サマータイム終了 

昨晩サマータイムが終わり、こちらは時計を1時間遅らせました。今日から日本との時差はマイナス5時間。例えば、日本が午後8時なら、アルメニアは午後3時ということです。毎度のことですが、時計の針を戻すのは何か得した気分になりますね。

今年は、ロシアがサマータイムを廃止した影響で、アルメニアもどうするのかよく分かりませんでした。別に廃止してもいいんですが、とりあえず冬の日の短さには配慮してほしいなあと思っていました。

というのは、サマータイムを廃止したロシアは、冬時間への切り替えをしないで夏時間のままだそうです。しかし、それだと朝明るくなる時刻がやたら遅いんですよねえ…最近アルメニアも8時過ぎにやっと明るくなります。冬時間にしないと、真冬は9時ごろまで暗いでしょう。

寒いし暗いしでは、起きるのがすごく億劫になります。まあ、自分が怠け者なだけなんですが、冬時間に切り替わって本当に良かったです。今朝から、実際の日照時間に合っているような感じがしますね。

ところで、ここ数日でアルメニアはかなり寒くなりました。まるで、秋を通り越して一気に冬が来たようです。週末は雪が降るかもなんて天気予想があったぐらいです。雪は降りませんでしたが、外出時はセーターにジャケットを羽織らないといけません。

1週間後に私たちの結婚式なんですが、その時には少し寒さが和らいでくれることを祈っています。

原発事故の報道について 

23日に起こったトルコ東部の大地震。隣国アルメニアでも震度3~5の揺れが観測されましたが、その影響でメツァモール原発が放射能漏れを起こしたとの報道がありました。

トルコ地震で、アルメニアの原発に被害

私は、最初にツイッターでこのニュースを見ました。一瞬、自国・日本で起こった悲劇が、今住んでいるアルメニアでも起こるのか…と恐ろしくなりました。結婚した今、自分のことだけでなく、妻や妻の家族のことも考えました。

しかし、その後いろいろ調べてみましたが、この報道の真偽はハッキリしません。アルメニア政府はすぐに、「放射能漏れなどない」と否定していますし、トルコ政府も「特に危険性はない」と言っています。

原発損傷報道で、アルメニアがトルコを非難

過去にもトルコから同様の報道が何度かあったらしく、犬猿の仲の両国ですから、政治的な意図がないとは言えません。それに、かなり古い建物でさえ全く被害を受けていないのに、原発が被害を受けることはちょっと考えにくい部分もあります。恐らく放射能漏れはなかったのでは…というのが個人的な見解です。

当然、ここに住んでいる立場としては、何もなかったと信じたいという心理も働いています。今回のことで、福島の方々の気持ちが少し理解できたかもしれません。不安を抱えながら、「きっと大丈夫」と自分に言い聞かせて、普段どおりの日常を送らざるを得ない気持ち…

今回は幸い誤報だったとしても、原発が持つリスクは変わりありません。大災害が起これば、それによって何十年、何百年と続く悲劇が引き起こされる可能性があります。とはいえ、アルメニアの置かれた状況を考えると、今は脱原発は到底不可能です。

実際、老朽化した現在の原発に代わり、新たな原発が建設される予定です。最新の技術を用いて、安全性が強化された原発になるでしょう。しかし、その「安全神話」は、日本では福島の事故によって脆くも崩れ去りました。そして、後世に大きな負の遺産を残してしまいました…

たとえ深刻な事故が起こらなくても、原発は放射性廃棄物という負の遺産を残します。10万年先まで放射能を吐き出し続ける危険な物質。原発が、「トイレなきマンション」と呼ばれる所以です。地下深く埋めたとしても、10万年もの長い時間、その安全性を確保できるのでしょうか…

原発の問題は、技術的な面だけでなく、それほどのリスクを未来の世代に背負わしてもいいのかという倫理の問題でもあるのです。


オンカロと呼ばれる、フィンランドの放射性廃棄物の最終処分場を描いたドキュメンタリー映画「10万年後の安全」。

トルコ東部の地震 

昨日、トルコ東部で大きな地震がありました。震源地に近いヴァンなどでは、ビルが倒壊し、多くの死傷者が出ているようです。

トルコでM7.2の地震

ヴァンは、昔アルメニア人の居住地だった所で、アルメニア教会遺跡も残っています。オスマン・トルコによるアルメニア人虐殺の後は、多くのクルド人が住んでいます。今回の地震で被害を受けたのも、彼らクルド人たちがほとんどでしょう。

アルメニアでも震度3~5の揺れを記録し、たくさんの人が揺れを感じたそうですが、私も妻も全く感じませんでした。数日前も地震がありましたが、その時も何も感じませんでした。鈍感なのか、住んでいるアパートが意外と頑丈なのか…とにかく、最近この辺りで地震が頻発しているのは気になります。

このまま収まってくれればいいんですけどね…前にも書きましたが、アルメニアではメツァモールという古い原発がまだ稼動しているので、大地震で日本のようなことが起こったら大変です。小さな国だけに、その被害の甚大さは日本の比じゃないでしょう。

突然起こる自然災害に対して、人間は全くもって無力…それだけに心配しても仕方ありませんが、何も起こらないことを祈っています。

そして、今回の地震で亡くなった人たちのご冥福、少しでも多くの命が救出されること、また被災地の復興を心からお祈りします。

結婚式に向けて 

昨日、無事にテレビ出演を終えました。一時帰国していた影響で8,9月は出演機会がなく、久しぶりのことでしたが、あまり緊張せずに話せました。ご覧になって頂けたでしょうか。

アルメニアの情報をお伝えする貴重な機会なので、来月も何か面白いテーマについて話せたらと思っています。

さてアルメニアは、木々の葉も少し色づき、上着が必要なほど肌寒くなって、すっかり秋らしくなってきました。せっかくいい季節になったのに、最近いろいろと問題が起こってバタバタしています。やはり、人生は山あり谷ありですね。

私は意外と打たれ弱いんですが、妻は楽観的で大らかな性格で、その妻がそばで支えてくれています。一人だったら相当辛かったと思いますね。まして外国ですから、妻の存在は本当に大きいです。婚約パーティーの時に、「辛いことは二人で分かち合って…」と話しましたが、早くもそれを実感しています。

そんな私たちの結婚式が、約2週間後に迫っています。いろいろと問題が起こる中でも、結婚式の準備は何とか進めています。結婚指輪を買ったり、披露宴パーティーを行うレストランや、妻のウェディングドレスを選んだり…日本だと少なくとも半年前からやることですが、アルメニアは今頃でも十分間に合うみたいです。

式の費用も、平均300万円(マジ!?)と言われる日本に比べればかなり安いもんです。まあ、アルメニア人の平均給与さえ貰ってない私にするとかなりの出費ですが、こんな時は日本の物価と比べて「大したことない」と自分を納得させています。

結婚式に合わせて、私も7月から伸ばしっ放しの髪を切りました。いつも行く床屋で、先週切ってもらいました。散髪だけなら、たった1000ドラム(3ドル弱)と安いですし、ちゃんと上手に切ってくれます。で、その床屋で面白いものを見つけました。

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散髪の時にかける刈布ですが、何と日本語が書いてあったんです!なぜ、アルメニアの床屋にこんなものが?「楽が一番の髪型」…なんとも男らしいポリシー!この言葉に従って、私もバッサリと楽な髪型にしてもらいました。

19日(水)にテレビ出演 

久々にテレビに出演致します。今週水曜の午後5時からのNHK・BS1「ほっと@アジア」で、アルメニアについてお話させて頂きます。4,5分ほどの短い時間ですが、どうぞご覧になってください。

NHK・BS1 「ほっと@アジア」

10月19日(水) 午後5:00~5:49