ロリ地方に家族で一泊旅行
暑い日が続いています。天気予報によると、この週末から気温が上がって、来週は猛暑になりそうです。夏の避暑地として人気のあるセヴァン湖で、昨日アルメニア首相杯水泳トーナメントが開催されました。外国人を含む男女133人が参加したそうです。セヴァン湖の水はとても冷たいから、そこで長距離を泳ぐってすごい!
死者16人、負傷者60人以上を出す惨事となったスルマル市場の爆発事故ですが、最後の一人の行方不明者は見つからず、捜索活動は打ち切られました。花火倉庫に引火した詳しい原因はまだ分かっていません。同市場の所有権を巡る争いに端を発したものではないか…という噂もあります。いずれにしても、多くの命が犠牲になった悲劇です。
日本に入国する際には、出発前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書が必要ですが、9月7日からワクチンを3回接種している場合は、それが免除されるらしいです。こんな水際対策を今もやっている国なんて世界にほとんどないので、やっと免除になるのか…という感じです。というか、ワクチンには感染も重症化も防ぐ効果はないので、3回接種の条件さえ不要だと思いますけどね。
円安が続いていますが、ユーロの下落の方が激しく、ついにドルを下回ってしまいました。英米に追随して厳しいロシア制裁を行った結果、エネルギー危機に陥って、ドイツなどの経済へのダメージはかなり深刻。電気やガスの料金は高騰し、市民生活を圧迫しています。ウクライナ問題が長期化すればするほど、ロシアよりも欧州の方が甚大な影響を被ることになるでしょう…なのに、交渉による解決を阻害して、事態を泥沼化させている勢力がいるようです。それは恐らく戦争の当事国のウクライナやロシアではないと思います。
さて、日曜と月曜は家族でアルメニア北部のロリ地方に行ってきました。タシールという町を訪問して、2年前の戦争で亡くなった妻の友人のお墓参りと遺族に面会することが主な目的でした。その友人は、地元で極真空手を教えていたセヴァックという男性で、日本帰国中に極真館の盧山総裁とお会いした際に、遺族へのお土産を預かりました。それを早く手渡したいと思い、今回訪問することにしたのです。彼が戦死した際に書いたブログ記事があるので、どうぞご覧ください(こちら)
ティグランの運転でタシールの町に向かう途中、聖ニコライ教会に立ち寄りました。1840年に建てられたロシア教会で、以前から行ってみたいと思っていました。小さな村にひっそりと建つ教会は、約30年前のスピタク地震で半壊した後は再建されずに放置されたまま…ほぼ廃墟と化して、内部には入れません。逆にその寂れた感じがいい味を出していますが、ちょっと勿体ない気もしましたね。
聖ニコライ教会。廃墟と化していますが、入り口の外にはロウソクを灯して祈る場所があります。
それから、セヴァックさんの家族が住むタシールの街に向かいました。奥さんは花屋を営んでいて、ちょうどお店で忙しそうに働いていました。私たちを見ると、嬉しそうにハグしてきました。盧山総裁がアルメニアを訪問して以来だから、4年ぶりの再会です。あの時は、まさかご主人が戦争で亡くなるなんて誰も想像だにしませんでした。そして、大切なご主人を失った悲しみはどれほどのものか想像もできません…笑顔で迎えてくれましたが、どこか表情には影があるように感じました。
奥さんの仕事がひと段落してから、一緒にセヴァックさんのお墓参りに行きました。彼の故郷である隣村の山に車で向かうと、立派なお墓がありました。祖国のために戦死した英雄であり、多くの人たちに慕われた素晴らしい人だったことが分かります。お墓を前にした妻は、悲しみを堪えきれず涙を流し始めました。そんな妻の姿と彼のお墓を見た時、私も悲しい気持ちになりました。
奥さんは、魂が抜けたような暗い表情を浮かべていました。これまで何度も涙が枯れるほど泣いてきたに違いありません。残酷な現実を受け入れようと葛藤してきたに違いありません。子供たちのために前を向こうと努力してきたに違いありません。しかし、ご主人が亡くなってまだ2年弱しか経っていないのですから、その喪失感や悲しみは癒えていないでしょう。同じような心の傷を負った遺族が数多くいると思うと、戦争の悲惨さを改めて痛感しました。
お墓参りの後は、セヴァックさんの実家を訪れ、彼の記念館を見学しました。元々は寝室だったそうですが、今は彼の思い出の品々が展示されています。セヴァックという一人の人間が生きていた証を見ていると、胸が締め付けられて涙が込み上げてきました。空手を愛した立派な指導者、そして家族を愛した素晴らしい夫であり、父親だった彼の命を戦争は理不尽に奪っていきました。その犠牲を無駄にしないように、そして同じ悲劇を繰り返さないために、二度と戦争が起こらない平和な社会になってほしいと祈りました。
それから、町の郊外にある廃材を利用して建てられたユニークなホテルの庭で食事しました。セヴァックさんの三人の子供たちも参加しましたが、みんな明るく元気そうで安心しました。もちろん大好きな父親のことを思い出して悲しくなる時はあるでしょうけど、彼らの無垢な笑顔に心が癒される気がしました。
セヴァックさんの友人で歌手のハイクという男性も参加して、その素晴らしい歌声を披露してくれました。私がギターを弾いて、アルメニアの有名な歌をたくさん歌ってくれました。アレンとレオも、セヴァックさんの子供たちと一緒に遊んでいたし、とても楽しいひと時になりました。お墓や記念館で暗く悲しい顔をしていた奥さんも、冗談を言ったり、一緒に歌ったりと楽しそうにしていました。その笑顔を見て、妻も嬉しそうでした。きっと天国でセヴァックさんも喜んでくれていたはずです。
セヴァックさんのお墓訪問。立派なお墓でしたが、やはり生きていてほしかった…彼の冥福を祈りました。
セヴァックさんの記念館を訪問。思い出の品々を見て悲しみが込み上げました。彼の遺志を継いで、多くの弟子たちが空手を続けています。
広々とした草原にある廃材を利用して建てられたユニークなホテル。いい雰囲気でしたが、家族で泊まるには不便だったので今回は宿泊せず。
ホテル周辺には、シュールなオブジェが置いてあります
人懐っこい犬もいて、子供たちが喜んでいました
みんなで食楽しい時間を過ごしました。セヴァックさんの奥さんも終始笑顔。女手一つで子供3人を育てる大変な生活の中、いい気晴らしになったかもしれません。
子供たちもずっと仲良く遊んでいました
翌日は、私の20年来の友人に会いにハグパット村に向かいました。アショットというその友人は、当ブログにもよく登場しています。彼はティグランの長男のゴッドファーザーでもあり、昨年秋の洗礼式には、私たち家族も参加しました。そして、2年前の戦争直後に鮄川さんと彼の家を訪問した時には、とても意味深く、心が揺さぶられるような話をしてくれました。それについては、過去の記事をご覧ください(こちら)
今回は彼も奥さんも仕事で忙しかったので、険しい山の斜面にある眺めが良いことで有名なレストランで食事しました。お互いに約1年ぶりの再会を喜び合いました。出会ってから20年以上経っても、変わらず続く友情で結ばれていることを幸せに思います。レストランの料理の味はまあまあでしたが、景色は最高でした。今度はビールやお酒を飲んで過ごしたいと思います。
昼食後は、彼の家でコーヒーをご馳走になって、世界遺産にも登録されているハグパット修道院を見学しました。これまで何度訪れたか分からないほどですが、やはり荘厳で美しい修道院です。観光シーズンということもあり、アルメニア人や外国人の観光客がけっこういました。アルメニアはコロナ関連の規制がすべて廃止されているので、ロシアや欧米からのツアー客は戻ってきています。日本人のツアー客が戻るのはいつになるのでしょうか…
ハグパット村を後にして向かったのは、妻の養蜂家の友人が経営するゲストハウス。眺めのいい山の中にあり、ベッドの下にミツバチの巣箱が置かれていて、ミツバチの羽音やその振動を感じながら寝ることができるというユニークな宿です。私たち家族は何度か泊まったことがあり、その時のことは過去の記事に書いているので、どうぞご覧ください(こちら)
行ってみると、なんと家族で宿泊できるという大きめの小屋を2軒建てているところでした。内部にはトイレやシャワーを設置して、さらにベランダも付けるらしく、そこからは素晴らしい眺めを楽しめるでしょう。完成したら是非とも泊まりたいと思います。そこで採れた美味しい蜂蜜をご馳走になって、注文していた蜂蜜も受け取ってエレバンに帰りました。
ちょっとハードな旅行で、エレバンに着いた時はドッと疲れが出ました…戦争の悲惨さと遺族の悲しみに触れて胸が痛みましたが、平和の大切さも改めて思い知ることができました。そして、心温まる再会と交流があって、有意義な二日間となりました。本当に行ってよかったです。
20年来の友人と奥さんと再会。眺めのいいレストランでランチしました。
味もサービスもまあまあだったけど、素晴らしい景色を楽しめます
ハグパット修道院を見学。世界遺産にも登録されている立派な中世の教会です。
教会の壁の一部は、端から端まで落ちずに歩いたら願いが叶うと言われています。レオは体が小さいから、端まで歩き切れました。
ロウソクを灯してお祈り。家族の健康と幸せ、そして平和を心から強く祈りました。
ゲストハウスを運営する養蜂家を訪問しました
家族で宿泊できる大きな小屋を建設中でした
小屋からの絶景。ベランダから素晴らしい景観を楽しめそう。
美味しい蜂蜜とコーヒーをご馳走になりました。ゲストハウスの拡張工事、頑張ってほしいです。
彼の娘さんと一緒に記念撮影。美人の奥さんに似て可愛い!
- [2022/08/24 22:47]
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2か月ぶりにアルメニアに帰国
2か月の日本滞在を終えて、火曜の早朝にアルメニアに戻りました。アルメニアも暑いけど、乾燥しているから日本よりは過ごしやすいですね。しかし、先週は熱波の影響ですごく暑かったみたいで、幸いその猛暑が過ぎたあたりに帰ることができました。見てないけど、日曜に行われたヴァルダヴァルと呼ばれる水かけ祭りは盛り上がったでしょう。
さて帰りは、成田からワルシャワまでが15時間のフライト、ワルシャワで15時間の待ち時間とかなりの長旅でした。やっとアルメニアに着いたと思ったら、ワルシャワからの預け荷物が出てくるのが1時間以上もかかって、帰宅する頃には空が明るくなっていました…安心した途端に疲れがドッと出て、今もまだ体が少しだるいです。
しかし、この旅で起こったトラブルといえば上記の荷物の問題ぐらい。時間はかかったけど荷物は全部出てきたし、同じように多くの乗客が待たされたので、自分の荷物を受け取った時はお互いに「おめでとう!」と笑顔で言い合いました。トラブルもそうですが、こういう人懐っこさに触れて、「アルメニアに帰ってきたなあ」と実感しました。
ちなみに同じフライトにアルメニアのレスリング選手団が乗っていて、リオ五輪の金メダリスト(東京五輪では銀メダル)のアルトゥール・アレクサニャンもいました。彼らもずっと荷物が出てくるのを待っていましたけどね…せっかくなので、アレクサニャン氏と家族との写真を撮らせてもらいました。近くで見ると、やっぱり大きくて逞しかったです。
あと、経由地のワルシャワでの待ち時間が長すぎるため、私と子供たちは空港から出て、友人のダグラス・聖美さん夫婦のお宅で休ませてもらいました。二人は昨年夏からワルシャワに住んでいるのです。あいにくアルメニア国籍だと、ビザがなければEU圏には入れないので、妻だけ空港で待つことになりました。元々はもっと接続がよかったのに、フライトの時間変更のせいで15時間という待ち時間になってしまい、ビザを取得する余裕などありませんでした。
そんな妻には申し訳なかったけど、空港で15時間も待つのは子供たちにはキツすぎるし、聖美さんたちにも家で休むよう勧められたので、私たちだけストップオーバーしました。しかし、子供抜きで一人でのんびりできたからか、妻にとって空港で過ごすのは大して辛くなかったそうです。とはいえ、今度は事前にビザを取得して、家族みんなでポーランドを訪問したいと思います。
どちらかというと、子供たちと一緒だった私の方が大変だったかもしれません。アレンもレオも、長旅の疲れなど全くないかのように元気で、聖美さんたちのお宅や近くの公園でずっと遊んでいました。私は少しでも寝ようと思っていたのに、結局ほとんど寝れず…それでも、ダグラスさんと聖美さんと久しぶりに再会できて嬉しかったです。子供たちも、空港にいるよりずっと楽しい時間を過ごせたと思います。ありがとうございました!また来週アルメニアで会いましょう!
たった半日だけど、子供たちは初のポーランド訪問。ヨーロッパらしく緑豊かで安全な公園がたくさんあって、子供たちは楽しく過ごせました。
聖美さんたちのお宅でお世話になりました。久しぶりの再会を祝って乾杯!一緒に飲み始めると、長旅の疲れも吹き飛びました。
二人は来週アルメニアに来る予定。またすぐ会いましょう!ありがとうございました!
レスリングの金メダリスト、アルトゥール・アレクサニャンが同じ飛行機にいました。
深夜に着いた上に荷物が出てくるのが遅くて、疲れてカートで寝てしまったレオ
とにかく無事にアルメニアに戻ることができました。病気やケガや大きなトラブルなどなく、家族みんな元気でいられたことは何よりです。個人的に今年最大のミッションが終わって、心底安堵しています。お陰様で、一生思い出に残る素晴らしい2か月となりました。100点満点どころか、200点満点と言えるほどの最高の旅。4年半ぶりの日本でとても楽しい時間を過ごせて、妻も子供たちも満足しているようです。
ちょうどコロナの水際対策が大幅に緩和されたタイミングに行ったので、驚くほどスムーズに入国できたし、自主隔離や行動制限もなく自由気ままでした。いまだにマスクをしている人が多く、着用すべきという空気にはマジで呆れましたけど…それでも今みたいに感染者が増える時は自然に増えるんだから、何をやっても無駄!と割り切って、一刻も早くこの茶番を終わらせるべきです。アルメニアは相変わらずノーマスク社会で快適!
あと、梅雨時に行ったにも関わらず、ずっと天気にも恵まれました。今年はどこも梅雨明けが早く、雨に降られることはほとんどありませんでした。やっぱり蒸し暑かったけど、そんな夏に行ったからこそ、海やプールで遊べたり、BBQをしたり、夏祭りを見たりと楽しい経験ができました。あと、暑いとビールも美味しい!
家族にとって4年半ぶりの日本だから、いろんな所を観光して楽しんでもらおうと、妻の念願だった沖縄にも行きました。子供たちが大好きな水族館や動物園や遊園地もたくさん訪問しました。美しい景色や文化遺産を見たり、美味しいものを食べたりしました。でも、やっぱり何より印象深かったのは人との出会い。今回も人との触れ合いに満ちた旅となりました。
アルメニア出国前のPCR検査で家族全員が陰性でなければ渡航できないので、帰国のことを事前に伝えていたのはほんの一部の人たちだけ。多くの人は、日本到着後のFB投稿などを見て帰国のことを急に知ったはずです。にも関わらず、どこに行っても友人や知人と久々の再会を果たし、新しい出会いもたくさんありました。大して取り柄のない私ですが、人の縁に恵まれていることを改めて幸せに思いました。
誰もが妻と子供たちとの再会や出会いを喜び、優しく接してくれたことも本当にありがたく感じました。アレンとレオは、まだ小さいのに、すでに何度か海外旅行を経験しています。今回は沖縄や東京にも足を伸ばして、日本に住んでいる子供たちよりも国内を旅行したかもしれません。我が子ながら羨ましく思います。
しかし、私がこういう旅で何より子供たちに知ってほしいのは、人との出会いや縁の大切さ。家族で訪れた場所には、いつも待ってくれる人や会いたい人たちがいます。だからこそ、その地を訪問し、触れ合いを通じて素敵な時間を過ごせたのだといつか子供たちは理解するでしょう。そして、自分たちが人との繋がりによって生かされていることに気付くはずです。
まさに夢のような2か月となりました。毎日が楽しく充実していました。そして、とても幸せでした。それもこれも出会った人たちのお陰です。本当にお世話になりました。すべてに心から感謝です。ありがとうございました!
東京滞在中に浅草寺を観光しました。ここは外せませんね。
外国人観光客が少ないので、ここも落ち着いた雰囲気でした。とにかく日本を旅行するなら今が最高!
花屋敷にも行きました。写真はないけど、子供たちを念願のおばけ屋敷に連れて行きました。怖くはなかったけど、とても面白かったようです。
絶叫系マシンに一人で乗るアレン。レオは身長が120cmに届かず乗れませんでした。悔し泣きしたけど仕方ない…
花屋敷のすぐ外にあるガチャガチャのお店。子供たちが今回日本で一番気に入ったのはガチャガチャかも…
私の合気道の恩師である猪谷先生と再会。コロナ禍でも元気に指導を続けていらっしゃいます。
道場近くのお寺には縁日の屋台がありました。
友人のルザンさんの娘さん、マリアちゃんとも再会。今年5月から東京に留学中です。
妻が通訳をしている専門家の方々との夕食会。9月にアルメニアを訪問される予定です。
大学時代のバイト先の先輩と11年ぶりに再会。私が旅を始めるきっかけを作ってくれた人。この出会いが人生を大きく変えました。今も続く繋がりに感謝!
片岡さんがわざわざ成田空港まで見送りに来てくれました。最後に片岡さんと過ごせるなんて最高のフィナーレ!本当にお世話になりました。ありがとうございました!
- [2022/07/28 19:59]
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片岡さんたちと香川で夏を満喫
日曜から東京の上野に滞在しています。思ったほど暑くありませんが、やっぱりどこに行っても人が多くて、その熱気がすごいです。アメ横のすぐ近くのホテルに泊まっているので、周りは居酒屋だらけで、いつも人通りが絶えません。そのカオスと活気の中にいると、日本はアジアだなと感じます。
夜は多くの人たちでごった返し、誰もマスクなどせず楽しそうに飲んでいます。コロナなんてないかのような風景。これでいいのです!素晴らしい!なのに、またマスコミが感染拡大に関するニュースを垂れ流して恐怖を煽っていますが、どんな対策を取ろうが、ワクチンを打とうが、コロナが消えることはないし、感染者数は自然に増減します。一体いつまで自滅するだけの愚かなイタチごっこを続けるつもりでしょうか…
さて、今回の日本滞在も残すところあと3日ほど…妻が「今まで一番楽しい日本旅行!」と言うぐらい夢のような2か月となりました。最後の東京でも、毎日いろんな所に行って、久しぶりに友人や知人との嬉しい再会を果たし、とても幸せに過ごすことができています。妻は二度目ですが、アレンとレオは初めての東京で嬉しそうにしています。
私は過去に住んたことが何度かあるので、それほど新鮮に感じることはありませんが、やっぱりものすごい大都市だなと思います。とにかく人、物、情報の量が半端なく、景気が良くないなんて少しも感じません。初めてNYに行った時も、人種の多様性を除けば東京の方がすごいと思ったぐらい。ただ、刺激的で便利だけど、住みたいとは全く思いません。私には、のんびりと小ぢんまりしたエレバンが丁度いいです。
アレン念願の寄生虫博物館を訪問!ある日本人男性の体内にいた長さ8.8メートルのサナダムシの標本。たった3か月でこんなに大きくなるなんてこわ〜
渋谷に来たからにはハチ公と一緒に撮らないと!
昔の小学校をモチーフにした居酒屋で雅樹くん・マリアム夫妻と会食。空間もアイテムも昔懐かしくて面白かったです。
アレンとレオがランドセルを背負って記念写真
渋谷のスクランブル交差点は、相変わらず人が一杯…
お台場のデジタルアートミュージアムを見学
空間認識が狂ってくる感じで見応えありました
お台場にあるフジテレビで働く弟とも再会
20年来の友人と嬉しい再会。遅くまで飲み明かしました。
スカイツリーを見学。私も上に登るのは初めてでした。
展望台から東京の街並みを眺めました
スカイツリーのすぐ傍にあるすみだ水族館も見学
ペンギンが可愛かったです
極真館本部を表敬訪問して、盧山館長と再会。妻がアルメニアで通訳を担当しました。
盧山館長やお弟子さんたちと楽しく会食しました
不忍池を散策しました
上野動物園のパンダ。暑くてぐったり…
アシカやアザラシは活動的でした
ガチャガチャやUFOキャッチャーが大好きな子供達のために秋葉原を訪問
5年前にアルメニア・リトルシンガーズのCD制作のお手伝いをした方々と嬉しい再会
東京の前は香川に滞在して、片岡さんたちと夏を満喫しました。結局、今回は香川に一番長く滞在しましたが、とにかく毎日が盛り沢山で本当に楽しく過ごせました。それもこれも、私と家族のことを大切に思い、たくさん素敵な思い出を作ってもらおうとしてくれる片岡さんたちのお陰です。本当にありがたいです。
先週木曜は、美味しい鰻を食べてから、五色台の山に虫取りに行きました。とにかく虫が大好きなアレンが、「カマキリやムカデを捕まえたい!」とずっと言うからです。カマキリはいいけど、ムカデを捕まえられても困る…誰に似たのか本当に変わっています。私も童心に帰ってカマキリは頑張って探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。でも、バッタは4匹捕まえました(後日、逃してあげました)
毎週木曜の夜は、使われなくなった学校の体育館で、片岡さんたちが毎週バスケやバトミントンをやっているとのことで参加してきました。アレンとレオが、他の子供たちと一緒に汗だくになって楽しそうに遊びました。アレンがけっこう上手にシュートを決めるのには驚きました。レオは、片岡さんに持ち上げてもらいながらダンクシュートを決めてご満悦でした。さらに驚いたのは、妻がバトミントンが上手なこと!小さい時にやっていたそうです。
みんなで久々にスポーツに興じた後は、健康ランドに行きました。アレンはそこの電気風呂、しかも一番刺激が強いのがお気に入り。大人の男性たちと並んで気持ちよさそうに入っている姿は可愛い、というより笑えます。今回の日本滞在では、お風呂やサウナにたくさん入れて私も妻も大満足です。やっぱり疲れが取れるし、気持ちいいですね。
お風呂を出てから、ラーメンを食べて、ドンキホーテに行きました。というのも、アレンがどうしてもUFOキャッチャーで取りたいものがあったからです。それはヘラクレスオオカブトのおもちゃ!先月の香川訪問時に挑戦したけど取れず、沖縄や大阪のドンキホーテにはなかったんですよね。無理かな…と思いながら10回以上やらせてみると、なんとゲットしました!念願のヘラクレスオオカブトを取れたアレンはめっちゃ嬉しそう。子供たちが喜ぶからいいのですが、今回ガチャガチャとUFOキャッチャーでかなりお金を使いました…
金曜は、片岡さんお勧めのインドカレーで昼食をしました。ナンがすごく美味しかったです。夜は、ご近所のお宅で開かれたBBQパーティーに参加しました。先月と同じく美味しい猪肉をたらふく食べて、遅くまで飲んで語って楽しい時間を過ごしました。あと、子供たちと一緒に花火もしました。アレンとレオは線香花火がお気に入りだったようです。
自然豊かな五色台の森を散策しました
アレンのシュートの成功率が高くてビックリ!
小さいレオもダンクシュートを決めて嬉しそう!
妻が意外にバトミントンが上手で驚きました
アレンが念願のヘラクレスオオカブト。しかし、思ったより硬いわ重いわで持って帰るのが大変…
片岡さんお勧めのインドカレーで食事。美味しかったー!
先月に引き続き猪肉BBQパーティー。めっちゃ美味しかった!
花火もして、日本の夏を満喫しました
土曜は片岡さんが運営する「気まぐれカフェGosh」で焼き立てピザをご馳走になりました。とても美味しかったー!食後は、私がギター、片岡さんがベースを弾き語りして過ごしました。とても豊かな時間です。アレンとレオはチェスをして遊んでいました。カフェにはアルメニアの雑貨や写真も飾られていて、素敵で居心地のいい空間となっています。
そして、夜は3年ぶりに開催された庵治町の花火大会を見ることができました。会場に着くと、夕陽に染まる美しい瀬戸内海の風景が広がっていました。暗くなって、開始の合図があると、すぐ対岸で花火が炸裂してビックリ!それから30分強も花火が打ち上げられました。いやあ、素晴らしかった!もちろんアルメニアでも、独立記念日や新年などに花火が打ち上げられますが、あくまでイベントの一部で、いろんな花火がこれほど長く続け様に打ち上げられることはありません。これには妻がすごく感動していました。
日曜もお昼にカフェGoshで美味しい広島風お好み焼きをご馳走になりました。シェフの夏美ちゃんは広島出身だから、すごく美味しかったー!その後はまた片岡さんと楽器を弾きながら歌って過ごしました。片岡さんと一緒にいると、どんな時間も幸せに感じます。
片岡さんの車で高松空港に着くと、たまたま空港内でイベントをやっていて、珍しい昆虫の標本が飾られていました。虫が大好きなアレンとレオは大喜び!フライトの時間が来たので、片岡さんたちとハグしてお別れしました。一番長く滞在して思い出深い時間を過ごしたので、また会えると分かっていても、別れは少し寂しかったです。
片岡さんという素晴らしい友人を持てたことを、改めて大きな幸せに思いました。本当にありがとうございました!次も帰国したら、必ず香川に戻ります!そして、今度はアルメニアで会いましょう!いつでも待っています。
Goshの焼きたてピザはめっちゃ美味しかった!
花火大会が行われた庵治町の港の夕焼け。美しい…
何発も多彩な花火が打ち上がって見応えありました。まさに日本の夏の風物詩!
出発の日、片岡さんの愛犬モモコともお別れ
昼食後に片岡さんと即興ジャムセッション。音楽って最高!
お世話になった方々と記念写真。ありがとうございました!
高松空港のイベントで展示された昆虫の標本に見入るアレンとレオ。本当に虫が大好き!
窓越しの電話で最後のお別れ。また必ず香川に戻ります!楽しい時間を本当にありがとうございました!
- [2022/07/22 14:29]
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嬉しい再会に満ちた大阪と京都
安倍元首相が殺害されるというニュースがありました。演説中に銃で撃たれるという衝撃的な事件でしたが、その後のマスコミの報道に強い違和感を感じました。もちろん大々的に取り上げるのは仕方ありませんが、あれほど長く扱うのは、選挙中の報道の公平性に抵触するのではないかと思うからです。情報量だけでなく、その内容も非業の死を遂げた故人を称賛する傾向となり、投票前の有権者の意識に少なからず影響を与えた気がします。
そのマスコミが、またコロナの恐怖を煽る報道をしています。もう3年目に入ったというのに、いつまで日々の感染者数を伝えて大騒ぎするつもりでしょうか…屋外ではマスクを着用しなくてよいはずなのに、この蒸し暑い中、いまだに多くの人がマスクをしています。小さな子供たちでさえも!マスコミがコロナ関連の報道を止めれば、すぐにこの茶番は終わるでしょう。
さて、今はまた香川にいます。月曜に戻ってきて、毎日片岡さんたちと楽しく過ごしています。さぬき子供の国やレオマワールドに連れて行ってくれて、アレンとレオがとても喜んでいます。昨晩は隠れ家的なクラフトビール専門店に一緒に行ったのですが、どのビールも個性的で美味しかった!特にうどんで作ったビールは衝撃的でした。やっぱり片岡さんと一緒だと幸せ!
香川に着いたら、まずはやっぱりうどん!美味しい!
さむき子供の国という施設を訪問。すごく充実しているのに無料!子供たちがたっぷり遊べました。
美しい瀬戸内の夕焼け
天気がよかったので、レオマワールドに行きました
プールで遊びまくって夏を満喫!
遊園地でも遊びました。子供までマスク着用…狂っています。
実は私はこういう絶叫マシンが大の苦手…アレン一人では乗せられないので、仕方なく一緒に乗りました。アレンは喜んでいたけど、私はただ怖いだけ…
お好み焼きを頑張って焼く妻。美味しかったー!
片岡さんお勧めのクラフトビール専門店。どれもすごく美味しかった!
香川の前は、実家から大阪に移動し、京都にも滞在しました。大阪では、伯母と6年半ぶりに再会して、お宅に泊まらせてもらいました。西成で20年以上ボランティア活動を続けている伯母は、相変わらず元気で明るく、私たちの訪問を心から喜んでくれました。アレンは小さい時に会っているけど、レオは初対面でした。伯父さんも元気で、相変わらずお酒好きだから、夜遅くまで一緒に日本酒を酌み交わしました。本当に素敵な時間を過ごすことができました。
翌日も嬉しい再会がありました。10年前にアルメニアで会った友人が、叔母と同じ地域に住んでいたので、一緒にランチを食べました。10年前にバックパッカーをしていた彼は、帰国後もずっと旅行に関わる仕事をしていて、今は自分の会社を立ち上げ、自作のグッズや雑貨を売るビジネスを頑張っています。アルメニアの雑貨も扱いたいと言っているので、何かお手伝いできればと思います。相変わらず人懐っこく爽やかな人柄の彼と久しぶりの再会を喜び合い、とても楽しい時間を過ごしました。
それから難波に移動して、アルメニアに視察ツアーで訪問したことのある方々と再会しました。子供たちが喜んでくれるよう、天保山観覧車や海遊館に連れて行ってくれました。アレンもレオも海遊館には行ったことがあるし、美ら海水族館にも先月行ったばかりなのに、いろんな魚を見て興奮していました。確かに海遊館は何度行っても見応えがあります。ただ、レオはアザラシが大好きで、水族館に行くたびにぬいぐるみを買わされます。すでに日本で5つ買いました…
その夜は、難波にあるとてもユニークな居酒屋でみんなで食事しました。大きな船の上に座席があって、その周りのいけすには鯛が泳いでいます。なんと、そこで釣りができるのです。日本で釣りをしてみたい!と言っていたアレンとレオは、食事そっちのけで釣りを楽しんでいました。いけすでは釣れなかったけど、店内の釣り堀でかれいや伊勢海老を釣りあげて喜んでいました。再会した方々は、アルメニアにまた行きたいと言っていたので、今度はアルメニアでお会いできればと思います。楽しい時間をありがとうございました!
次の日は、私たちが結婚式の仲人をした雅樹くん・マリアム夫妻と難波で再会。というのも、その翌日に京都で、私が有志の方々と運営している「アルメニア友の会」の集まりがあり、マリアムは会の学生招聘活動で日本に呼んだことがあるので、その集まりに参加するため大阪に滞在していたのです。二人には東京でも会うつもりですが、一緒にたこ焼きを食べたりと楽しく過ごしました。
そして、大阪から京都に向かう途中、茨木駅で降りて、友人が営むカレー屋さんでランチを食べました。彼とは、23年前の世界放浪中に出会った仲。今も繋がりが続き、帰国するたびに会っています。コロナで大変な時期もあったようですが、お店が大きくなっていたし、常連客で賑わっているようでした。ご馳走になったカレーもすごく美味しかったです。それぞれ全く異なる人生を歩んでいますが、いつも笑顔で再会を喜び合えることを幸せに思います。
6年半ぶりに大阪の叔母と叔父に再会。楽しい時間を過ごしました。
大好きな旅と関わる仕事を頑張っている友人と再会!応援しています!
天保山大観覧車に乗りました。ちなみに絶叫マシンが大嫌いなのに、私は高いところは平気です。
海遊館も訪問。アレンは3回目、レオは2回目ですが、初めてかのように喜んでいました。
アザラシが大好きなレオ。いつも買ってもらったぬいぐるみを抱いて寝ています。
店内で釣りができる居酒屋。大阪らしい個性的な店でした。
楽しい時間をありがとうございました!またアルメニアに来てください!
ド派手な看板が並ぶ難波の食い倒れ
雅樹くん・マリアム夫婦と再会
友人のカレー屋を訪問。本格的なカレーはとても美味しかったです。
京都でも嬉しい再会がありました。私は15年前、日本語教師養成学校に通うため、京都に住んでいたことがあり、その時に知り合った友人が、わざわざ宿泊先のホテルまで会いに来てくれました。妻や子供たちのために素敵なお土産を用意してくれて、短い間でしたが、とても楽しいひと時を持つことができました。
翌日は、金閣寺を観光しました。妻は過去に2回ほど行っていますが、三島由紀夫の「金閣寺」を翻訳したばかりなので、記念にまた訪問したのです。外国人旅行者の入国が制限されているため、人がとても少なく、驚くほど静かで落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと美しい文化遺産を味わうことができました。こんな外国人観光客が少ない京都なんて初めてで、今は最高かもしれません。
それから、アルメニア友の会の集まりに参加しました。実は、この集まりは解散会でした…というのも、役員の方々はみな70歳後半で体力的に厳しいこと、そしてコロナで学生を日本に招聘する活動が難しくなったため、会を解散することになったのです。私もそれは覚悟していたし、現実的に今は活動の継続は難しいので、仕方ないことだと思っています。私の思いに賛同してくれた方々と10年以上活動を続けて、アルメニアに本を送ったり、学生を日本に招待することができたことに大きな誇りと幸せを感じます。
招聘した学生の中には、その後に頑張って留学の夢を叶え、日本で就職や結婚をした人もいます。小さな会の活動が、アルメニアの学生たちの「日本に行きたい」という夢を叶えただけでなく、その人生を大きく変えるきっかけを作ることができました。また、私自身も、会の活動を通して片岡さんや聖美さんと繋がることができました。それも偏に、支援して下さった役員・会員の方々のお陰です。解散会では、心からの感謝の気持ちと同時に、今後も繋がりを持ち続けたいと伝えました。そして、会の意思を継いでくれる人がいれば、同様の活動をいつか再開したいと思います。本当に本当にありがとうございました!
その日の夜は、コロンビアに住んでいた時に知り合った友人と久しぶりの再会を果たしました。彼女は、私がコロンビアに住んでいる時に京都大学に国費留学し、ずっとそのまま住み続けています。日本人と結婚して、可愛い息子さんもできたので、お互い家族と一緒にメキシコ料理で食事しました。息子さんはアレンと同い年なので、ゲームや昆虫の話で盛り上がっていました。友人とも再会を喜び合い、会話に花が咲きました。今回は急な連絡になってしまいましたが、今度帰国して京都を訪問した際には、ゆっくりと時間を共にしたいと思います。
京都の最終日は、下鴨神社を観光しました。ここは私のお気に入りの場所で、京都に住んでいた時にアパートからそれほど離れていないこともあって、時々訪れていました。世界遺産にも登録されている美しい神社ですが、糺の森に囲まれた自然豊かな場所で、どこか神聖な空気に満ちています。ここも外国人観光客がほとんどおらず、静かにその聖地の雰囲気を味わうことができました。本当に今の京都は最高!
それから、京都水族館に子供たちを連れて行きました。とにかく今回の旅行では水族館に行きまくっています。やっぱり子供たちが喜びますからね。特にアレンが魚が大好きで、やたらと詳しいので、どこの水族館に行っても大興奮。京都水族館も中々見応えがあって、楽しそうに見学していました。おそらく来週に滞在する東京でも水族館に連れて行くでしょう。
今回の日本滞在も残り10日となりました。7月に入ってからは、あっという間です。子連れだと大変なことも多いですが、とにかく楽しい日々を過ごしています。週末に香川から東京に移動して、最後の1週間を過ごす予定です。体に気をつけて、たくさん素晴らしい思い出を作りたいと思います。
京都に到着して早々、嬉しい再会がありました
金閣寺を訪問。とにかく人が少なく、落ち着いて観光できました。
早く入国規制なんて撤廃すべきだと思いますが、こういう場所が人でごった返すと思うと複雑な気持ち…
アルメニア友の会の解散会。この出会いに感謝です。本当にありがとうございました!
解散会の後、近くの京都御所を散策。ここも人が少なくて静か。
コロンビア人の友人家族と久しぶりの再会。とても楽しいひと時でした。
下鴨神社を訪問。ここも人が少なくて、聖地の雰囲気を堪能できました。
妻もこの荘厳で美しい神社を気に入っていました
京都水族館を見学。これで今回5つ目の水族館。
けっこう見応えがありました
アシカのショーもありました。可愛かったなー
- [2022/07/14 17:00]
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素晴らしかった出雲旅行
今日は7月7日、七夕ですね。日本は晴れていても曇っていても、毎日蒸し暑いです。私が子供の頃は、30℃を超えることなんて稀でしたが、今はそれが普通になっています。地球温暖化論には懐疑的ですけど、この暑さはひどいですね…
アルメニアのニュースをチェックする暇などほとんどないですが、一昨日久しぶりに見てみたら、注目の記事がありました。アルメニアとトルコの代表団がウィーンで会談し、第三国の市民が両国間の国境を越えられるようにすること、また両国間の航空貨物貿易を開始することで合意し、なるべく早くプロセスを開始するとのことです。国交正常化に向けた大きな一歩と言えるでしょう。
さて、出雲旅行を終えて、今はまた兵庫県の実家にいます。4日間の出雲滞在は、楽しいという言葉で言い尽くせないほど素晴らしいものでした。まさか、あれほど思い出深い時間になるとは想像していませんでした。それもこれも、出雲に呼んでくれたモンスターラボの社長の鮄川さん、そして鮄川さんを通じて知り合った人たちのお陰です。
鮄川さんは、5年前に初めてアルメニアに来た時からずっと、故郷の出雲とアルメニアが似ていると言っていました。11年前に出雲に行ったことがある私と妻はあまりピンと来ませんでしたが、今回出雲を訪問したことで、鮄川さんの気持ちがよく分かりました。豊かな自然と悠久の歴史、そして人の優しさ…そんな出雲の素晴らしさに触れて、アルメニアとの親和性を感じることができたからです。
初日は、フライトが到着する時間がほとんど同じだったので、鮄川さんと出雲空港で待ち合わせました。鮄川さんと会った瞬間はとても感慨深かったです。「いつか出雲で会いましょう」という約束がついに実現しましたからね。鮄川さんも、とても嬉しそうでした。
昼食は神西湖ほとりの鰻屋に連れて行ってくれたのですが、そのボリュームと旨さは感動ものでした。それから、モンスターラボの出雲オフィスや出雲市役所を訪問し、アルメニアとの協力について話し合う機会を持ちました。夕食会では、出雲市長や鮄川さんの仕事関係者、また出雲に移住したロシア人たちとお会いすることができ、初日から有意義な時間を過ごしました。
ついに鮄川さんと出雲で合流!約束が実現しました!
連れて行ってもらった鰻屋さんは本当に美味しかった!
翌日は、みんなで世界遺産の石見銀山の観光に出かけました。かつて世界の銀の約3分の1を産出したといわれる銀山で、ずっと行ってみたかった場所。まずその銀や鉱石の積み出しで栄えた港だった鞆ケ浦を訪問しました。日本海なのに、一瞬沖縄の海を彷彿とさせるほど水が青く澄んでいて、その美しさに驚きました。蟹やクラゲ、小さな魚などがいて、アレンとレオが喜んでいました。その港がある温泉津温泉のレトロな街並み、また全国最大級の登り窯も見応えがありました。
目的地の石見銀山ですが、当時の面影を色濃く残した大森の街並み、そして採掘から精錬まですべて手作業で行われていたという坑道は本当に素晴らしいものでした。坑道内は夏でも15℃に保たれ、少し寒く感じるほどでした。何より、その周辺の豊かな自然に感動しました。その自然には、どこか神聖な力が宿っているようでした。
出雲に帰ってから焼き肉を食べて、その日も二次会で飲んだり歌ったりと盛り上がりました。ちなみに、今回帰国してから初のカラオケは出雲でした。好きな歌を大声で歌えて、とても気持ちよかったです。子供たちは、ずっと森山直太朗の「うんこ」を歌って困りましたけどね(けっこう名曲)。いつの時代も男の子って、こういうネタを面白がるんですね。
美しい海が広がる鞆ケ浦
ここも世界遺産に登録されています
崖を登ろうとするアレンとレオ。すっかり野生児になりました。
天気にも恵まれ、みんなで楽しく観光しました。
国内最大級の登り窯。高さの違う窯はそれぞれ温度が異なります。
石見銀山の坑道周辺の自然はとても美しい…
銀山の坑道内部はとても涼しかったです。これが全て手作業で掘られたとは…過酷な作業だったでしょう。
昔ながらの街並みが残る大森町
当時のままの床屋。昔にタイムスリップしたかのようです。
当時の豪商の家の内部を見学。この日はたまたま世界遺産登録15周年で、施設の見学がすべて無料でした。
とても立派で美しい和風建築でした
観光を終えてから、みんなで焼肉を食べました
毎晩、二次会では飲んだり歌ったりと盛り上がりました
アレンとレオは「うんこ」を何回も’熱唱していました…
その翌日も、みんなで朝から観光に出かけました。まずは弁天島のある稲佐の浜に立ち寄りました。ここは、出雲にとって神有月である10月に全国の八百万の神々をお迎えする聖地の一つ。11年前に妻と訪問したことがありますが、詳しい方の説明を聞くと、いかにここが神聖な場所であるかを知ることができました。
それから、日御碕に向かいました。ここは初訪問で、東洋一の美しさと讃えられる真っ白な石造りの巨大な灯台が建っています。その上に登って、雄大な日本海の景色を堪能しました。周辺の遊歩道も散策しましたが、柵などないから断崖絶壁のすぐ近くまで行けます。中々スリルがあって楽しかったです。出雲の自然は、美しさの中に厳しさがあって、アルメニアの自然と似ているように感じました。
採れたての美味しい海産物で有名なお店で昼食を取りましたが、大きな岩牡蠣とボリュームたっぷりの海鮮丼に驚きました。お腹一杯になってから、日御碕神社を訪問しました。伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対して、「日の本の夜を守る」という神社で、スサノオノミコトと天照大御神が祀られています。いかにも聖地という雰囲気で、とても立派で美しい神社でした。
稲佐の浜の弁天島。八百万の神を迎え入れる聖地
日御碕の大きな灯台。青い空に真っ白な建物が映えます。
灯台の長い螺旋階段を上ると、雄大な日本海の景色が広がります
灯台周辺の遊歩道からも美しい眺めを堪能しました。厳しくも美しい自然。
切り立った崖っぷちで鮄川さんと記念撮影
出雲松島と呼ばれる景勝地
新鮮でボリュームたっぷりの海鮮丼。なんという幸せ…
「日本の夜を守る」といわれる聖地の日御碕神社
それから、出雲大社を観光しました。ここはもちろん11年前に妻と訪問していて、今回もその荘厳な姿と神聖な空気に感動しました。また、詳しい方の説明を聞くと、改めて重要な聖地であることが分かりました。日本屈指の聖地なだけに、石の形に正確に合わせて細かく木を削るなど、高度な職人芸が駆使されていることに驚きました。
最も驚いたのは、古代の本殿は15階建てビルに相当する高さ48mの高層本殿だったこと。実際にそれを支えていた巨大な柱跡が見つかっています。その本殿に上がる階段は、なんと長さ100m以上!すごすぎる!ちなみに出雲市では、木造建築は古代本殿の高さだった48mより高くしてはいけない決まりになっています。現存していない昔の本殿を基準に条例が作られるなんて、古の歴史へのリスペクトを感じさせます。
出雲大社を後にして向かったのは龍頭が滝。中国地方随一ともいわれる名瀑で、「日本の滝百選」に選定されています。奥出雲の山奥にあって、鬱蒼とした森の中を歩くと、落差40mの美しい滝が姿を表しました。誰もいなかったので、秘境感たっぷりでした。さらに滝の後ろ側にも行けるので、そこから激しく落ちる水を間近で見ることができました。その日も充実した一日で、もちろん夕食会も二次会も盛り上がりました。
出雲大社の本殿。地面に描かれた赤い3つの丸は、古代本殿を支えていた柱跡の印。
にわか雨が降りましたが、止むと緑が瑞々しくなって美しかったです
社が三つ並ぶ姿は荘厳でした
家族でおみくじをしました
出雲大社の象徴である日本最大のしめ縄の下で、鮄川さんと記念撮影。不思議な縁で結ばれました。
龍頭が滝へ向かう自然豊かな山道
「もののけ姫」の舞台のモデルになったとも言われる奥出雲の自然。神秘的な空気に満ちていました。
美しい龍頭が滝。涼しくて気持ちよかったです。
滝の後ろからの景色。激しく流れ落ちる滝を間近で見れて、子供たちも喜んでいました。
滝を眺めるレオがなんだか様になっています
最終日は、鮄川さんの学生時代の思い出の場所や万九千神社を訪問しました。この神社は、全国から出雲に来た八百万の神が最後に立ち寄って晩餐を開く場所といわれる聖地。なのに、意外にも小さく地味な神社ですが、あえて荘厳さが省かれていることに、より神聖さを感じました。そこで手を合わせて、今回の出雲での素晴らしい再会と出会いに感謝しました。そして、また出雲に来られますようにと祈りました。
鮄川さん、そして出会った人たちのお陰で、夢のような時間を出雲で過ごすことができました。妻は、「もし日本に住むことになったら、出雲がいいかも…」と言うほど気に入ったようです。厳しく豊かな自然、今も大切にされる歴史と伝統、そして人の優しさに胸を打たれて、アルメニアとの親和性を強く感じたのかもしれません。少なくとも出雲は、私たちにとって日本で帰る場所の一つになったことは確かです。
今回の素敵な出会いや縁をずっと大切にしていきたいと思います。そして、またきっと出雲を訪れたいと思います。やはり出雲は縁結びの地。私たちを出雲に誘い続けてくれて、今回少しでも楽しんでもらおうと頑張ってくれた鮄川さんに心から感謝です。また、遠いアルメニアから来た私たちを温かくもてなしてくれた人たちにも感謝です。本当にありがとうございました!また会いましょう!
さて、今から大阪・京都に向かいます。親戚や友人、またアルメニア友の会の方々と久しぶりの再会を果たす予定。今回の日本滞在も後半に入りましたが、家族みんな元気に残りの時間を楽しみたいと思います。
鮄川さんの思い出の場所である斐伊川で記念撮影
全国から集まった八百万の神が最後に立ち寄るといわれる万九千神社
今回出雲を訪問できたことを感謝し、また再訪できるよう祈りました
昼食で食べた出雲そば。やっぱり美味しい!子供たちも美味しそうに食べていました。
赤い鳥居が並ぶ粟津稲生神社にも立ち寄りました。ここは線路が参道を横切っていることで有名です。
- [2022/07/07 17:50]
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