専修大学・佐竹ゼミの訪問 

今週は忙しくて、ブログが更新できずにいます。というのも、アルメニアの学生と交流するため、専修大学の佐竹ゼミの皆さんが研修旅行に来られているのです。

佐竹先生は、2年前もアルメニアを訪問されて、こちらの学生との交流会を開いて下さいました。その時の様子は、過去の記事をどうぞご覧下さい(こちら)。

その縁で、今回もアルメニアまでゼミ生を連れて来て下さいました。そして、今週の月曜・火曜に、私が働くエレバン国立言語大学で交流会を開催しました。直前までどうなるか不安な部分がありましたが、本当に素晴らしい交流会となりました。私の学生たちのあんな嬉しそうな笑顔は久々です。

とにかく、専修大学の学生たちのプレゼンやパフォーマンスには感動しました。就職活動で忙しい中、一生懸命準備してきたそうです。その熱意が、私たちに十分伝わりました。特にアルメニアの学生にとって、同世代の日本の若者と過ごした時間は、一生の思い出になると思います。

その素晴らしい交流会の様子は、後日写真と動画でご紹介したいと思います。

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あと、今回佐竹先生は、エレバン国立言語大学との提携を検討するために、学長とお会いして下さいました。もし両大学が協力関係を築くことができれば、日本とアルメニアの友好は更に促進されるはずです。時間が掛かるかもしれませんが、大きな一歩になると思います。

こうやって、アルメニアとの交流のために頑張ってくださる佐竹先生、そしてゼミ生の皆さんには心から感謝です。

お好み焼きセミナー 

昨日も雪が降りましたが、今日は朝から快晴!やっと暖かくなりそうです。なのに、私は風邪を引いてしまいました…しかし、今週は専修大学の方々が訪問されているので、気合で頑張ります!

さて、尾崎公美さんが今朝パリへ帰られました。今回は、お好み焼きを教えるため、計4回セミナーを開いて下さいました。お好み焼き自体は簡単な料理ですが、お好みソースが外国では手に入りにくいんです。アルメニアなんて、絶対に無理…

しかし、公美さんがいつも大切にしているのは、「現地にあるもので簡単にできる日本料理」。ですから、今回も、アルメニアにあるもので作れる自家製お好みソースを考案して下さいました。醤油、ケチャップ、胡椒、砂糖を混ぜるだけ。さすがに同じ味にはなりませんが、かなり近いものになります。

やはり日本料理に興味がある人は多いので、セミナーは予約が次々入って、寒い中たくさんのアルメニア人が参加してくれました。参加者だけでなく、私も「お好み焼きが食べられる!」と楽しみにしていました。では、セミナーの様子を写真で振り返ります。

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まず、公美さんが、日本の食材で本場のお好み焼きの作り方を説明します。アルメニアでは、肉のスライスはあまり売っていないので、今回は牛ミンチで作りました。すでに美味しそう…これができあがる間、参加者が挑戦します。

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参加者は、アルメニアの食材でミニお好み焼きを作ります。みんな上手でした。やっぱりお好み焼きは簡単でいいですね。

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参加者の作ったミニお好み焼き。見た目は完璧で美味しそう…そして、純和風のお好み焼きも完成しました。こちらは、本場の味を楽しんでもらうため、かつおぶしや紅しょうがも載せます。

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さて、お味の方は…美味しい!みんなも「美味しい!」と食べていました。良かった、良かった。中には、「アルメニアの食材で作った方が美味しい!」と言う人もいました。やっぱり、私は日本の方が好きですが、どちらも本当に美味しかったです。

今回もセミナーは大成功でした。公美さん、本当にありがとうございます!アルメニアを愛する公美さんは、すでに次のセミナーのことを検討して下さっています。アルメニア人に日本文化を伝え、両国民の友好を深めたい!そんな同じ思いを共有する公美さんと、これからも協力して頑張っていこうと思います。

日本・アルメニア国交樹立20周年の今年、公美さんとも協力して、日本文化イベントを開催する予定です。そのために、着物や浴衣、帯や扇子や下駄、風呂敷や和傘など、いろいろと必要としております。どうぞご協力の程よろしくお願い致します。

送付に関する情報は、下記の会HPをどうぞご覧ください。

アルメニアに本を送る会HP

テアルンタラチ 

アルメニアでは、2月13日は「テアルンタラチ」という古くから伝わる祭りの日でした。キリスト教が普及する前は、火を崇める信仰があり、その名残だそうです。

春の訪れや繁栄などを祝うものだそうで、その日、新婚夫婦が火の上を飛ぶという習慣があります。私たちも新婚なので、今年はその儀式をすることになりました。

飛ぶのは、ただの火ではありません。教会から貰ってきた聖なる火です。その火を家まで運ぶのは男性の役目。ということで、教会へ行ってきました。結婚式を挙げた、妻の実家近くの教会です。

しかし、妻の祖母の情報では、5時に火が灯されると聞いていたんですが、実際は6時!仕方ないので、6時まで教会で待つことに…まあ、結婚式があったりしたので、あまり退屈はしませんでした。

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6時近く、民族衣装を着た女の子たちが現れ、神父と祈りを捧げました。外でも、薪が組まれ、大音量で音楽が鳴らされています。もうすぐ始まるようです!

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いよいよ点火!神父と区長さんが、教会の火で点火します。その後、灯油を掛けるので、あっという間に勢いよく燃え上がります。

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火の周りはすごい人だかり。そして、音楽に合わせて、人々が輪になって踊ります。

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みんな、その焚き火で、ろうそくに火をつけます。私もつけましたが、もう熱くて熱くて…顔が火傷しそうでした。

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ペットボトルを風除けにして、家まで火を運びます。すごく寒かったので、私たちはこの後帰りましたが、まだまだ踊りや歌が続きそうな雰囲気でした。

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教会から運んだ火で、妻の実家の庭に焚き火をつけます。妻の家族や仲人夫婦、友人たちと輪になって、火の周りを7回まわります。そして、妻と一緒に火の上をジャンプ!これも7回飛びます。火は怖くないんですが、着地時に雪で滑りそうで怖い…

この後は、みんなで夕食を食べて祝いました。本当に面白い習慣です。このテアルンタラチの後は暖かくなると言われていて、去年は実際そうだったんですが、今年は今日も雪…春の訪れはまだ遠いようです。

雪!雪!雪! 

今週、アルメニアはすごい雪でした!特に週半ばに降り続き、エレバン中心部でもすごい積雪です。外出時は、ザクザク深い雪道を歩いていました。倍疲れますが、都会でこんな大雪を見るのは初めてだったので面白かったです。そして、やっぱり雪の降る街はきれい…

そんな降雪も、昨日にはすっかり止んで、今は澄み切った青空が広がっています。しかし、道は凍結していたり、ぐちゃぐちゃだったりひどい状態…転びそうになるわ、靴もズボンも汚れるわで、かなり歩きにくいです。

アルメニアで3度目の冬ですが、こんな大雪は初めてでした。世界中を襲っている寒波の影響ですね。まだ当分寒い日が続きそうです。春は遠いなあ…

ところで、水曜日に、パリから尾崎公美さん(こちら)がアルメニアに来られました!今回は、お好み焼きをアルメニア人に教えて下さいます。幸い、大雪や航空会社のストの影響はなく、無事に予定通り着かれました。お好み焼き、私も楽しみです。

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どこを歩いても、雪!雪!雪!一面の銀世界でした。

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晴れたら更にきれいですが、雪が凍結して、階段とか滑りやすくて危ないです。

世界最古の革靴とワイン醸造所 

ノラバンク修道院を見た後、歴史的に大変貴重な場所を訪れることができました。それは、「世界最古の革靴」「世界最古のワイン醸造所」が発見された場所。

革靴は、紀元前3500年頃、つまり5500年前のもの。ワイン醸造所は更に古く、紀元前4100年頃、つまり6100年前のものだそうです。気が遠くなるような時間ですね。そんな貴重な発見が、このアルメニアであったとは…さすが古い歴史を持つ国です。詳しくは下のリンクをご覧ください。

世界最古の革靴

世界最古のワイン醸造所

これらが発見されたのは、アレニという地域の洞窟から。一般人の立ち入りは禁止されていますが、今回日本の専門家の方々と一緒だったので、幸運にも中に入ることができました。

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世界的にも貴重な発見があった洞窟。この地域の岩山には洞窟がたくさんあって、他にも何か発掘されるかもしれません。さあ、中に入ろう!と思ったら、鍵が開かなくて、結局管理人のおじさんに壊してもらって入りました…

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まず入り口にある住居跡。壷の遺跡などが、きれいに残されていました。右の写真の場所の奥で、世界最古の革靴が発見されたそうです。

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更に洞窟の奥へ進むと、また遺跡が現れました。ちょっとインディージョーンズの気分。初めに発見した人は、かなり興奮したでしょうね。

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ここにも、きれいに壷などの遺跡が残されています。ミイラも発見されたそうです。右の写真が、世界最古のワイン醸造所。周囲に墓があったので、何か儀式にワインが使われたのでは…と推測されているそうです。

普通ならまず入れない場所を、専門家の説明を聞きながら見ることができて、素晴らしい体験でした。これからも、人類史にとって貴重な発見があればいいですね。

さて、最近アルメニアを旅行されたい方々から、よくコメントやご質問を頂きます。私もちょうど、そういう方々のお手伝いをできればと思っていました。古い歴史を持つ魅力的な国ですから、多くの方々に知って頂きたいです。

個人旅行の方のみですが、アルメニア旅行、またガイドや滞在先の手配などに関してご質問等ございましたら、下記のアドレスに長谷川宛でご連絡ください。

arihikoh@hotmail.com