傘をさしたアララト山
先週から博物館の保存修復ワークショップのために、日本から専門家の方々が来られていて、妻が通訳を担当しています。昨日は、その方々に同行して、ノラバンク修道院などを見てきました。すごく楽しい一日でしたね。
道中、トルコ国境近くを通るので、アララト山が間近に見えました。昨日は気温が低くて寒かったですが、晴れていたので、とてもきれいに山が見えました。
バスの車窓から、アララト山の雄姿が見えます。すっかり雪化粧をして、とても美しかったです。バスを停めて写真撮影。
そして昨日は帰りに、少し珍しいアララトの風景も見ることができました。私は疲れてウトウトしていたんですが、妻が「カメラを貸して」と言うので、一体何だろうと起きて外を見てみたら…
あれ?!アララトの上に傘みたいなものが…レンズ雲、または傘雲と呼ばれる雲が現れていました。しかも、夕焼けに染まって、めちゃきれい!
またバスを停めて写真撮影。いやあ、本当に美しかったです。何も遮るものがない所で、夕焼け時に、こんなアララトの姿を見られたのはラッキーでした。
- [2012/01/30 16:40]
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明日テレビに出演します
前回かなり前のことを記事にしましたが、もう一つ昨年の出来事を書いておきます。11月上旬、ロシアの日本大使がアルメニアを訪問されて、私の大学の授業を参観されました。
急なご訪問でしたが、いつも通りの授業をして、最後は、学生たちが私のギターを伴奏に、「翼をください」を歌いました。さすがに大使の前で授業するのは緊張しましたけど、大使も楽しい時間を過ごされたようで良かったです。それについては、在ロシア日本大使館のHPにも掲載されています。ページの下の方に記事が載っています。
原田日本大使のアルメニア訪問
さて、お知らせが直前になってしまいましたが、明日の夕方、日本のテレビに出演します。NHK・BS1の「ほっと@アジア」です。アルメニアのクリスマスについて、お話させて頂く予定です。お時間がある方、是非ご覧になってください。
1月27日(金) 午後5時~5時49分
NHK・BS1 「ほっと@アジア」
あと、今年は国交樹立20周年を記念して日本イベントを開催する予定で、着物や浴衣、扇子や下駄などの寄贈をお願いしていますが、風呂敷を学生たちに教えるのも面白いかと思っています。シンプルですが、役に立つ和の文化ですよね。
それで、要らなくなった風呂敷がありましたら、送って頂けると助かります。送付に関しては、下をクリックして会HPをご覧下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
アルメニアに本を送る会
- [2012/01/26 15:57]
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ツァギケ教会
最近、アルメニアの旅行に関する質問をよく頂きます。日本で関心が高まっているとしたら嬉しいことですが、やはり情報が少ないのが現状です。以前アルメニアの旅行情報を記事にしたことがあるので、下をクリックして記事をご覧ください。少しはお役に立つかもしれません。
アルメニアの旅行情報
さて今日は、未知の国アルメニアの穴場の観光スポットをご紹介します。アルメニア人でも、知らない人が多い場所です。実は、去年の9月に妻と義母と一緒に行ったのですが、中々記事にできずに、こんなに時間が経ってしまいました。
その場所というのは、ツァギケ教会。エレバンから北へ車で1時間ぐらいの所にあります。ただ最後の10分は、ひどい悪路を走ることになりますが…それでも十分行く価値のある秘境です。
行き方は、バスなどの公共機関はないので、タクシーをチャーターして行くことになります。私たちは、往復7000ドラム(約1400円)で行きました。しかし、最後の4kmはひどいオフロードで、タクシーでは教会に辿り着けません。
で、ちゃっかりジープが客待ちしているんですよね。「これ動くの?」っていうぐらいオンボロのソ連製ジープが…その上、他に交通手段がないから、たった4kmの往復なのに、5000ドラム(約1000円)も要求してきます。
タイヤは磨り減ってツルツル、床には穴が空いていました…運転手は気さくで良い人でしたけどね。
さすがにここまで来て、教会を見ないで帰るなんてできません。値切って4000ドラムにしましたが、完全に足元を見られています。時間があれば、徒歩で行ってもいいでしょう。でも、年季の入ったオンボロジープで、オフロードをガンガン揺られながら走るのは、かなり面白かったです。バックパッカー時代を思い出しました。
ジープの中からの映像。揺れに揺れまくって、けっこうスリリングな体験ができます。
人気のない荒涼とした風景の中を10分ほど走ると、絶壁の岩山が目前に現れてきます。そして、岩山の中腹にある洞穴の入り口に、十字架が立っているのが見えます。それが、目的のツァギケ教会です。
なぜ、そんな所に教会があるのか…ジープの運転手によると、こんな伝説があるそうです(真偽のほどは分かりません)。
ギリシャからキリスト教を伝えにきたヴァルヴァラという聖女がいました。当時アルメニアでキリスト教は異教だったので、彼女は迫害から逃れ、この岩山に身を隠しました。偶然ある羊飼いが彼女を見つけましたが、彼女は羊飼いに、「私のことを誰にも話さないで!話すと石になってしまうわよ!」と言いました。
しかし、その羊飼いは、ヴァルヴァラを追う兵士たちに恐れおののき、彼女の居場所を教えてしまいました。彼女の言葉どおり、羊飼いは石になってしまい、追い詰められたヴァルヴァラは自ら命を絶ちました。彼女が亡くなった場所は聖地となり、そこから湧き出る水は、「ヴァルヴァラの涙」と呼ばれ、万病を治す聖水と信じられています。
と、長くなりましたが、そんな言い伝えがある場所で、実際にそこを訪れる人たちは有難そうに湧き水を持ち帰っていました。内部も、薄暗い中にろうそくが灯り、キリストやマリアのイコンなどが飾られ、神聖かつ不思議な空気に満ちていました。「確かに、ここは聖地かも…」なんて思ってしまいます。
最後の写真に、地下から湧き出る聖水を汲んでいる人が映っています。私も飲みましたが、清らな湧き水で美味しかったです。
ちょっと行きにくい所ですが、エレバンから往復3時間ほどです。そして、ツアーグループが訪れることは稀なので、静かに観光することができます。本当に良かったですよ!お勧めの場所ですから、機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい!
- [2012/01/23 06:53]
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日本でも入籍
11月中旬に、グルジアの日本大使館に婚姻届を提出しました(こちら)。その後、書類は外務省に送られて、本籍のある市役所に報告がいくそうなのですが…結局どうなったのか確認するのを忘れていました。
何か書類に不備でもあったら、またグルジアへ行く羽目になるので、提出直後は少し心配していたんですけどね。年末だったこともあって、すっかり頭から消えていました。
で、一昨日親が市役所に確認しに行ってくれて、無事に12月2日に入籍手続きがされていたようです。ゲッ!もう1ヶ月以上前じゃないか!日本で法律的に夫婦となった記念すべき日なのに、全く気づかないまま過ぎていました…
まあとにかく、これで結婚の手続きは、アルメニアでも日本でも全て終わったことになります。良かった、良かった。大使館がない国なので、面倒なことも多かったですが、今となってはいい思い出です。
ところで婚姻届には、例え相手が外国人であっても、名前をアルファベットで記載できないの知ってますか?戸籍にはカタカナ表記しかできないからです。だから、妻の名前もカタカナで書きましたが、妻の苗字にはそれだと少し無理のある音があるんです。
アルメニア文字でխと表記される音で、アルファベットだとKHと書かれます。どのような音かというと…ちょっと汚いですが、痰を吐く時に喉の奥で出すような音。日本語にはなく、カタカナでは正確に表記できません。日本人には、かなり発音しにくい音です。
それでも戸籍のルールですから、仕方なくカタカナで書きましたけど、アルメニア人にとってはちょっと変でしょうね。日本語にはない音がすごく多い言語の国の人と結婚しても、必ずカタカナ表記になるので、原語から相当かけ離れた名前になってしまう場合もあるかもしれません。
それはともかく、妻の名前がカタカナで書かれた、新しい自分の戸籍を見てみたいものです。
さて、以前も書きましたが、今年は日本・アルメニア国交樹立20周年で、文化イベントなどを開催する予定です。まずは、3月か4月に大学で日本文化祭ができれば…と考えています。そのためにいろいろと必要なのですが、大使館もない国なので、ほとんど手に入りません。
それで、もし不要になった着物や浴衣、半被や帯、下駄や扇子などがございましたら、「アルメニアに本を送る会」に送って頂けませんか。着物などに限らず、日本文化紹介に役立つようなものを送って頂けたら、大変助かります。
20周年を機に、両国の友好を深めたいと思っておりますので、どうかご協力のほど宜しくお願い致します。送付に関する情報は、下をクリックして会HPをご覧ください。
アルメニアに本を送る会
- [2012/01/20 05:19]
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旧正月と誕生日
1月13日は、アルメニアの旧正月でした。アルメニアでは、一応それまでがお正月。ニューイヤーツリー(アルメニアではそう呼ばれています)も、この旧正月まで飾られます。長いですよね、アルメニアのお正月は…
また、その日は妻の誕生日で、友人や親戚を呼んでパーティーを開きました。パーティーはすごく賑やかで楽しかったし、妻もみんなに祝福してもらって、とても嬉しそうでした。
さて、誕生日プレゼントですが、今回プレゼントを選ぶのに、近くに住む友人の日本人女性に手伝ってもらうことにしました。女性へのプレゼントは、やはり同じ女性に聞くのが一番ですからね。
とりあえずブティックに入って、友人のアドバイスを聞きつつ物色していたら、「これは絶対似合うし、きっと気に入る!」という服がありました。一軒目で「これだ!」というのが見つかって喜んだのも束の間、置いてあるのはSサイズのみ…
ちょっと妻には小さすぎだなと思い、店員に他のサイズがあるか聞いてみたら、残念ながら今はないとのこと。仕方なく、その後二人で他のお店をいろいろ見たんですが、イマイチ納得できるものが見つかりません。
結局あきらめきれず、最初のお店に戻って同じ服をよく見てみると、Sサイズなのにけっこう大きい。そこで友人が、「私が試着してみようか?」と提案。二人は背丈がほとんど同じだから、それはグッドアイデア。早速試着してもらうと、サイズはピッタリ!
しかし、ここで問題発生!妻と友人では、バストサイズにかなりの差が…アルメニア人ってグラマーな人が多いんですよね。とにかく、これじゃ妻に合うかどうか分からない。そこで咄嗟に思いついたのが、商品のかばんに入っている袋(紙や発砲スチロールとかが入った)。あれをパット代わりに胸に入れたらどうか…
同じ関西出身のノリのいい友人は嫌がることなく、「いいよ!」とその袋を持って試着室へ。ガサガサッと怪しい音がした後、カーテンの向こうから現れたのは、超巨乳になった友人。オーッ!で、でも…デカ過ぎ…
思わず服のことなど忘れて、「そこまでデカくないっすよ!」と突っ込みを入れて、大笑いしてしまいました(自分が頼んだくせにひどいな、俺…)。
まあ、そんな超巨乳でも服のサイズは問題なかったので、安心して買うことができましたが…実際、妻にはよく似合って、すごく喜んでくれました。そして、みんなにそのエピソードを話したら、大爆笑!
友人には本当に感謝です。どうもありがとうございました!ちなみに、この記事は友人の了解を得て書いてます。本当にノリのいい素敵な友人です。
- [2012/01/15 06:57]
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