アルメニア柔道連盟
もうすぐ今年も終わりですね。フィリピンから帰国して、アルメニアに本を送る会を立ち上げ、アルメニアで日本語を教えながら、図書室開設のために奔走した一年。あっという間でしたが、とても有意義な一年でした。
アルメニアでは、二つの図書室の開設準備を進めてきました。一つは、セレモニーも行ったヨーロッパ教育大学。もう一つは、アルメニア柔道連盟の事務所。大学の方は何度かブログで紹介しましたが、柔道連盟の方は、ほとんど書いていませんでした。すでに本棚も設置して、本も並べているので、ここで紹介いたします。
柔道連盟に図書室を開設することになった経緯ですが、会の活動に協力してくれている友人が、私と連盟長を引き合わせてくれたことが始まりでした。柔道7段で、「柔道は私の人生だ」と言い切る連盟長は、アルメニアに日本文化センターを作るという夢があり、私たちの図書室開設活動に興味を持ってくれたのです。そして、事務所内に図書室を開設することになりました。
事務所は、エレバン中心に近く、常時スタッフの女性がいるので安全です。今はまだ本棚二つ分の図書しかないので、事務所の一部を使用させてもらっているだけですが、今後もっと本が増えれば、隣の空き事務所を使わせてもらう予定です。連盟長が夢見ているのは、「日本庭園もある小さな日本空間」だそうで、私たちもその夢に協力したいと思っています。
まだ本を並べているだけで、貸出システムもないので、実際にオープンするのは来年以降。ここはヨーロッパ教育大学よりも、一般の人々が足を運びやすい場所になりそうなので、2月にアルメニアに戻ってから、頑張って準備を進めたいと思っています。
本を並べた二つの本棚。学生たちと一緒に並べました。その様子はテレビで放送されたので、少し宣伝になったかもしれません。何と、漫画「YAWARA」の全巻があります。私の友人が寄贈してくれたのですが、柔道連盟にピッタリの図書ですね。
- [2009/12/29 13:56]
- 友の会 |
- トラックバック(0) |
- コメント(1)
- この記事のURL |
- TOP ▲
訂正とお詫び
先日の記事で訂正があります。アルメニアのクリスマスが1月6日であるのは、ユリウス暦を基準にしているからと書きましたが、アルメニアに詳しい方から、それが誤りであるとのご指摘を頂きました。
その方のご説明を、ほぼ原文のまま掲載いたします。
アルメニアのクリスマスが1月6日であるのは、原始キリスト教では、暫定的に1月6日をクリスマスにしていたことに由来します。その後、ローマ帝国がキリスト教を国教化した後に、キリスト教会が異教時代の冬至の祭りを行わないように何度禁令を出しても人々が従わないので、クリスマスを前倒しして、冬至の祭りを取り込んでしまったために、12月25日がクリスマスになったのです。ただ、その頃アルメニア教会はローマ教会から分離していたために現クリスマスがそのまま定着してしまいました。
ロシア正教会などのクリスマスがずれているのは、ユリウス暦を基準にしているからなのですが、アルメニアは上記の理由なのだそうです。とにかく記事の内容は正確ではなかったので、訂正とお詫びを致します。どうもすみませんでした。
- [2009/12/27 18:05]
- 生活 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
メリークリスマス!
「メリークリスマス!」と、今日は世界中でキリストの生誕をお祝いしていることでしょう。日本のように、キリスト教国でもないのに盛り上がる国もありますし…去年はフィリピンにいましたが、フィリピンのクリスマスは世界で最も長いと言われています。既に9月辺りからクリスマス・ムードが出てきて、年が明けてからもずっとクリスマスの飾り付けが街に残っていました。
さてアルメニアは、世界で最初にキリスト教を国教とした国で、敬虔なクリスチャンが多いです。だからクリスマスは1年で最も重要なイベントですが、アルメニア人にとって、今日12月25日は普通の日です。というのも、アルメニアのクリスマスは1月6日なんです。これは、現在のグレゴリオ暦ではなく、ユリウス暦の12月25日をクリスマスとしてしているからです。
じゃあ、昨日も今日もアルメニア人は何もしないかというと、そうではなくて、パーティーをしたり、プレゼントを渡したりする人も結構いるそうです。しかし、それはあくまで娯楽のためで、宗教的な意味合いはありません。日本のクリスマスと同じようなものですね。やっぱりアルメニア人にとって、本当のクリスマスは1月6日なんです。
その時は、多くの人が教会に出かけ、家族と共に過ごすのだそうです。それから、お互いに親戚や友人を訪問して、飲んだり食べたりしながら朝まで盛り上がると聞きました。私も友人たちに、「もしアルメニアにいるのなら、一緒にクリスマスを過ごそう!」と誘われました。残念ながら、今年は無理ですが、来年のクリスマスは是非ともアルメニアで過ごしたいと思っています。
古い教会の祭壇。教会には、いつもお祈りのために訪れる人たちがいます。写真のお婆さんは、キリストの絵画に手をかざしながら、熱心にお祈りしていました。
- [2009/12/25 09:19]
- 生活 |
- トラックバック(0) |
- コメント(1)
- この記事のURL |
- TOP ▲
勝利公園
毎回帰国して思うことですが、日本のテレビってくだらない…テロップとCMが多すぎで、芸能人がただ駄弁ったり、ゲームやクイズをしたり、内容のないものばかり。ニュースも、バラエティーやワイドショーの延長みたいです。これを面白いと思って見る視聴者もどうかと思いますが…とにかく年々この傾向がひどくなっているので、基本的に民放は見ません。
そうなると見るのはNHKなんですが、スポンサーを気にしなくていいからか、相変わらず良い番組をしています。最近は、夜中に「よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム」というドキュメンタリーを放送しています。貴重な記録フィルムで歴史を振り返るというもので、カラー映像によって、一層生々しく戦争の様子が伝わってきます。先の戦争は、まだそんな遠い昔の話ではないのですね…
さて第二次世界大戦の時、アルメニアは旧ソ連の一共和国でした。だから、一応アルメニアは戦勝国なのです。それを記念した公園があり、その名も「勝利公園」。旧ソ連の多くの国々に、同じような公園があると思います。エレバン市街を一望できる小高い丘の上にあって、公園内には小さな遊園地もあります。
昔はスターリン像が立っていたそうですが、今は「アルメニアの母」と呼ばれる剣を持った大きな女性の像が立っています。しかし、戦争の勝利を記念して置かれたミサイルや戦車、戦死した英霊のための記念碑などは今も残されています。この公園の見所は、何といっても、エレバンの向こうにそびえるアララト山。晴れた日には本当に美しい…アララト山を見るなら、お勧めの場所です。
勝利公園にある戦車。戦争の道具ですが、やっぱり子供はこういうのが好きなんですね。ミサイルも置いてあります。日本ではあり得ない…公園から望むエレバン市街とアララト山。特に、晴れた日の夕方は素晴らしいです。いつもその美しさに見とれてしまいます。
- [2009/12/23 09:53]
- 生活 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
坂出市に行ってきました
土日は、香川県の坂出市に行ってきました。ひかりフェスティバルのクリスマス・イベントがあったからです。今回、その国際交流イベントで、地元高校生たちが本を2000冊以上も集めて送ってくれました。毎年そのイベントのプロデュースをされている片岡さんは、11月下旬にアルメニアにも来てくださいました。
坂出市に着いたのは夕方5時前。風が強くてかなり寒かったですが、駅近くのステージでは、既に歌や踊りが披露されていました。片岡さんや高校生たちにも挨拶をして、坂出市長、フェスティバルの実行委員会会長にもお会いすることができました。
片岡さんがアルメニアで撮った写真やビデオも流され、ヨーロッパ教育大学の副学長や学生たちからのメッセージ、図書室開設セレモニーの写真などが紹介されました。その後、片岡さんと私がステージに上がり、10分ほどお話しました。私からは、「日本大使館もないアルメニアでは、このような草の根の交流がとても大切です。皆さん、本当にありがとうございました」と伝えました。
地元が兵庫県なので、香川には過去に2回ほど行ったことがあります。しかし、今回のようにアルメニアという国を通じて、私が坂出市の方々と交流することになるとは思いもしませんでした。本当に人生とは不思議なものです。今後も、アルメニアのために、互いに協力しあうことができたらと思っています。
二日目は、片岡さんにいろいろな所に連れて行ってもらいました。やっぱり讃岐うどんは美味しかったです。坂出市の皆さん、どうもありがとうございました!
- [2009/12/21 09:30]
- 友の会 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲