保存修復のワークショップ 

一昨日は、今年3度目の雪でした。本当に寒い…昨日からまた友人の猫を預かっているんですが、2匹とも布団に潜り込み、丸くなって寝ています。

さて、もう先月初めのことになりますが、日本の協力によって、染織品保存修復のワークショップが行われました。目的は、文化財の保存修復に関わる人材育成。女子美術大学の先生方、そして東京文化財研究所と国際交流基金の方々がアルメニアに来られて、約2週間滞在されました。

今回、私の妻が通訳を勤めました。日本語が堪能な妻にとっては有難いお話でしたが、専門的な内容なので、事前準備が大変そうでしたね…専門用語が多くて、妻に「これ、どんな意味?」と聞かれても、私もよく分からない言葉が結構ありました。

しかし、妻は頑張って、最後まで問題なく通訳をすることができました。また、皆さん気さくで親切な方ばかりで、妻も気持ちよく仕事ができたようです。仕事以外でも、一緒にコンサートに行ったり、妻の実家で夕食を食べたりと楽しい時間を過ごしました。

私まで、よく食事をご一緒させて頂いたり、結婚のお祝いを頂いたりと大変お世話になりました。今回妻の仕事を通じて、素晴らしい方々とお知り合いになれたと思っています。このプロジェクトはまだまだ継続されるそうで、来年も皆さんはアルメニアに来られる予定です。

皆さんはアルメニアのことをすごく気に入って下さったようですし、私も妻も今から再会を楽しみにしています。

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ワークショップが行われたアルメニア歴史博物館。古い民族衣装など、数多くの所蔵品が展示されています。博物館に勤める人たちが、積極的にワークショップに参加しました。

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妻の実家に夕食にお招きました。祖母が、自分の編んだ刺繍や靴下を皆さんにプレゼントしました(左)。帰国前日、小さなパーティーを開いて、私たちの結婚を祝福して下さいました(右)。皆さん、本当に有難うございました!

ドリームキャッチャーを作ろう! 

先月の結婚式には、パリから友人がお祝いに駆けつけてくれました。その友人とは尾崎公美さん。公美さんは婚約式、洗礼式、そして結婚式と、私の人生の大イベントにいつも参加して下さっています。披露宴パーティーのために、寿司と焼きうどん、抹茶ケーキを作って下さいました。

今年6月に、公美さん主催の料理セミナーがありました。その時の様子は、過去の記事(こちら)をご覧ください。

実は、先月もあるセミナーを開催して下さいました。今回は、「日本版ドリームキャッチャーを作ろう!」というもの。ドリームキャッチャーとは、元々アメリカインディアンに伝わる装飾品で、悪夢から守ってくれる魔除けのお守り。

公美さんが作るものは、幸運を呼ぶために招き猫も付いています。その日本版ドリームキャッチャーの作り方を教えて下さいました。残念ながら、文化センターは先月閉鎖したので、公美さんが滞在されていたアパートの部屋で行いました。結果的に、アットホームな感じになって良かったですね。

それでは、そのセミナーの様子を写真と共にご紹介します。

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これが、「招き猫付きドリームキャッチャー」。クモの巣のような部分で、悪夢や悪運を捕まえるというお守り。さあ、アルメニア人たちは上手に作れるでしょうか?

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手書きの説明書まで用意して、丁寧に教える公美さん。初めはみんな少し苦労していましたが、半分ぐらいの人はコツをつかんで器用に作っていました。

そして1時間後・・・公美さんの親切な指導のお陰で、全員が何とか完成!

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途中どうなるか…と不安になる人もいましたが、最後はみんな上手にできましたね。みんな嬉しそうです。ホッとしたところで、公美さんが持ってきてくれた玄米茶を飲んで、談笑しながらくつろぎました。

今回も、公美さんはわざわざ材料などをパリから準備して、ほとんど無償でセミナーを開いて下さいました。これも全て、日本とアルメニアの交流のため。公美さん、本当にありがとうございました!

ユーロヴィジョン・ジュニア大会 

先週の土曜日、アルメニアで初のユーロヴィジョンが開催されました。といってもジュニア大会ですが、国際的な歌の祭典がエレバンで行われるということで、けっこう前からアルメニアは盛り上がっていました。

ユーロヴィジョンって何?という方は、過去の記事(こちら)をご覧ください。ジュニア大会は16歳以下を対象にしたコンテストで、2003年に始まりました。

大人のコンテストでは、優勝した国が翌年の開催国となるのですが、ジュニア大会ではそのルールはなく、今年のアルメニア開催は前から決まっていたようです。ただの偶然でしょうけど、昨年の優勝国は何とアルメニア!なのに、私は全くそのニュースを知りませんでした…

ジュニア大会は大して注目していませんから…でも、アルメニア開催の今年のジュニア大会は、しっかりテレビで見ていました。大人の大会同様に、安っぽいポップソングばかりですが、子供たちの大人顔負けのパフォーマンスを見るのは楽しいです。

で、今年13カ国の頂点に立ったのはグルジア。私としては、「何でこれが優勝?」という感想です。アルメニア代表もけっこう良かったんですけど、やはり2年連続で同じ国が優勝するというのは難しい…まあ、開催国の代表として、コンテストをかなり盛り上げたと思います。

では、大会の様子をどうぞご覧ください。


今年のアルメニア代表ダリタ。曲は「アルメニアへようこそ」。出場者の中では、かなり良かった方だと思うんですが、結局5位でした。


優勝したグルジア代表のキャンディ。私はグルジアも大好きで、別にアルメニアを贔屓している訳ではないんですが、これが優勝というのはあまり理解できませんでした。


昨年のジュニア大会の優勝者ヴラディミル・アルズマニャン。曲は「ママ」。大会自体見ていないので、他の参加者は知りませんが、覚えやすくノリのいい曲が評価されたんでしょう。

グルジアで婚姻報告 

師走に入って、もうすぐ今年も終わり。今年は、私にとって本当に重要な年となりました。結婚して、長い独身生活に終止符を打ちましたから。もっと言えば、長い放浪の旅に終止符を打ち、遂に落ち着くべき場所を見つけたということでしょうか…

先月グルジアに行ってきたことは書きました。日本大使館に婚姻報告をするためでしたが、個人的にもう一つ大事な目的がありました。それは、ある友人家族に自分の妻を紹介することでした。

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無事に在グルジア日本大使館で婚姻報告を済ませました。アルメニアに大使館がないので、婚姻や出生の届けはグルジアへ行くしかありません。

そのグルジアの友人家族とは11年前に出会い、今も交流が続いています。その出会いについては、過去の記事(こちら)をご覧ください。彼らは、私の結婚や家族に対する価値観を変えてくれた大切な友人…いつか結婚して自分の家族を持ったら、きっと彼らに紹介しようと思っていました。

しかし、中々その夢を叶えられませんでした。友人家族にも、「次は奥さんと一緒に来て!」と会う度に言われていましたが、やはり結婚となると相手が必要ですし、タイミングなどいろいろな条件が揃わないといけません。いわゆる運命というやつですね。

その運命の時が今年だったようで、やっと夢を叶えることができました。友人家族に妻を紹介できたんです。彼らも心から喜んでくれました。アルメニア語とグルジア語は全く異なる言語ですが、妻と友人夫婦はロシア語で問題なく会話できて、みんな妻のことを気に入ってくれました。

そして、妻もトビリシをすごく気に入ったようです。トビリシの街の美しさ、本場グルジア料理の美味しさに感動していました。何より、私の友人たちに親切にしてもらい、楽しい時間を過ごせたことが大きいみたいです。すぐ隣の国ですが、素敵な新婚旅行になりました。

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私の大切な友人家族と妻。最後の夜、美味しいグルジアワインで乾杯しました。11年前に偶然出会ったグルジア人家族とずっと交流が続き、アルメニア人の妻を紹介する…人生って面白いですね。