アジア音楽祭 

先月31日オペラハウスで、アジアの国々の歌や踊りを紹介するイベントが行われました。実は、私もそれに出演するかもしれなかったんです。カリネさんの折り紙教室(こちら)の子供たちが、「さくらさくら」の歌と踊りを披露するので、私がギター伴奏をするという予定だったんです。

しかし、子供たちの練習する時間がほとんどなく、結局その話はなくなりました。それで当日は、招待状をもらい観客として見に行きました。まあ、私なんかがオペラハウスの舞台に上がるなんて、想像しただけで緊張して足が震えそうです。文化大臣なども見に来ると聞いてましたし…

さてイベントは、アルメニア人が次々にアジアの国々の歌や踊りを披露するという内容。意外に小ぢんまりとして、和やかな雰囲気のイベントでした。途中、母国アルメニアの歌や踊りも何度か登場しました。

アルメニア人が、アジアの歌や踊りをやっているのは、おもしろくて見応えがありましたね。韓国の歌や踊りをやったのは、今私が働いているブリュソフ大学の学生たちそうです。いつか日本語の学生も、こんなイベントに出演するかも…

子供たちが披露する予定だった日本の「さくらさくら」は、アルメニア人のオペラ歌手が歌いました。しかも、ちゃんと日本語で歌っていました。ピアノ伴奏に合わせて、情感豊かに歌われる「さくらさくら」は、なかなか聞き応えがありました。

私は個人的にインドの踊りが気に入りました。バカっぽいインド映画さながらで、妙にツボにはまりました。踊っている子たちも楽しそうだったし、観客も盛り上がっていました。アルメニアにはインド人が多く、テレビでもよくインド映画をやっていますからね。

久々にオペラハウスに行けたし、イベントもけっこう楽しかったしで、十分満足できました。こういうイベントを通して、アジアや日本に関心を持つ人が増えてくれれば嬉しいですね。


イベントの映像です。太極拳まで披露されました。当然といえは当然ですが、アルメニアダンスが最も見応えがありました。



アルメニア人による「さくらさくら」。改めて日本的で美しい歌だなと感じました。

ウォッカの季節 

先週日曜にサマータイムが終わりましたが、それから一気に寒くなりました。ここ最近の最低気温は2,3℃くらいで、マイナスになる時もあります。確かに朝晩はけっこう寒い…

夕方以降の家庭教師では、学生のために電気ストーブをつけています。部屋にはガスストーブもあって、その方が経済的なんですが、暖まるのに時間が掛かるんです。5分ほど電気ストーブで足元を暖めれば、かなり違います。あと、学生には熱い紅茶を出しています。夏場はフルーツジュースでしたけどね。

去年より寒くなるのが大分早いので、この調子だと今年の冬の寒さは厳しいかもしれません。心のどこかでそれを期待してたりもしますが、すでにシャワーを浴びるのが辛くなってきて、冬の到来に怯えています。日本のお風呂が恋しい…

急に冷え込んだからか、周りで風邪が流行っています。学生の中にも、体調を崩している人たちがいますね。風邪を防ぐには、なるべく体を冷やさないようにしなくてはいけませんが、一ついい方法があります。それはウォッカを飲むこと。こちらでは、風邪気味のときにウォッカを薬代わりに飲んだりもします。

私も寒い夜にはウォッカを飲みます。なんせアルコール度数が40%もあるので、すぐに体が温まります。10年前アルメニアを初めて訪れた時、いきなり自家製の強いウォッカを飲まされて、「こんなのどこが美味しいんだ?!」とむせ返りながら思いました。

しかし、今はウォッカがけっこう好きです。ほとんど水とエタノールなので癖が少なく何で割っても美味しいし、ここではかなり安く買えます。安物の500mlウォッカなら200円ほどで、ビールやワインより経済的。それに、こんな寒いとビールを飲む気になりません。また最近アサヒビールが売られてるんですけどね…

さすが酷寒のロシアで生まれたお酒、冬を乗り切るのにウォッカは重宝します。でも、飲みすぎは体に良くないに決まってます。ロシアでは飲酒による死亡がかなり問題になっていますから、節度を守って楽しみたいと思います。

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どちらも200円ほどの安いウォッカ。強いお酒なので、写真にある小さなグラスでちびちび飲みます。1杯で体はポッカポカ。酒に強いアルメニア人は、乾杯の時に何杯も一気したりしますけどね…

弁論大会の結果 

先週土曜日にモスクワで行われた日本語弁論大会の結果ですが…マリアムさんは7位。上位入賞は6位までなので、あと一歩でした。くぅぅ、悔しい!そこまで行ったなら入賞してほしかったと思わず欲が出てしまいました。

でも、マリアムさん本人は結果に大満足でした。確かに20人もの強豪居並ぶ中でこの結果は素晴らしい!しかも、くじ引きの結果、彼女が一番最初にスピーチしたそうです。かなり緊張したはずですが、全力出し切ってよく頑張ったと思います。

毎年行われるこの弁論大会の出場者の半数以上はロシアから。モスクワは当然として、カムチャッカやウラジオストックなどの様々な地域の学生たちです。ロシアは東欧で最も日本語教育が盛んな国ですから、レベルも相当高いはず。

それを証明するかのように、今年は優勝者含め上位入賞者がロシアの学生で占められたそうです。そんな大会ですから、マリアムさんの7位という結果はやはりすごいと思います。きっと彼女にとっても大きな自信に繋がったでしょう。

原稿作成やスピーチ練習にずっと付き添ってきた私も嬉しいです。特に、あのスピーチの内容でよい結果を出せたのは嬉しかったですね。というのも、一部オスマントルコによるアルメニア人虐殺に触れているからです。最初に彼女が書いてきた原稿は全くメッセージ性がなく、いろいろアドバイスをして一から書き直させました。

3回目に提出してきたものを、私が修正したり推敲を重ねたのですが、虐殺の部分を残すかどうか最後まで悩みました。政治的にきわどい内容は、審査員に敬遠されるかもしれないと不安だったのです。しかし、それを省くと大切なメッセージが伝わらないと判断し、敢えてそのままにしました。

学生が日本語で自分の考えを発表するのが弁論大会の趣旨。やはり、学生が伝えたいことを話させるべきです。大会の主役は学生であって、教師はあくまでサポート役。勝つことに執着して、必要以上に手を加えるのは本末顛倒のような気がします。結果的に、その判断が正しかったようで安心しました。

悔やまれるのは、スピーチ練習があまりできなかったこと…原稿を完成させてすぐ彼女に私のスピーチ音源を送り、それを聞いて自分で練習してもらいましたが、実際に会って練習したのは3回ぐらい。立場上もう彼女の先生ではないとはいえ、やはり練習不足でした。

とにかく、マリアムさんお疲れ様。これからも勉強を頑張ってください!では、彼女のスピーチ「愛か憎しみか」を、どうぞお聞きください。


合気道を通して、「本当の平和をもたらすのは憎しみではなく愛」ということを学んだマリアムさん。アルメニアは周辺諸国といまだ険悪な関係にあります。最近日本も中国と揉めてましたね…多くの人々にとって大切なメッセージです。