NHK「アジアクロスロード」
昨日の夜からサマータイムが始まりました。時計を1時間進めるのですが、いつも何か損した気分になるんですよねえ…でも、これで更に日が長くなるわけで、エレバンの街は夜遅くまで賑やかになっていくでしょう。
さて、今日はお知らせがあります。
NHK・BS1の「アジアクロスロード」という番組で、アルメニアの学生が紹介される予定です。毎週月~金まで放送されている番組で、アルメニアの学生が紹介されるのは明後日29日です。
番組では、大災害で苦しむ日本を応援する海外からのメッセージが紹介されているのです。そこで、以前ブログでも書いたアルメニアの学生からのメッセージも扱ってくださることになりました。(こちら)
遠く離れたアルメニアからのメッセージが、日本のテレビで紹介されるなんて素晴らしいことです。少しでも多くの人の心に届いてほしいですね。そして、アルメニアという国のことを知るきっかけにもなってほしいと思います。
番組のどの辺りで紹介されるかは分かりませんし、恐らくとても短い時間だと思いますが、ご興味のある方は是非ご覧下さい。
NHK・BS1 アジアクロスロード ←クリックするとHPが開きます。
3月29日(火) 午後5:00~5:49
実は、この番組に私も5月から月一回スカイプで出演して、アルメニアのことを紹介する予定です。「ほっと@アジア」という3分ぐらいのミニコーナーです。詳細は、また来月にお知らせ致します。
- [2011/03/27 08:36]
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原発について
福島原発の事故ですが、作業員が被曝したり、水道水や食品に放射性物質が含まれていたりと、悪いニュースが伝えられています。一度制御不能になった原発の恐ろしさを痛感しますし、本当に一日でも早く危機を脱してほしいと思います。
さて、以前「元々私は原発に反対だ」と書きました。事故直後だったので、それについて詳しく書きませんでしたが、今回少し記事にしたいと思います。
原発反対の一番の理由は、事故が起こった際の被害があまりに深刻で甚大だからです。「今回の事故は、チェルノブイリと違って局所的被害に止まる」と言いますが、原発周辺地域の大気や土壌は汚染されて、長期間人が住めなくなります。周辺住民の方々は、今後どこでどうやって生きていけばいいのか…
いくら「二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギー」と謳っても、一旦このような事故が起これば、その自然や人類に及ぼす悪影響は火力発電の比ではありません。どれだけ科学が進歩しても、100%安全というのは不可能なわけで、常に事故が起こる可能性は存在します。
「必要な電力を供給するために原発は必要だ」という意見もあります。確かに、日本はすでに電力供給の3割を原発に依存しています。効率的で安定したエネルギーとして、政府は原発を増設し続け、今では国内に50基以上の原発があります。ほとんど国民に選択の余地のないまま、いつの間にか日本は原発大国に…
効率的と言いますが、原発の建設費は火力・水力発電所の何十倍も掛かります。更に、使用済み核燃料の処理にも巨額の費用が必要です。そして、原発は一旦稼動すると中々止められません。廃炉するにも、膨大なお金と時間が掛かるからです。福島原発も、40年以上稼動していました。
これだけの投資が行われる原発事業は、当然ビッグビジネスです。電力会社やメーカー、資源企業などが大きな利益を得ています。その利益は、一部の官僚や政治家にも還元されているかもしれません。事故後も、政府が原発にこだわるのは、このような巨大利権も大きな背景にあるでしょう。
政府や専門家の「やはり原発は必要」という言葉を信じて、原発政策を見直さなくてもいいのでしょうか。原発や処理場がある町に安心して住むことができるでしょうか。これほど大量の電力を消費しなければ生活できないのでしょうか。今回の事故は、重要な問題を私たちに突きつけていると思います。
すぐに原発を全て停止するのは無理でも、少しずつ方向転換していくことはできるはずです。国のエネルギー政策は、政府や専門家だけが決めることではありません。私たち国民が選ぶべきものです。今の私たちの選択が、自分の子や孫が住む将来の日本のあり方を左右するのです。
故・忌野清志朗の「Summer time blues」と「Love me tender」。ストレートに反核・反原発を歌っています。そのため、この曲の入ったアルバム「Covers」は、東芝EMIからの発売が中止となりました。原発メーカーである東芝の圧力があったからです。
- [2011/03/24 13:32]
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アルメニアにも影響が・・・
東日本大震災から1週間。被害は深刻さを増し、原発も予断を許さない状況が続いています。関東一帯も、計画停電で不便な生活を強いられている人が多いようです。
日本が大変な状態なのに、遠い外国にいることに何か申し訳なさ、もどかしさを感じていますが、その私にまで震災の影響が及びました。4月に予定していた「アルメニアに本を送る会」の役員・会員の方々の親善訪問が中止になったのです。
「そんなことが起こるかも…」と少し心配していましたが、やはりとても残念です。訪問メンバーの半数は関東圏の方々で、直接の被害はなかったものの、ご親戚やご友人が被災されたそうです。また、物資の不足や交通手段の制約など、生活面に少しずつ震災の影響が出ているそうです。
このため、外国へ渡航できるような状態ではなく、今回のアルメニア訪問は中止と決まりました。私の母も同行する予定だったのですが、残念ながら不可能となってしまいました。とにかく残念ですが、中止せざるを得なかった役員や会員の方々も辛かったと思います。
遠いアルメニアにいる私にまで影響が及ぶとは…日本では、一体どれほどの人たちの人生が狂ってしまったのでしょうか。この大災害は、多くの命を奪っただけでなく、生き延びた人たちからも幸せや希望を奪ったはずです。それを思うと、また胸が痛みます。
役員・会員の親善訪問中止で、予定していたイベントや図書室開設も見直しを迫られています。しかし、私はやはり今春中に図書室をオープンさせ、イベントもするつもりです。イベントでは、日本の被災地のためのチャリティーも行おうと思っています。最近まで日本に滞在していた友人が、是非とも日本のために何かしたいと強く思っているのです。
私も今できることを何かしなければと思いますが、「日本は豊かな国なんだから、自力で復興できるだろう」と考えるアルメニア人は多いはず…ただ寄付をお願いするのではなく、何か手渡したり、販売したりしてお金を頂くなどの方法を考えています。
日本文化を紹介して、アルメニア人にもっと日本のことを知ってもらう。そして、アルメニア人に日本を応援してもらう。もしイベントが成功すれば、両国関係は更に深まるのではないしょうか。いつまでも落ち込んでいても仕方ありません。これから頑張ります。
私の大好きなバンド、ソウル・フラワー・ユニオンの名曲「満月の夕」。阪神大震災の被災地で、慰問ライブを行った時に生まれた歌です。どんなに辛い時でも、人は前を向いて生きていく…歌からは、そんな人間の逞しさを感じます。
- [2011/03/20 09:39]
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アルメニアの学生からのエール
東北地方を襲った地震と津波の被害が、あまりに甚大で悲惨で、本当に言葉になりません…死者が万人単位になるとか、町の半数以上の住民が行方不明だとか、原発事故とか、次々入ってくるニュースを聞くたびに暗く重い気持ちになります。
私の家族や友人は無事ですが、全く他人事とは思えず、ふとした時に涙が出そうになります。仕方のない自然災害とはいえ、一瞬でこれだけ多くの命が失われたことには、悲しみと共にやり場のない怒りさえ感じます。
原発も爆発事故を起こし、今も予断を許さない状況です。私は元々原発には反対ですが、今は原発の是非を議論するよりも、被害を最小限に食い止めることが大切です。そのために危険な現場で作業されている方々には、感謝と尊敬の念を禁じえません。
アルメニア含め、いろいろな国の友人や学生が心配や慰めの言葉をかけてくれています。今朝も、道で私を見かけた友人がわざわざ車を止めて降りてきて、私の手を握り、「今回の災害のこと、本当にお気の毒です。ご家族は大丈夫ですか?」と言ってくれました。その優しさに泣きそうになりました。
考えてみれば、世界中を旅行している時も、コロンビアやフィリピンに住んでいる時も、いつも多くの人たちに助けられてきました。ここアルメニアでもそうです。まるで自分のことのように、私や私の家族のことを心配してくれています。
長い海外生活の中で、一つ学んだことがあります。それは、「人を救えるのは人だけ」ということ。どれだけ社会が発達しても、システムで人を救うことはできません。本当に人を救えるのは同じ人間だけ。同じ人間として、大変な状況にいる他者のことを思いやる心だけが人を救えるのです。国や民族や宗教など関係なく、人は誰かの支えなしでは生きられません。
アルメニアにいる私は何もできませんが、僅かながらネットで寄付をしました。私がここで図書室を開設する活動をできているのも、多くの方々のご支援のお陰です。その中には、今回災害を経験された方もいらっしゃるかもしれません。私なりに今できることをしたいと思っています。
日本財団 CANPANプロジェクト
(他に、Yahoo!基金、goo募金、NHK義援金、日本赤十字社などでも寄付ができます)
もう一つ私にできることとして、アルメニアの学生から日本の皆さんへメッセージをもらってきました。彼らも、日本を襲った災害に胸を痛めてくれています。遠く離れたアルメニアからのエールが、日本の皆さんに届きますように!
まだまだ初級の学生なので、とても簡単なメッセージですが、日本の災害に心から同情してくれています。日本語を学ぶ彼らにとって、日本は身近な国の一つになってきているのでしょう。皆さん、希望を失わず頑張ってください!
- [2011/03/15 09:10]
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地震と津波
11日午後、日本の東北地方で大地震があり、その地震と津波によって甚大な被害が出ています。新しいブログ記事をアップしたのは、そのニュースを知る前でした。
刻一刻と伝えられるニュースによると、観測史上最大レベルの地震であり、津波も100年に一度という規模のものだそうです。すでに死者も数百人に上っています。幸い、自分の家族は関西地方にいるので問題はなかったのですが、被災者の方々のことを思うと胸が痛みます。
ちょうど今、アルメニア人の友人が日本に滞在していています。東京にいるはずなので、けがなどの心配はないと思うのですが、交通が麻痺し続けると明日の帰国便に乗れません。大丈夫でしょうか…
こちらでも大々的にニュースで報じられていて、学生たちも、「先生の家族や友人は大丈夫ですか?」と心配してくれました。本当に優しいですね。アルメニアも1988年に大地震を経験しているので、他人事とは思えないのかもしれません。
一瞬で街が壊滅し、多くの命が失われる大災害が起こるたびに、自然の力の巨大さ、恐ろしさを痛感させられます。とにかく、一人でも多くの命が救われること、そして早い復興を祈るばかりです。
今朝に一度アップした記事は、また後日ご紹介することにします。
- [2011/03/11 22:23]
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