。
頑張って観光しましたが、さすがに京都と奈良は訪れたい場所がまだまだ残っています。次に帰国した時には、嵐山や宇治、斑鳩などにも行ってみたいと思います。
- [2012/08/23 02:45]
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去年の旅の思い出(上海・大阪)
先月から続いているリフォームが、終わりに近づきました。リフォームのために、ほとんど出かけていません。夏休みも残り一週間ほど…このままだと勿体無いので、あと数日でリフォームが終われば、泊りがけでどこかに旅行に行きたいと思っています。
さて、去年の今頃は、妻(当時は婚約者)と日本にいました。上海を経由して、7月中旬に日本に到着。その後、8月末まで日本に滞在しました。私は1年半振り、妻は初めての日本。日本語が堪能な妻は、私の家族や親戚、友人達に温かく迎えられて、本当に楽しい時間を過ごしました。
私も、この機会に妻にいろいろな所を見せてあげたいと思い、二人で旅行しまくりました。前から行きたかった出雲大社にも行けたし、日本食もとことん堪能しました。私にとっても、本当に素晴らしい滞在でした。
そういえば、その時の様子をほとんどブログで紹介していませんでしたね。去年のことを思い出すついでに、簡単に写真で振り返りたいと思います。
まずは上海。ロシア航空が関空に飛んでいないので、上海で別の航空会社に乗り換えることにしたのですが、せっかくなので4日滞在しました。私は12年ぶり、妻は初めての中国。というか、妻にすると、これがほとんど初めての海外旅行でした。
12年前に比べて、上海は地下鉄も整備された近代都市に変貌していましたが、ちょっと路地裏に入ると、昔のままの庶民の生活風景が広がっていました。やっぱり中国は面白い!
伝統的な街並みや、朝の公園で太極拳をする人々。妻が一番感動していたのは、石畳に水で書の練習をする風景。皆さん、達筆なんですよね。
そして、本場の中華!妻もずっと「美味しい!」を連発。いまだに食事は安くて美味しいです。新幹線にも乗りましたが、最後にリニアモーターカーにも乗りました。最高時速430km!速かった!でも、たった8分の移動…
変面という伝統芸能のショーで有名なレストランに行きました。すごい早業でしたね。仕組みは中国の国家機密だそうです。食事も美味しかったし、妻は大喜びでした。
混沌と喧騒の上海から大阪に着いた時、妻の日本の初印象は、「すごい静か…」。確かに、中国だと電車内でも大声で電話している人が普通にいますからね。そして、上海がとても暑かったのと台風の直後だったので、日本は涼しく感じました。
実際に昨年はあまり暑くならず、「日本の夏は大変だぞ~」と私に脅されていた妻にすると拍子抜けだったようです。婚約者を連れての久々の帰国だったので、初め1週間ほど実家でのんびりしましたが、その後は妻と旅行三昧でした。
まずは、大阪を観光しました。ちょうど天神祭があり、妻に日本の夏祭りをすぐ見せることができました。まあ、私も天神祭は初めてだったんですけどね。
天神祭の行列。とにかく、次から次へと出てくるので飽きさせません。妻は、金魚すくい(なぜか上手だった)やたこ焼きなど、いろんな初体験を しました。直後にお好み焼きも食べて、お好みソースの旨さに感動していました。
花火も見て、その後は食い倒れに移動。妻は日本の居酒屋も初体験。海外にいて、私が無性に恋しくなるのが日本の居酒屋。お酒を飲みながら、いろんな食事を楽しむ文化って素晴らしいと思います。大阪名物、串かつ!旨かったなあ…
翌日は海遊館と大阪城に行きました。海のないアルメニアから来た妻にとって、水族館はかなり面白かったようです。というか、久々に行った私の方が喜んでました。
まだまだ旅行の写真はありますが、かなり長くなったので、今日はこのぐらいにしておきます。写真を見ながら、久々に思い出に浸りました。本当に楽しかったなあ。
- [2012/08/21 16:59]
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