エレバンのビアガーデン 

暑い!やっぱりアルメニアの夏は暑い!ちょっと外を歩くだけでぐったりです。しかし、まだ6月下旬。これから真夏で、さらに暑くなるんですよねえ…

そんな暑い暑い夏は、やっぱりビールが旨い!かなり前にアルメニアのビールを紹介しましたが(こちら)、今日はエレバンのビアガーデンを紹介します。

エレバンは、5月ぐらいから街中にオープンカフェがたくさん登場します。そこで飲むビールも旨いんですが、どこか眺めのいい屋上で飲んでみたいものですよね。そんないい場所を見つけました。

共和国広場すぐ近くにある、ダイヤモンド・ピザというレストランの屋上です。そのレストランは、アルメニア料理もあって美味しいので、日本から人が来るとよく連れて行きます。今年夏から、屋上でも食事ができるようになったんです。

3週間ほど前、妻が通訳をしている日本人の専門家の方々と行ってきました。まあ、ビアガーデンという雰囲気ではないですが、広場が一望できるし、アララト山も(少しですが)見える素敵な場所です。

特に、夕方から夜にかけて、街がオレンジに色に染まり、次第に暗くなっていく時間は本当にきれいです。そんな美しい景色を眺めながら飲むビールは最高!席代を取られるのですが、日本人会でまた行こうかと思っています。

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街に灯りがともっていく様子は、ロマンチックできれいですよね?カップルにお勧めの場所です。

加藤訓子さんのコンサート 

先週エレバンで音楽祭があり、友人の招待で行ってきました。今回は、打楽器奏者の加藤訓子(かとうくにこ)さんが、日本から来られて演奏されました。

加藤訓子さんのホームページ

招待されたこともあって、3回も演奏を聞きに行ったのですが、特にソロコンサートが素晴らしかったです。最初、ドラム缶がいくつも並ぶ不思議なステージを見たとき、「一体どんな演奏になるんだ?」と驚きました。

実際に演奏が始まると、そのドラム缶からいろいろな音色が聞こえてくるのです。打楽器ですから、音色というと変かもしれませんが、リズムだけでなく、ちゃんと音色になっているように私は思えました。さすが、プロですよね。

それに、コンサート全体にストーリー性も感じられて、最初から最後まで演奏に聞き惚れてしまいました。アルメニア人の聴衆からも、「ブラボー!」という歓声と大きな拍手が送られました。

そんな素晴らしい加藤さんのコンサートの様子を、少しご覧下さい。




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光栄にも、加藤さんと少しお話ができました。舞台では鬼気迫るオーラが出ていましたが、すごく気さくで可愛らしい方でした。またアルメニアに来て頂きたいですね。

韓国のコンサート 

先週の日曜に、KOIKA(韓国海外協力事業団)主催のコンサートに行ってきました。同じ大学に勤める韓国語教師が招待してくれたのです。今年は、韓国もアルメニアと国交樹立20周年で、韓国から楽団や歌手やダンスグループが来ました。

私が勤める言語大学には、KOIKAが作った立派な韓国文化センターがあり、毎年韓国への留学生もいます。そして、こんな素晴らしいコンサートまで開催。すごいですねえ…羨ましい限りです。

コンサートは、とても楽しめる内容でした。伝統的な音楽や踊りを見せるのかと思いきや、ブレイクダンスやヒューマン・ビートボックスなどが登場して、かなり現代的。私は、「オー、韓国やるなあ」と感心しました。いわゆる伝統文化もいいと思いますが、そればかりでは、本当の国の姿は伝わりません。

日本も、アニメやマンガだけでなく、他にも様々なジャンルで活躍している若いアーティストがたくさんいます。伝統文化にこだわらず、日本の素晴らしいアーティストを紹介すれば、もっと幅広い層の人たちの関心を引くはずです。

実際に、このコンサートは半端なく盛り上がりました。アルメニア人の観客は、ずっと歓声を上げて拍手喝采。私と妻も大満足でした。日本も、今年アルメニアと国交樹立20周年ですから、こんな素晴らしいイベントができたらと思います。

では、その時の動画をご覧下さい。


韓国の伝統楽器でアルメニアの曲を演奏したり、テコンドーとブレイクダンスが共演したり、「アリラン」でヒューマン・ビートボックスが登場したりと、バラエティーに富んだコンサートでした。アルメニア人は大喜び。

ハイラ修道院 

先週まで、妻が日本の専門家の方々の通訳をしていました。昨年から始まったプロジェクトで、博物館収蔵品の保存修復のワークショップのために来られていました。

その方々と一緒に今回も週末に遠出をして、前の記事でご紹介したノラトゥス村にも行ってきました。その前に立ち寄った所も素晴らしかったので、ご紹介します。

セヴァン湖のほとりに建つハイラ修道院です。同じ湖に建つセヴァン修道院は以前ご紹介しましたが、個人的にはハイラ修道院の方が良かったです。雰囲気がもっと気に入りました。

まず、建物の外観がもっと素朴な印象で、内部はとても神聖な空気に満ちています。そして、一歩外に出ると、セヴァン湖の美しいパノラマ!

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ハチュカルが入り口に立っています。そこを通ると、布きれがたくさん結ばれた木があります。教会などに時々あるのですが、願い事をしながら結ぶとそれが叶うと言われています。神社のおみくじみたいですね。

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教会の後ろは、美しい湖のパノラマが広がっています。絶好の撮影ポイントです。

今回はそこから下に降りて、湖の岸辺でみんなで昼食を取りました。同行したアルメニア人たちが、絶対に食べきれない大量の食料を持参していて、「さすがアルメニア人!」と感心しました。きれいな湖の景色を間近に見ながらの食事は、とても美味しかったです。

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修道院の下の岸辺で昼食。静かだし、景色もいいし、できればキャンプをしてみたい場所でした。ラヴァシュ(アルメニアのパン)に鶏のBBQを包んだもので、とても美味しかったですね。

とにかく、どこでも絵になる場所だったんですが、お勧めのビューポイントはここ!

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修道院前の小さな岩山からの景色。セヴァン湖を背景に修道院の全体が見渡せて、まさに絶景!ハイラ修道院に来たら、絶対にここに登ってみてください。

セヴァン湖というと、半島に建つセヴァン修道院だけ訪れる人が多く、ここは観光客が少なかったです。もっと落ち着いた雰囲気で観光できるのも魅力ですね。セヴァン湖に来たら、ハイラ修道院も是非とも寄ってみて下さい!

ハチュカルの森 

毎日、暑いです。日中は35℃ぐらいになっているそうで、そりゃ暑いはずですよね。けっこう髪が伸びて、それも暑さの原因だったので、昨日バッサリ切りました。これで少しは涼しくなるかな…

さて、先日の「ほっと@アジア」、ご覧になって頂けましたか?ハチュカルについてお話させて頂きました。アルメニア正教独特の十字架石碑で、ハチュは十字架、カルは石を意味します。

少し前の記事で、アルメニアで最も美しいと言われるゴシャ修道院のハチュカルをご紹介しましたが(こちら)、テレビではノラトゥス村にある墓地も登場したと思います。そこには、先週の日曜に行ってきました。

800以上のハチュカルが立ち並び、「ハチュカルの森」とも呼ばれています。番組でちょうどハチュカルについて話す予定だったので、絶好のタイミングで訪れることができました。そうでなくとも、十分行く価値のある場所です。

ノラトゥス村は、セヴァン湖の近くにある小さな村です。その村の奥に、目的の墓地があります。「たくさんハチュカルがある場所」と聞いてはいましたが、実際に見たとき、その不思議な光景に「オ-…」と一瞬圧倒されました。

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同じ方向を向いて立つハチュカル群。イースター島のモアイみたい…この光景はすごかったです。

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ここには800以上のハチュカルがあるそうですが、一つとして同じものがありません。

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キリストの姿が彫られているものや、頭の部分がアララト山の形をしたものも…

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墓石に結婚式の様子が彫られています。パーティーの様子が描かれていますね。足元にも、人型が彫られた石が(埋葬された人?)…墓地なのでちょっと不謹慎ですが、見て周っていて飽きない所です。

ここには、9世紀から17世紀までのハチュカルがあるそうです。そして、「昔、外敵が攻めてきた時、人々はハチュカルに服を着せて兵士に見せかけて、それを見た敵軍がたくさんの兵士がいると思い込み逃げ出した」という話もあります。ハチュカルが村を守ったんですね。

とにかく、これだけのハチュカルが立ち並ぶ光景は圧巻です。是非とも訪れてみてください!