サマータイム開始 

日曜日からサマータイムが始まりました。去年10月にサマータイムが終った時は、それに全く気づかず時刻調整をし忘れましたが(こちら)、今回は大丈夫でした。

サマータイムに入ると、時計を1時間早めます(日本との時差は-4時間になりました)。ちょっと損した気分…でも、お陰で一気に日が長くなったような気分になります。夜8時過ぎまで明るいですからね。まあ、反対に朝は明るくなる時間が遅くなりますけど。とにかく、これで本当に冬が終わったように感じます。

日本も戦後直後にサマータイムを実施していた時期があり、近年でも再導入が検討されたようです。しかし、批判も多くて実施には至っていません。確かに、日本ではあまり意味がないように思えます。夜でも蒸し暑い日本では、まず省エネ効果がほとんど期待できません。

何より欧米と違い、定時過ぎてからも遅くまで働く人が多いので、明るいうちに仕事を終えられるなんて効果はあまりないでしょう。そんな日本と比べれば、アルメニアはの~んびりしたものです。こういう国だからこそ、サマータイムによって、人々が日の長い夏の季節を満喫できるわけです。

アルメニア人は少しのんびりし過ぎかもしれませんが、逆に日本人はもう少しのんびり生きてみてもいいかもしれませんね。


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アパートからの景色。夜8時ぐらいで、この明るさです。子供たちがまだ外で遊んでいます。これから、もっともっと日は長くなります。

もうすぐ春 

最近は大分暖かくなって、春が近づいているのを感じます。今年アルメニアは記録的な暖冬だったそうですが、やはり冬は、どんよりと曇った日が多く寒々しいです。シャワーを浴びたり、洗濯や洗い物をしたりする時も、寒さがこたえます。

しかし今は、それもマシになりました。まだセーターは必要ですが、もうダウンジャケットなどは要りません。日本と同じく、季節の変わり目は暖かくなったり寒くなったりと気まぐれな天気ですが、それが一層春の訪れを感じさせます。日も大分長くなってきて、来週からサマータイムが始まります。

やはり春の到来は嬉しいですね。日の光り、鳥のさえずり、芽吹く花々…周りの全てのものが、少しずつ息を吹き返しているように感じます。こんな喜びも、冬という季節を過ごしたからこそ感じられるもの。美しい四季がある日本の国の人間なので、季節というのはとても大切に感じます。

花見ができないのは残念ですが、アルメニアの春をこれから楽しみたいと思います。

 

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アパートの近くにあった木の花。桜のように見えるんですが…花の種類など、見ても全く分からないので、知っている方がいらっしゃたら教えてください。そこかしこで、春の訪れを感じることができます。

ひな祭り 

3月14日の日曜日、あるイベントに行ってきました。そのイベントとは、ひな祭り。日本語教育に携わっているアルメニア人の知人が開催したもので、私も招待してくれました。こんな可愛らしい招待状も頂きました。

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アルメニアの子供たちが作ったそうです。上手に作っていますね。こんな手作りのものが、貰う方としては何より嬉しいです。


さて、イベントは午後2時から始まる予定でしたが、アルメニアらしく15分ほど遅れてスタート。始めに、二人の子供がひな祭りについて説明してくれました。一人は、去年まで日本に住んでいたマリアちゃんという女の子。日本語がペラペラなので、彼女が日本語説明。もう一人の女の子が、アルメニア語説明を担当。

 

マリアちゃんには日本で一度会っていて、日本語ペラペラなのは知っているんですが、けっこう長くて難しい説明をスラスラ話すのには驚きました。あれを全部覚えて話すのは、日本人の子供でも大変だと思います。すごいなあ…

 

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マリアちゃんたちの説明の後、「うれしいひな祭り」の音楽に合わせて、灯篭を持った子供たちが次々と登場するという素敵な演出。とにかくアルメニアの女の子たちが、とても可愛らしかったです。


その後は、各テーブルで、子供たちがひな人形の折り紙を教えてくれました。招待状に付けられていたものですね。とても上手に折って説明してくれました。その間も、子供たちが日本のお菓子を持って来てくれたり、日本の童謡が流されたりと、ほのぼのとして楽しい雰囲気でした。

 

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ステージには、折り紙の可愛らしい人形で飾られたひな壇が置かれていました。全て子供たちが作ったそうです。日本人の私より、ずっと上手じゃないでしょうか…子供たちに教えてもらって、大人たちが一生懸命に折っていました。微笑ましい光景です。


私には姉妹がいないので、家でひな祭りを祝うことはありませんでした。だから、アルメニアでひな祭りを祝う経験ができて楽しかったです。日本大使館もないアルメニアに、日本文化に興味を持っている人たち、それを少しでも伝えようとする人たちがいるのは、本当に嬉しいことです。

2日間の断水 

そういえば、2週間前に断水がありました。半日ほどの断水は時々あるのですが、その時は2日間も断水していました。普段どおり「また夜になれば出るだろう」と思っていたら、結局2日間も水無し生活!

途中で「これはやばい!」と思い、水を買いました。料理や洗濯どころか、顔を洗うことさえできません。とりあえずミネラルウォーターを2本買ってきたのですが、失敗しました。普通の水ではなく、炭酸入りでした…アルメニアでは、売っているミネラルウォーターは炭酸入りが多いのです。

昔ヨーロッパで初めて炭酸水を飲んだ時、変な酸味があって驚きました。こちらは普通の水だと思っていたので、一瞬吐き出しそうになりました。飲めないことはないんですが、全く美味しいとは思えないので、毎回炭酸が入っていないか確認してから買うようにしました。

なのに、今回はその確認を怠ってしまいました。アルメニアは水道水が飲めるので、普段わざわざ水を買うことなんてないですから。家に帰って栓を開けたら、ブシュッ!「あぁ…しまった…」と思いましたが、勿体無いのでそれを使うことにしました。

まあ、沸かしたら問題ありません。火にかけると、すぐに気泡が出てくるので、「エッ!もう沸騰したの?!」と思いました。その水でコーヒーを入れたり、米を炊いたりしたんですが、やっぱりちょっと変な味でしたね…背に腹は代えられないので、2日間その水で乗り切りました。 2日目の夕方にやっと水が出た時は嬉しかったです。

しかし、今は2日断水しただけでえらく困った気になりますが、数年前までアルメニアは断水状態が普通でした。10年前初めて来た時も、断水や停電がひどかったです…一般家庭では、たった2,3時間だけ水が出る間に、バスタブやバケツに水を貯めるだけ貯めて暮らしていました。それを思うと、これぐらいの断水で大騒ぎしてはいけませんね。

 

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炭酸水で入れたコーヒー。気泡が残っています。いつもより変な酸味があって美味しくありませんでした。今度水を買う時は、炭酸が入っていないか確認をしないと…

1ヶ月早い誕生日 

私の誕生日は4月です。来月ですね。でも、1ヶ月も早くお祝いしてもらいました。こんなケーキまでもらいました。

 

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ちゃんとケーキには、「お誕生日おめでとう」と書いています。どうして、こんなに早くお祝いしてもらったかというと……学生が間違えたんです。私の誕生日を3月と勘違いしたそうです。自分の誕生日を間違えるわけがないし、そんなことを言った覚えがないんですけどねえ。どうしてそんな勘違いをしたのでしょうか…

 

家庭教師の学生なんですが、いつもの授業の時間にノックの音がしたので開けたら、「誕生日おめでとうございます!」と笑顔でケーキを渡されました。「エッ?!誕生日?誰の?!」と呆然としていると、向こうも何か変だと気づき、「あのう、誕生日は今日じゃないですか?」と聞いてきました。言いづらかったんですが、正直に「いや、4月なんだけど…」と答えると、学生は「エーッ!」

 

せっかくケーキまで用意してくれたのに申し訳ない…って私は何も悪いことしてないんですけどね。学生がすごくばつが悪そうにしていたので、「早く誕生日が来て嬉しいよ!」と無理のあるフォローをして、ケーキも美味しく頂きました。けっこう大きいケーキなので、毎日少しずつ食べています。

 

やはり、まだ1ヶ月前なので歳を取った気にはなれませんが、予想外の(当たり前か…)祝福は嬉しかったです。学生には悪いですが、来月に改めてお祝いしてもらうことになりそうです。まあ、祝福されるのは何回でも嬉しいものですから、私はちょっと得した気分です。