映画に出演
8月8日に「グッと!地球便」という読売テレビの番組に出演します。それで思い出しましたが、実は映画にも出演する予定で、6月末に撮影をしました。
といっても、アルメニアとロシアの合作映画で、エキストラみたいな役ですが…
事の始まりは、「映画に出ない?」という友人からの電話。驚いて「な、なんの話?」と聞くと、ある映画の撮影でアジア人が必要とのこと。観光ガイドの友人は、時々アジア人ツアー客を引率しているので、映画監督から「アジア人を連れて来てくれないか」と頼まれました。しかし、ツアー客は撮影に参加する時間などなく…私に依頼が来たという訳です。
アルメニアに来た日本人観光客の役で、台詞もないし30分ほどで終わるとのこと。簡単な仕事ですが、撮影場所はエレバンから車で3,4時間の離れた所で、何とギャラは一切なし。「そんな遠くまで行って、ギャラなし!?」と一瞬断ろうと思いました。でも、ここでアジア人を集めるのは難しいだろうし、これも面白い経験かなと考え直し引き受けました。
当日の朝、撮影場所へ向かうタクシーには、私の他に二人の中国人も乗り込みました。台詞がない役なので、国籍構わずアジア人を集めたのでしょう。二人ともアルメニア在住で、一人は私と同い年ぐらいの男性、もう一人は中年の女性。その女性は何とアルメニア語を話せました。しかし、すごい中国語訛りで、初め聞いた時は中国語だと思いました。
昼過ぎに着いた所は、眺めの良い山道。そこで撮影スタッフが私たちの到着を待っていて、英語のできるスタッフが映画や撮影について説明してくれました。異国(特に日本)への憧れを募らせるアルメニアの片田舎の少女の話で、彼女が初めて日本人に出会うという場面だそうです。 けっこう大事なシーンですね。
観光客役の私たちは、バスから窓越しで彼女と会話します。会話といっても、彼女が言うことにひたすら頷いて写真を撮ればいいだけで台詞はなし。何か少しバカな役柄のような気が…用意されたバスもオンボロで、ツアー客はこんなのに乗らないし…
更にスタッフに「マスクを付けてくれ」と言われました。さすがに「何でマスクを?」と問いただすと、豚インフルエンザ騒動以降マスクを着けて入国する日本人が多いとのこと。「もう半年前の騒動だよ!?」と思いましたが、ガイドの友人に電話すると「今も結構いる」という答え…渋々それを付けました。
準備も整って撮影開始。日本人らしき観光客を見つけた少女が、嬉しそうに話しかけてきます。英語で「日本人ですか?」「村上春樹を知っていますか?」と質問され、ひたすら頷いて彼女の写真を撮ります。途中、聞いたことのない女性の名前も出てきて、「誰それ?」と思いましたが、とにかくウンウンと頷きました。同じシーンを4,5回取り直して無事に撮影終了。
主役の女の子はロシア人で、気さくで可愛らしい子でした。カタカナで名前を書いてあげると、すごく喜んでいました。ちょっとバカな観光客役でしたが、映画の少女がその後どうなっていくかは興味があります。日本へ行ったりするのでしょうか…映画が完成したら、見てみたいですね。
撮影場所の山道とソ連製の古いバス(左)。私はこのレトロな感じが好きですが、日本のツアー客がこれに乗せられたら怒るでしょうね…主役の女の子(右)。撮影後、気さくに話しかけてくれました。
- [2010/07/29 10:40]
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「グッと!地球便」に出演
お知らせがあります。実は、来月日本のテレビに出演します。
読売テレビ 「グッと!地球便」 (←クリックすると番組HPが見られます)
8月8日(日) 午前10:25~10:55 放送予定
毎日曜に放送されている関西ローカルの番組ですが、調べたら関西以外でも視聴可能な地域があるようです(こちら)。残念ながら、関東では放送されていません。
実はちょっと事情があって、お話を頂いた時は出演するかどうか悩みました。その事情については、番組を見て頂いたらお分かりになると思います。でも、結果的に出演して良かったです。
1ヶ月前に、私の生活や仕事の様子をいろいろ撮影してくださいました。学生たちも登場すると思います。どのような形で放送されるかは、まだ私も全く知りませんが、 アルメニアという国、そこで日本語を学ぶ学生たち、彼らのために私がやっている活動のことを、少しでも多くの方々に知って頂ければと思っています。
まだ2週間先ですが、放送日が近づいたらまたブログでお知らせするつもりです。8月8日の朝、是非ご覧になってみてください。
話は変わりますが、最近アルメニア人の日本語教師の女性から、50冊ほど本を購入しました。ほとんどが日本語教材で、とても有益なものばかりでした。日本語教育に携わらない限り、日本語教材なんて持つことありませんから、あまり集まっていませんでした。今回いろいろ手に入って良かったです。
全て定価の半額ほどで購入できましたし、日本からの送料も掛かりません。ここの日本語学習者や日本語教師のために、大切に図書室に保管したいと思います。日本語教材を寄贈して頂ける方がいらっしゃいましたら、「アルメニアに本を送る会」の方へお送りください。どうぞ宜しくお願い致します。
購入した図書。日本語を学ぶため、教えるために有益な本が多くて助かりました。今後もこのような日本語教材はもっと必要となります。
- [2010/07/24 15:47]
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新しい部屋
先週引っ越した新しい部屋ですが、やはり汚れていたり壊れていたりする箇所があったので、週末に友人と一緒に掃除したり直したりしました。荷物も整理して、生活用品もほとんど買い終わり、やっと問題なく住めるようになりました。けっこう大変だったので今も体が痛いですが、友人が手伝ってくれて本当に助かりました。
さて新しい部屋は、前のアパートから歩いて5,6分の場所にあり、エレバンの中心なのでとても便利です。家賃や間取りも前と同じですが、ベランダがない分、部屋が広いです。シャワーは、同じくバクという機械(こちら)でお湯を作って浴びるタイプ。でもバスタブが付いているので、冬に湯船に浸かれそうです。またリビングにはガスストーブがありますから、冬も暖かく過ごせると思います。
前よりも快適になりましたが、少し不便になった部分もあります。それは部屋が8階だということ。エレベーターがもし故障したら、8階まで歩かなくてはいけません。前は4階だったので別に問題はありませんでしたが、8階はちょっと疲れますね…
でも、今まで8階なんて高さに住んだことがなかったので、少し興味もありました。実際に住んでみると、窓からの景色がかなり違います。下を歩く人々も小さく見えます。眺めはいいんですが、火事にでもなったら逃げようがありません。8階だと飛び降りても死んじゃいそう…
まあ、ソ連時代から火事など起こらず人々が住み続けていますから、恐らく大丈夫でしょう(と信じるしかない)。私も気に入っていますし、友人や家庭教師の学生たちも、「こっちの方がいいですね!」と言ってくれます。引越しが落ち着いたので、気持ちも新たにまたアルメニアで頑張りたいと思います。
左はリビング。奥にガスストーブがあります。これで寒いアルメニアの冬も乗り越えられそうです。右はキッチンです。 ベランダがない分広くて、キッチンにもくつろぐスペースがあります。
部屋からの景色。8階に住むなんて初めてです。やはり高いですね。常に風が入ってきて、暑い今は気持ちいいです。
- [2010/07/20 09:40]
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引越しで大忙し
今週、新しいアパートに引越しました。ちょうど1年住んだ前のアパートも気に入っていたのですが、オーナーにちょっと問題があって…結局あまり信用できなくなったので、いい機会だと思い引っ越すことにしました。
去年の末、一時帰国する直前にオーナーは家賃の値上げを伝えてきました。初めの契約期間が終わる頃だったので、彼らに値上げする権利はあるのですが、こちらが拒否できないタイミングでの値上げ勧告。その時は大した値上げではなかったし、仕方なく承諾しました。
その後は問題なく住んでいたのですが、先月また急に値上げを伝えてきました。しかもこちらが頼んでもいないのに、勝手に「家具を新しくして、洗濯機も置く!」と決めてしまいました。今の家賃を払うのも楽ではないのに、伝えられた家賃は私にとってかなり厳しい金額…
それで友人と部屋を探してみたら、すぐ近くにけっこう良い部屋が見つかったのです。友人がオーナーに引っ越すと伝えたら、オーナーは電話で「やっぱり値下げする」と言ってきました。私が「値上げしないでほしい」と頼んでも、「こちらも経済的に大変だから値上げせざるを得ない」と言っていたくせに、何なんでしょう…
しかし、家賃が安いのはとても助かるし、引っ越すといろいろ出費がかさむので悩みました。部屋自体は気に入っていましたから、どうするか決めるのは難しかったです。とはいえ、言うことが二転三転するオーナーをあまり信用できなくなっていました。あと最近は仕事やプライベートでいろいろと問題が続いていたので、居場所でも変えてみようか…という気持ちもありました。
それで、かなり悩んだ末に引っ越すことにしました。お金よりも安心を選ぶことにしたのです。不思議なことに、引越しを決めてから良いことが次々と起こりました。ただの偶然でしょうけど、引越しで何か悪い流れを断ち切れたような気はしました。
同様のトラブルが起こらないように、新しい部屋のオーナーとは細かく書面で契約内容を確認しました。少なくとも1年は住む予定です。前のアパートから歩いて5,6分の所ですが、やはり引っ越すと新鮮な気持ちになりますね。まだ荷物を運び込んだだけなので、なるべく早くブログでお見せできるように部屋を整えたいと思います。
- [2010/07/16 12:54]
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ヴァルタヴァル
W杯でスペインが優勝!両国とも勝てば初優勝だったので、どちらを応援するか難しかったですが、ラテン文化圏が大好きなのでスペインを応援していました。だから嬉しかったですね。しかも好きなプレーヤー、イニエスタが決勝ゴールを決めたので、部屋で一人で歓声を上げていました。4年後のブラジルW杯も楽しみです。
さて、昨日11日アルメニアは「ヴァルタヴァル」という水の祭りでした。もともとキリスト教以前の宗教儀式にルーツがあって、農作物に必要な水が絶えないようにという意味もあるそうです。教会では、聖職者が信者に水を振り掛けて祝福するとのこと。しかし子供や若者たちにとっては、ただの水掛祭りのようです。
道を歩いていると、子供や若者たち(いい歳したおじさんも)が水を掛けてきます。去年は何も知らなかったので、「晴れているのに、何でずぶ濡れの人がいるんだ?!」と不思議に思っていたら、自分もいきなり水を掛けられてビックリしました。街中では、水を掛けれらる人たちの悲鳴が聞こえていました。
水掛祭りというと、東南アジアのソンクラーンが知られています。人々が大きな水鉄砲やバケツで水を掛け合い、どこもかしこも水浸し…アルメニアのヴァルタヴァルは、それに比べるとかわいいものですが、水を掛けられるのが嫌で、この日は外出しない人も多いそうです。私もできれば外出したくなかったのですが、昨日からエレバン国際映画祭が始まったので、映画を見に行きました。そして…
やっぱり水を掛けられてしまいました…容赦なく何度も水を掛けられてずぶ濡れです。
しかし今アルメニアは日中40℃を越える猛暑で、服はあっという間に乾いてしまうし、冷たくて逆に気持ちいいぐらいです。今年は祭りのことを知っていたので、カメラや携帯電話はビニール袋に入れていて無事。一度ずぶ濡れになれば、もう後はいくら掛けられても平気なので祭りをとことん楽しみました。
子供も大人も無邪気に水を掛け合って大騒ぎしているのは、見ていて面白かったです。まあ、年に一度の祭りですからね。でも、この時期にアルメニアに来る人は気をつけてください!
同じようにずぶ濡れになった友人(左)。嫌がっているのに何度も水を掛けられて、「もう嫌!」と嘆いていました。水鉄砲やバケツで水を掛ける人たち(右)。この日ばかりは無礼講で、皆とても楽しそうでした。
- [2010/07/12 08:48]
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