サマータイム終了 

今日サマータイムが終わったので、時計を1時間遅らせました。これで日本との時差は-5時間。何か得した気分になると同時に、やっと実際の日照時間と合致したように思います。ここ最近は、朝8時過ぎでもまだ薄暗いですからね。

木々の葉も黄色になって落ち始めているし、サマータイムも終わったしで、もう完全に秋です。朝晩は肌寒くて、シャワーを浴びるのが少し億劫になります。去年の冬は暖冬でしたが、今年はどうでしょうか…

周りから「アルメニアの冬は寒いよ」と脅されていたのに、去年は肩透かしをくらった感じだったので、今年はマイナス20度近くにもなる厳冬を体験してみたいなんてマゾっぽいことを考えています。実際そんなに寒くなったら、「寒うぅぅ、早く春になってえ!」と思うでしょうけどね…

去年は日本で二人の伯父が立て続けに亡くなるという不幸もあり、冬休みに一時帰国しましたが、今年は帰国予定はありません(一人の伯父の急死にはいろいろ考えさせられました→こちら)。せっかくなので、アルメニアで新年を迎えるつもりです。年明けのクリスマスも、こちらで過ごしたいと思っています。恐らく友人や学生の家に呼ばれるでしょう。

とにかく今は一年で最も過ごしやすい時期。澄み切った秋晴れの日が続いています。紅葉の美しい日本の秋も懐かしいですが、冬の訪れまで、アルメニアの秋を楽しみたいと思います。

ところで、昨日アルメニアのビザが切れました。大学が1年の滞在ビザを現在申請中で、その担当者が「申請中は今のビザが切れても問題ない」と言っています。それを信じて今回はグルジアへ出国しなかったんですが、本当に大丈夫かな…


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街路樹も色づき始め、葉が落ち始めています。秋ですねえ…

日本語弁論大会 

エレバン人文大学からブリュソフ大学に転職したことは、前回の記事で書きました。その後、人文大学の方から「やっぱり教えてくれ」と言われましたが、残念ながら時間が合わず教えることはなさそうです。しかし、今も影ながら学生を支援しています。

今週末にモスクワで日本語弁論大会が開かれるのですが、人文大学から学生が出場します。その学生の原稿作成やスピーチ練習などを、ずっと手伝ってきました。

大学を辞めたとはいえ、夏休み前まで自分が教えた学生ですから、最後まで面倒見てあげたいし、やはり日本人教師が指導した方がいいですしね。彼女もとてもやる気があって、よく頑張りました。

今日、彼女はモスクワに向けて出発します。教えなくなると、顔を合わすこともなくなるので、スピーチの練習にあまり時間をかけられませんでした。しかし、お互いにやるだけのことはやったし、スピーチもなかなか良い内容になりました。自信を持って大会に臨んでほしいと思います。

モスクワの弁論大会は毎回レベルが高いので、上位入賞はとても難しいです。当然結果も気になるところですが、何より彼女が悔いのないように力を出し切ってほしいと思います。アルメニアから、彼女の健闘を祈っています。 

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弁論大会に出場するマリアムさん。合気道をもう4年も習っています。日本語を学ぶようになったきっかけも合気道だそうです。とてもまじめな学生です。頑張れ!

エレバン国立言語大学 

実は、9月に転職しました。現在働いているのは、エレバン国立言語大学。創立者の名前から、通称ブリュソフ大学と呼ばれています。そこで2つのクラスに週2コマずつ日本語を教えています。

以前働いていたエレバン人文大学では今は教えていません。私が辞めた訳ではなく、向こうから授業がないと言われました。8月末に挨拶に行ったら、学長と副学長に、「学生が少なくて授業数を減らさないといけないし、博士号を持った先生を一人置かなくてはいけなくなった」と説明を受けました。

突然メインで働いていた大学で仕事がなくなり、どうしようか…と思っていたところに、ブリュソフ大学から仕事のオファーがあったのです。「捨てる神あれば拾う神あり」とは正にこのことで、そのままトントン拍子に採用が決まりました。

正直言うと、人文大学の学長や副学長に対して良い感情は持っていませんでした。学生のことを考えていない部分が多々あり、働いている間も何度か憤りを感じました。また、私が他の場所で教えることや家庭教師をすることさえ許せないようで、今回のことも一つにはそれが理由だったと思います。しかし、月給たった50ドルなのに他で働くな!というのは無茶な話です。

学生たちはとても残念がっていて、道で会うと、悲しそうな顔で「先生、どうしてもう教えてくれないんですか」と言われます。久しぶりの日本人教師な訳ですし、私も辛いです。私自身は彼らに教えたかったんですけどねぇ…所詮雇われている身ですから、大学から仕事がないと言われれば何もできません。

ところが、先週「やっぱり授業をしてくれ」と人文大学から電話がありました。「今更、何を…」という感じですが、やはり学生のことを思うと断れず、一応授業スケジュールを聞きに行きました。しかし、ブリュソフ大学や家庭教師の授業で忙しく、うまく時間が合いませんでした。

さてブリュソフ大学ですが、今学期から日本語教育を開始したので、私が最初の日本語教師となります。まだ第三言語扱いで、教えているのは英語・フランス語学科の学生。日本語の勉強が嫌にならないように、ゆっくり教えています。少しでも楽しめるようにと、歌や折り紙も教えました。それでも、既にひらがなで挫折しかかっている子達がいますが、幸い8割ほどの学生は興味を持って授業に参加しています。

ブリュソフは名門大学の一つなので、契約などもしっかりしており、1年の滞在ビザを発給してくれて、給料も倍ほどだそうです。といっても月給100ドルなので、経済的に苦しいことに変わりありませんが、とにかく待遇は良くなりました。何より教師として働ける場所があるというのは有難いことです。

いろいろありましたが、新たな場所でこれからも頑張りたいと思っています。

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ブリュソフ大学の学生たち。英語・フランス語学科の2クラスを受け持っています。どちらも20人ほどの大きなクラス。言語大学なので、学生の9割以上が女性。女子大生がこれだけ集まると、ちょっと騒がしいですが、皆いい子たちです。

PCの調子が・・・ 

先週末、突然PCの調子がおかしくなりました。Windowsが起動せず、ずっと真っ黒な画面のまま…何度再起動しても同じで、かなり焦りました。このままだと、ネットも出来ない、教材も作れないしで困りますから。修理に出すことも考えましたが、いろいろやってみて何とか直せました。フゥゥ…やばかった。

修理もお金が掛かるし、もし買うことにでもなったら大変です。アルメニアでは、PCは日本の倍以上します。買って4年目でまだ補償期間なので、「日本に送って修理するか」と一瞬考えましたが、こちらに送り返してもらった時が困るんです。PCなんて精密機械だと受け取りに多額のお金が掛かるので…

原因は、どうもハードディスクの容量とブラウザの問題だったようです。最近ネット使用時に動作が遅いなあ…と思っていたんですが、どこかで不具合を起こしていたみたいです。まあ機械には疎いんであくまで推測ですけど、リカバリーして、他のブラウザにしたら問題がなくなりました。

とにかく素人なりに頑張って直すことが出来たので良かった…しかし、PCが壊れると仕事に大きな支障が出るという現実は、仕方ないとはいえ悲しいですね。ただの機械なんですが、週末これに掛かりっきりになっていました。時折、そんな自分を客観的に見つめて空しくなったりもしましたけど…

なかなか直らない時は、「まあ駄目なら、ネットカフェに行けばいいし、教材も手で書けばいい!」と割り切りました。とはいえ、直ってみるとやはり便利で、PCの有無は大きな問題です。こうやって好きな時にブログも更新できますからね。

来年夏まで帰国予定はないので、それまではこのPCが壊れずに頑張ってくれることを祈ります。

アルメニア・ダンス動画 

先週の日曜はエレバン建都2792周年を祝うお祭りで、前回の記事では、写真と共にその様子をお伝えしました。このお祭りで面白いのは、街中でアルメニアの歌や踊りが楽しめること。

エレバン中心部の大通りは歩行者天国になっていますし、無料ですから、歩いている途中でも十分楽しめます。アパート近くのステージで行われていた踊りの動画を撮ったので、どうぞご覧ください。


踊っているのは全て子供たちですが、けっこう様になっています。子供が踊っていると、その一生懸命さが余計に可愛らしく感じます。幼稚園のお遊戯や小学校の運動会で、 親が目を細めてしまう気持ち分からないでもないですね。


実は、これは先週のお祭りのものではありません。7月末に公園で行われた赤十字主催のイベントの動画で、まだお見せしていませんでした。ちょうど良い機会なので、ご紹介いたします。

学生に誘われて行ったのですが、伝統的な舞踊や歌が披露されて、なかなか楽しかったです。観客たちも上機嫌で踊っています。アルメニア人は踊るのが大好きで、じっとしていられないようです。そして、映像のように手を繋いで踊り始めます。


そんな踊り好きのアルメニア人の動画をもう一つ。学生の家に食事に呼ばれたのですが、学生たちがノリノリで踊り始めました。本当に好きなんですね…でも、こんな光景を見ていると、私の方も楽しくなってきます。結局、私も一緒に踊りました。

過去の記事でもアルメニア・ダンスを動画で紹介しているので、そちらもどうぞ!

アルメニアの音楽と舞踊