2011年総会終了 

先々週の日曜(2月13日)に、大阪で「アルメニアに本を送る会」の2011年度の総会が開かれました。アルメニアにいる私は今回参加できませんでしたが、会長や役員の方々のお陰で、とても有意義な総会になったようです。

昨年の活動報告、今年の活動方針、そして4月のアルメニア訪問などについて話し合いが持たれました。そう、何と4月に会の役員・会員の方々がアルメニアに来られるのです。その時に、念願の図書室のオープンを予定しています。

他にも、大学で日本文化祭や日本語スピーチコンテストなどを開催できたらと考えています。来月からすごく忙しくなりそう…しかし、いつもご協力頂いている役員・会員の方々に、素晴らしい時間をアルメニアで過ごして頂けるよう頑張ります。

本だけではなく、図書室の開設、またその後の活動には、どうしても資金が必要となります。こればかりは仕方ないことです。本があっても、資金がなければ動けませんから…今年も会へのご寄付の方どうぞ宜しくお願い致します。おいくらからでも結構です。随時受け付けております。

詳しくは、会のHPをどうぞご覧になってください。

アルメニアに本を送る会 ←クリックするとHPが開きます。

今年も総会を開くことができ、図書室もやっとオープンできそうです。これも全てご協力下さっている日本の方々のお陰です。本当に有難うございます。それでは今年もご支援の程どうぞ宜しくお願い致します。

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総会の写真。今年は小規模な集まりでしたが、和やかな雰囲気の中、いろいろなことが話されたそうです。

書道と福笑い 

先々週から大学が始まりました。現在メインで働いているブリュソフ大学ですが、「どうせ、ほとんど忘れてるだろう…」と思っていたら、意外と学生はひらがなや文法を覚えていました。やっぱり先生がいいから!というのは冗談で、ゆっくり時間をかけて教えましたからね。

しかし、いきなり真面目に授業するのは可哀相なので、最初の授業では書道を教えました。もう2月ですが書初めです。学生たちにとっては人生初の書道、正真正銘の書初めになります。

あと漢字を学ぶ良い機会でもあるので、「山」や「川」などの簡単な漢字を教えて、さっそく書いてもらいました。案の定、「LOVEの漢字を書きたい!」という要望が出たので、「愛」も教えました。難しい漢字ですが、女の子が多いし、字体がきれいなので、みんな書きたがります。

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初挑戦の書道でしたが、けっこう上手に書けています。

さて、ヨーロッパ大学でも授業が始まったのですが、そこでは福笑いをやりました。単純な遊びなのでアルメニアにも同様のものがあるかなと思ったら、「こんな遊びはない」とのこと。じゃあ、余計に学生たちにとっては面白い体験になります。

しかし、初めての割に上手に顔を作るんですよね。変な顔を作って笑うものなのに、そんなにちゃんと目や鼻を並べたら面白くないだろう…と思いましたが、それでも学生たちはとても楽しそうに遊んでくれました。

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目隠しをして(私のマフラーです)、福笑いに初挑戦。でも、みんな上手でした。

書道、福笑いと、お正月の伝統行事を少し体験してもらいました。考えてみれば、福笑いなんて私も初めてだったかも・・・とにかく、学生たちは楽しんでくれたので、また機会を作って日本文化を紹介していきたいと思います。

久しぶりのアララト山 

今日は今年最初のヨーロッパ大学の授業でした。いつもは10時からなんですが、学生の一人が会社の研修があるということで、今週と来週は9時から始めることに。もう8時頃には明るいから、あまり問題がありません。でも、やっぱり朝は寒い…

ヨーロッパ大学は小高い丘の上にあるので、途中バスはエレバンを見渡せる道を通ります。今朝そこからアララト山がきれいに見えました。そういえば、昨年末以降これだけはっきりとアララト山を見たことがありません。曇っている日が多かったし、大学が冬休みであまり外出しませんでしたから。

久しぶりに見たアララト山は、真っ白に雪化粧していて本当に美しかったです。その姿は、晴れ渡った青空に美しく映えていました。住んでいると何でも見慣れるものですが、アララト山はいまだに少し感動を覚えます。アルメニア人が民族の象徴と信じるのも分かる気がします。

晴れていても靄がかかることが多く、滞在中一度もきれいに見れずに終わる観光客も多いです。住んでいるからこそ、こうやってアララト山の雄姿を拝めるわけですね。

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エレバンの街の向こうにそびえるアララト山。すっかり雪化粧しています。久しぶりに見たアララト山は、神々しい美しさでした。

暦の上では春 

先週は節分でしたね。節分は字の如く「季節を分ける」という意味で、立春の前日を指します。暦の上では春が始まったわけです。季節の変わり目は邪気が生じるということで、節分に豆をまくのは邪気を追い払うためです。

さて、実際その暦どおり、エレバンは今週から毎日天気が良くて暖かくなりました。太陽がちゃんと出ていると、日も大分長くなったことが分かります。先週は大雪が降って、洗濯物が凍るほど寒かったのに、その間も季節はちゃんと春に向かって巡っているんですね。

アルメニアでは、今週日曜は「テアルンタラチ」という古くから伝わる祭りの日。春の訪れや繁栄などを祝うものだそうで、新婚夫婦が火の上を飛ぶという習慣があります。火の上を飛ぶのは邪気を追い払うためで、日本の節分みたいですね。祭りの後、更に暖かくなってくれたらいいですねえ…

とにかく、冬の峠を越したことは確かです。今年は、初めて冬をずっとアルメニアで過ごしました(数日グルジアにいましたが…)。聞いてはいたけれど、やっぱり寒かった…これから少しずつ暖かくなると思うと、本当に嬉しいです。こんな喜びも、寒い冬があるからこそ感じられるんですよね。

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アパートの窓から。まだ雪が残っていますが、日差しが暖かくなりました。

やっぱり寒い冬・・・ 

風邪はまだ完治してはいませんが、ほとんど大丈夫です。私だけじゃなく周りも、数日高熱を出したり、1ヶ月以上咳が続いたりしています。強力な風邪ウィルスのようですね。まあ、今週のんびりと休養したおかげで、来週から大学でちゃんと働けそうです。

さて、また昨日からエレバンは雪なんですが、一昨日は晴れていました。それで洗濯をしたんです。洗濯機はないので、洗剤を入れた水に衣類を2,3時間ほど浸けて、手で濯いでから絞って干します。シャワーを浴びた後のお湯を使いますが、それでも冬は寒くて辛い作業…

明るい日差しのもと洗濯物を干して、「乾いてるかなあ」と夕方に取り込んでみると…カッチカチに凍っていました!タオルもシャツも、折り紙でも出来そうなほど固くなってました。

考えてみたら、この時期は晴天でも最高気温が0℃に達しない日がほとんど。しかも手で絞っていますから、水分が衣服にけっこう残ってしまいます。そんな状態で外に干したら、凍って当然ですよね。やっぱりアルメニアの冬は寒い!仕方ないので、もう一度ストーブの近くに干して乾かしました…

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タオルを折り曲げたら、この形のまま静止…

ところで、アルメニアは寒いですが、中東は今熱いですね。私も、ずっとエジプト情勢に注目しています。チュニジアのように現政権が倒れれば、他のアラブ諸国にもデモは波及していくでしょう。親米・反米関わらず独裁政権が多いですから…

この中東の動きの裏には、報道されない陰謀などがあるかもしれません。しかし、巨大な力に声を上げて立ち向かう民衆の姿は、見ていてこちらも熱くなります。