いろはセンターの節分イベント 

天気はいいですが、寒い日が続いています。天気予報によると、エレバンは来週は最低気温がマイナス10℃ぐらいになるようです。しかし、再来週から気温が上がっていくようなので、来週が真冬のピークかもしれません。

トルコ南部で発生した大地震の死者は、トルコ・シリア合わせて2万3千人を超えたとのこと…東日本大震災の死者・行方不明者の数を上回り、おそらく34年前にアルメニアで起こったスピタク大地震の死者数も超えるでしょう。あまりに甚大な被害に言葉もありません。ちなみにアルメニアからの人道支援物資が、1993年以来閉鎖されているトルコとの国境を超えて被災地に送られたそうです。この国境は近い将来、第三国人は通過できるようになるかもしれません。

アルメニア本土とカラバフを結ぶラチン回廊は、環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループに封鎖されたままです。封鎖が始まって2か月が経ちますが、今も収束する様子がありません。解決のためには、アルメニアとアゼルバイジャンが改めて協議を行う必要があるかもしれません。その協議では、カラバフの法的地位、またアゼルバイジャン本土とナヒチェバンを結ぶ回廊建設といったセンシティブな内容も議題になるのではないでしょうか…

日本政府は、3月13日からマスクの着用は屋内外を問わず、個人の判断に任せる方針を決めました。学校などでは4月1日から基本的にマスク着用を求めないそうです。ついに無意味でアホな感染対策が終わるのか…昨年夏に帰国した時に、蒸し暑い中でほとんどの人がマスクしていることに呆れました。小さな子供まで着用させられているのを見た時は怖くなりました。しかし、政府方針が変わっても、日本人はマスクし続けてそうですね…

お陰さまで、アレンとレオは水曜日から通学を再開しました。アレンが少し体調を崩して休んでいたのですが、そうなるとレオも行きたがらないのでお休み。どちらもほとんど普段と変わらない感じで家で遊びまわるから、ただのズル休みにしか見えませんでした…まあ、どんな理由でも学校を休めたら嬉しくない子供はいないでしょう。

さて、昨日はいろはセンターで節分イベントが行われたので参加してきました。まずは学生たちによる節分の説明がありました。それが終わってから一人の学生が、「恵方の方角ってどうやって決まるんですか?」という質問をしましたが、言われてみればよく知らない…

ということで急いで調べてみると、恵方は歳徳神という神様がいる場所で、その方角は古代中国発祥で風水や暦に用いられる十干で決められるそうです。その十干に基づくと、恵方は基本的に東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角で、それが5年ごとに繰り返す流れとのこと。へえーそうなんだ。学生の質問のおかげで勉強になりました!

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まずは節分についての説明。恵方の決め方ってあまり考えたことなかったです。

それから、学生たちは2つのグループに分かれて恵方巻き作りに挑戦!私は1つのグループの前で寿司を巻いて、太巻きの作り方を説明しました。教えた通りに巻こうとする学生がいたり、説明と違うやり方をする学生もいたりでしたが、なるべく自由に作らせました。結果的に、みんなそれなりに上手に巻くことができました。

できた太巻を、今年の恵方である南南東の方角を向きながら食べました。無言で食べるというルールに従って、妙な沈黙の中、みんな同じ方向を見ながら寿司をほう張る姿はちょっと怖い…何も知らないアルメニア人が見たら、変なカルト宗教みたいかも。

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恵方巻を作る学生たち。初めてだから、緊張気味で作っていました。

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でも、けっこうみんな上手に巻けていました

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今年の恵方の方角を見ながら食べる集団。無言で食べるから、ちょっと怖い…

そして、最後はメインイベントの豆まき!いつものように私と南江さんが鬼役をしました。鬼のお面を被って登場すると、みんな面白そうに豆をぶつけてきます。参加者はほとんど女の子なのに、たまに激しく豆が飛んできて痛い!それはいいんですけど、「鬼は外ー!福は内ー!」の掛け声が聞こえない…なので、「ちょっと待って!鬼は外、福は内と言ってね」と助言しました、って親切な鬼やなー

気を取り直して、豆まき再開!今度はみんな「鬼は外ー!福は内ー!」と言いながら豆を投げました。私と南江さんが「ワーッ!痛い、痛い!」と外に出て、無事に豆まきが終了しました。寿司を作って食べたり、豆を投げたりとアルメニア人にとってはユニークな習慣だから、学生たちはみんな面白がっていました。楽しい文化イベントになってよかったです。

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最後は豆まき!赤鬼が私で、時々けっこう痛い!でも、ちゃんと厄除できたかも!

第11回アルメニア日本語弁論大会 

昨日未明にトルコ南部で大規模な地震が発生し、トルコとシリアで数千人もの死者が出ています。懸命な救助活動が行われていますが、死傷者は増え続けています。厳冬期の上に、被害規模を考えると、死者数は1万人を超える可能性もあります。シリアでは、アルメニア系住民にも被害が出ているようで、あまりに甚大な自然災害に言葉を失います。

この地震の影響で、昨日アルメニアでも震度3〜4の地震が観測されました。母国・日本は地震国で、ここアルメニアも34年前に2万人以上が亡くなったスピタク大地震がありました。だから、全く他人事には思えず、トルコやシリアの被災者のことを思うと胸が締め付けられます。一人でも多くの命が助かりますように…

世界各国が支援を表明していますが、アルメニアもトルコ・シリア両国に人道支援を提供するそうです。素晴らしい!虐殺の歴史問題などを抱えるトルコへの支援については、よく思わないアルメニア人は少なくないでしょう。でも、困った時はお互い様だし、アルメニアも同じ大地震を経験した国です。また、アルメニアとトルコは国交正常化に向けて交渉を進めているので、今回の支援提供は両国関係にとって大変重要だと思います。

ところで、息子たちはこの二日間、学校を休んでいます。昨日アレンは鼻をズルズルさせて、お腹の調子もよくなかったから休ませることにしました。そうなると、レオも通学したがらないから休み。そして、昨日二人が家で遊びまわっている時に、アレンが足の指を強く打ってしまい、今日も歩くのが辛いので休み。そうなるとレオも休み…なんという悪循環。さすがに明日からは学校に行ってほしい!

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仲睦まじい兄弟なのはいいんだけど、仲良く一緒に学校まで休むのはちょっと…

さて日曜は、第11回アルメニア日本語弁論大会が行われました。いつもは秋頃に実施されますが、今回は年明けのこの時期となりました。学生部門には3名、一般部門には10名が参加しました。当日のエレバンは大雪で、交通のことが心配されましたが、無事に参加者全員が会場に来ました。

会場となったロシア・アルメニア大学の副学長、また福島日本大使の挨拶で弁論大会が幕を開けました。まずは一般部門からで、大学生以外の人たちが日本語でスピーチしました。やはり人前で、しかも日本語で話すのは緊張するから、途中で忘れてしまったり、言葉に詰まったりする人もいましたが、みんな頑張って話しました。

私は今回も、スピーチの後に質問する担当でした。難しくない質問を用意したので、みんなちゃんと答えられましたが、「ブラッククローバー」というアニメについて話した男子高校生との質疑応答は面白かったです。子供の頃、そのアニメの主人公に似た素晴らしい友人がいたと言うから、「その人とは今も友達ですか?」と聞くと、「いいえ!」と即答。取りつく島もない感じで、私はポカンとしてしまいました…スピーチでその友人のことをめっちゃ褒めてたのに、まさかの返答に会場からも笑いが起こっていました。

一般部門の7名の参加者がスピーチを終えた時に、司会が「では、今から漫才をご覧ください」と言いました。そう、また私と南江さんとで漫才をしたのです。昨年のいろはセンターの年末イベントで初漫才を披露しましたが、意外に評判がよかったらしく、ルザン会長から弁論大会でも是非やってほしいと頼まれました。

今回も私がネタを考えて、ツッコミを担当、南江さんがボケを担当しました。弁論大会に絡めて、結婚式のスピーチをテーマにした漫才を披露しました。初漫才では会場のリアクションを気にする余裕など全くありませんでしたが、今回は日本人の審査員らの笑い声が聞こえて、それなりにウケていることが分かりました。とはいえ、やっぱりテンポとかが難しいですね。漫才は奥が深い!って、別にこの道を極めようなんて微塵も思っていませんが…

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弁論大会当日、エレバンは大雪でした

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アニメ「ブラッククローバー」についてスピーチしてくれた男子高校生。質問への予想外の返答には驚きました…

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二回目となる漫才に挑戦!動画もあるらしいけど、もちろん載せません。というか、私は初漫才の動画さえ恥ずかしいから見てない…

私たちの漫才の後、一般部門の残りの参加者がスピーチして、それから学生部門のスピーチが始まりました。学生部門は3名と少なかったですが、みんな頑張って日本語で話しました。テーマもけっこう深いものばかりで、とても難しかったと思います。全員がスピーチを終えて、審査員らが別室で結果を決めることになりました。

審査が終わって、お待ちかねの結果発表!まず、福島日本大使から一般部門の結果が発表されました。優勝したのは、「私の人生におけるアート」というテーマで、大好きな芸術について話してくれた女子高生。いろはセンターで日本語を学んでいます。福島大使から賞状や賞品を受け取って嬉しそうにしていました。おめでとうございます!

次に、アルメニア外務省のアジア担当局職員から学生部門の結果が発表されました。3名だけだから全員入賞にはなりますが、映えある1位は、「私の人生における言語の役割」というテーマで、言語を学ぶ面白さや大切さについて話してくれた女子大生。彼女もいろはセンターで日本語を学んでいます。優勝トロフィーを受け取って、とても幸せそうにしていました。おめでとうございます!

入賞者だけでなく、参加者みんなが本当によく頑張ったと思います。ただ、個人的な感想として、もっと本人たちの個性や経験などを掘り下げた内容を話してほしかったと思います。弁論大会のスピーチで重要なのは、知識や情報ではなく、話者がどういう人間かということ。それが伝わる内容じゃないと、どれだけテーマが素晴らしくても、心に残るスピーチになりません。逆にそれがよく伝わるものだと、たとえ何気ないテーマでも印象的なスピーチになります。

とはいえ、難しい日本語の原稿を覚えて、人前で話すというのは本当に大変なことです。少々ミスっても笑いになる漫才でさえ緊張するんだから、真面目にスピーチをする時はその何倍も緊張するでしょう。そんな中で、みんなよく頑張りました!お疲れさまでした!これからも日本語の勉強を頑張ってください!

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「私の人生におけるアート」というテーマでスピーチした女子高生

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彼女はスピーチも質疑応答も上手で、一般部門で優勝に輝きました。おめでとう!

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「私の人生における言語の役割」というテーマでスピーチした大学生

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彼女は学生部門で優勝しました

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福島大使から優勝トロフィーが授与されました。おめでとう!

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みんなお疲れ様でした!これからも日本語の勉強を頑張ってください!

いろはセンターのお正月イベント 

日本は10年に一度と言われる猛烈な寒波が襲い、各地で記録的な寒さと大雪だったそうですね。アルメニアも今週はけっこう寒いですが、雪は降っていません。しかし、予報では来週後半に降るそうです。来月にはスキーができるかも?!

骨が見えるほど切ってしまった左手ですが、順調に回復して、傷口はほぼ完全にくっ付きました。痛みもかなりマシになって、日常生活で苦労することは特にありません。このまま回復していけば、問題なくスキーもできそうです。初めて縫合処置をするほど深く切ったので焦りましたが、骨や神経を痛めなかったのは不幸中の幸いでした。

日本政府が、5月に新型コロナの扱いを季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げると正式に決定しました。そうなると、自宅待機やマスク着用なども個人の判断になり、水際対策も撤廃されるでしょう。「ウィズコロナ」に向けて大きな転換点を迎えたと言われていますが、私にするとあまりに遅すぎ…マスコミの偏向報道を鵜呑みにせず、自分でいろいろ調べたら、ここまで社会が狂うほど危険な病気ではないことは明らか。とにかく普通の風邪扱いになるのは朗報です。

昨日、アルメニア政府がアラブ首長国連邦(UAE)とのビザ免除協定を正式に承認したというニュースがありました。これでアルメニア人はビザなしでUAEに渡航できるようになります。私と息子たちは元々ビザなしで入国できますが、アルメニア人の妻は、たとえトランジットでもビザがないと空港から出ることができませんでした。今後またドバイに行くことがあったら、ものすごく楽になりますね。

環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループによるラチン回廊の封鎖はまだ続いています。1か月半以上も経過しているのに、いまだ解決する見込みが立っていません。しかし、アゼルバイジャンが停止していたカラバフへのガス供給は再開したようです。真冬にガスが止まると死活問題になるので安心しました。とはいえ、エネルギーや必需品の不足は深刻化しており、カラバフ市民の生活に大きな影響が出ています…本当に一刻も早く事態が収束してほしいです。

さて今回は、日曜にいろはセンターで開催されたお正月イベントについてご紹介したいと思います。毎年この時期に行われるイベントで、みんなでお餅をつきます。というのも、いろはセンターには、親友の片岡さんが寄贈した杵と臼があるんです。今も日本文化紹介のために大事に使われています。

元々は家族で参加するつもりでしたが、前日にハイキングに行ったので、アレンとレオは疲れて出かけるのを嫌がりました。また、義母は外出する用事があったため、妻が子供たちの面倒を見ないといけないことになり、私だけ参加しました。まあ、妻も子供たちも過去に餅つきをしたことはあります。

多くの学生たちが開始時間を過ぎてから到着したため、30分遅れでスタート。まず、お正月に関するクイズで盛り上がりました。それからメインイベントの餅つき!ちなみにエレバンの市場では餅米が売っているので、それを炊いたものです。初めての学生たちは、不思議そうに餅つきの準備を見守っていました。

まず私がついて見せて、学生たちにバトンタッチしました。みんな最初は恐る恐るという感じで、力の入っていない弱々しいつき方…「もっと強く!」と言うと、今度は変に力んでしまうのか、臼の縁を叩いてしまう子もいます。かと思ったら、最初から力強くバンバンつく子もいたりと様々です。でも、みんな面白そうにしていました。

ついたお餅は、会長のルザンたちが小さくちぎって丸めました。学生たちは、お雑煮にしたり、きな粉や抹茶パウダーをかけて試食しました。気に入った子たちはおかわりしていましたね。あと、今回はイチゴ大福もありました。すごい!私もお雑煮やイチゴ大福を食べましたが、とても美味しかったです。

食べ終わった学生たちは二人羽織をやっていました。ヨーグルトやカップ麺を食べるのに挑戦しましたが、けっこう上手に食べて(食べさせて)いました。うーん、これって失敗してこそ面白くて笑えるんですけどね…でも、学生たちにとっては楽しい経験になったと思います。

余ったお餅は家に持ち帰って、家族で美味しく頂きました。特にアレンがお餅が好きで、嬉しそうに食べていました。とにかくアルメニアで今年もお餅を食べることができたので、今年もきっといい一年になるはず!いろはセンターの皆さん、どうもありがとうございました!

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まず日本のお正月に関するクイズで盛り上がりました

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それからメインイベントの餅つきがスタート!学生が交代でついていきます。

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在留邦人のご家族も参加しました

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学生たちが終わってから、ルザン会長もつきました

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南江副会長と奥さんが夫婦でつきました

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ついたお餅を小さく丸めました。お雑煮やイチゴ大福にして、とても美味しかった!

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学生たちが二人羽織に挑戦!けっこう上手に食べていました

いろはセンターのクリスマスイベントで初漫才 

今年も残すところあと数日となりました。もうすぐ2022年も終わり。今年もとても素晴らしい1年になりました。特に今年は久しぶりに家族で日本に帰国したから、素敵な再会と思い出に満ちた年になったように思います。コロナという愚かなインフォデミックから、やっと世界が解放されたことは大きいですね。

しかし、アルメニアとアゼルバイジャンの対立は解消されないままで、環境保護団体と名乗るアゼルバイジャン人のグループが、カラバフとアルメニア本土を結ぶラチン回廊をいまだに封鎖しています。もう2週間以上も続いていて、年内に解決されるのか心配です。これだけ時間が掛かるということは、その原因や背景は複雑かもしれませんが、一刻も早く収束してほしいと切に願います。そして、同様の問題が再発しないよう、根本的な解決を目指してほしいと思います。

お陰さまで、レオの風邪も昨日にはすっかり良くなりました。先週後半から学校は冬休みに入ったので、ずっとアレンもレオも家にいます。日本旅行を終えてから、二人はほとんどケンカしなくなって、基本的に仲良く遊んでいます。全く性格の違う二人ですが、兄弟っていいなーと思いながら見守っています。

さて日曜は、いろはセンターの創立8周年を祝うクリスマスイベントが開かれたので、教師を務める私も妻と共に出席しました。今年はゲストや学生たち70人以上が来たので、少し早めに行って準備を手伝いました。センターの職員らが作った巻き寿司や唐揚げなどをテーブルに並べたりしました。その間、出し物をする学生たちがリハーサルをしていました。

イベントは、まず会長のルザンさん、副会長の南江さん、そして福島日本大使のスピーチで始まりました。年末の恒例イベントになっていますが、今年も活動を継続して、その創立記念をお祝いできたことは素晴らしいと思います。ちなみに福島大使はアルメニア語でも話されて、学生たちはみな感心している様子でした。

その後は、学生やゲストが楽器演奏やダンスや歌を披露して、アニメクイズや小豆運び、ひらがなビンゴなどのゲームで盛り上がりました。アニメの曲を上手に演奏する学生、まだ初級レベルなのに日本の歌をカンペなしで歌い切った学生には感心しました。すごい!

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会長のルザンたちと副会長の南江さんがイベント冒頭にスピーチしました

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ナルトのOP曲「ブルーバード」をギター演奏する学生。学生の多くはアニメファンだから、みんな途中から歌っていました。

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コスプレした学生たちが歌とダンスを披露

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ジョージア在住の日本人の大学生が歌を披露

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音大に通う学生が歌って、美声を披露してくれました

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昨年に引き続き、ピアノとバイオリンの素晴らしい演奏を披露してくれた学生たち

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私が漢字を教えている学生が日本の歌を披露。まだ初級なのに歌詞を覚えて歌い切りました。すごい!

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センターで教鞭を取る松尾先生が、今年もピアノを演奏しました

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日本語でジングルベルを歌う学生たち

そして、実は私も芸を披露しました…なんと漫才!センター副会長の南江さんとのコンビで漫才をしたのです。もちろん二人とも漫才なんて人生初!私も南江さんも関西出身で、普段の会話でボケたり突っ込んだりはよくしますが、さすがに漫才はしたことありません。というか、しようと思ったこともありません。

では、なぜ漫才をすることになったかというと…今月始めの日本語能力試験が終わってからの打ち上げで、クリスマスイベントの話題になりました。私も出し物を頼まれて、昨年と同じくギターを弾いて一曲歌おうかなと言ったら、ルザンさんが、「南江さんと漫才やったら?いつも二人の会話は面白いし!」と提案したのです。

しかし、いくら普段の会話が面白いからといっても、いざ漫才となると、ちゃんとネタを作って、テンポよくボケ・ツッコミをしないといけません。うーん、やっぱり難しそう…スベったら恥ずかしいし、大体イベントには日本語の漫才を理解できるレベルの学生はほとんどいないし…と思って、私も南江さんも乗り気になれず、その場では了承せずに曖昧なまま終わりました。

その1週間後に私は風邪を引き、家で休んでいる時に何となくネタを作り始めてみたら、意外にスムーズに完成してしまいました。で、南江さんに「ネタができたんやけど、漫才やってみる?」と言うと、かなり困った様子でしたが、とりあえずやってみようということになったのです。お互い練習する時間はあまりなかったですが、何度かネタ合わせをして本番に臨みました。

いざ本番となると、やはり大勢を前にして最初は緊張しました…人生初の漫才なんだから当然ですけどね。でも、南江さんと掛け合いを始めたら、観客の反応を気にする余裕などなく、それで逆に「もうどうにでもなれ!」と吹っ切れたのか、けっこう気持ちが落ち着いてきました。そして、アドリブを入れながら何とか最後までネタを披露することができました。「フゥゥ〜終わったあ…」と安堵感と疲労感でぐったりでした。

漫才をやっている間は、ウケているのかどうか全く分からず、ルザンさんや妻やセンター職員らに感想を聞いてみたら、「すごく面白かった!初漫才なのにすごい!」と言ってくれました。もちろん大してウケなかった人たちもいたはずですから、成功とは言い切れませんが、ど素人の私たちの初漫才としては悪い出来ではなかったのかも…とにかく無事に終わってよかったです。南江さん、本当にお疲れ様!

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人生初の漫才に挑戦!なんとか最後までネタを披露できました。ちなみに動画もありますが、恥ずかしいのでブログには載せません!というか、私自身が見てもいません!

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恒例のアニメクイズ。私はちっとも分かりませんが、学生たちはよく知っています。

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これも恒例のひらがなビンゴクイズ。ゲストの在留邦人の息子さんがカードを引きました。サンタの衣装が可愛い!

イベントの最後は、いろはセンターの創立を祝うケーキが登場しました。私たち教師や職員らでハッピーバースデーを歌って、ロウソクの火を吹き消しました。それから福島日本大使がお祝いのスピーチをされて、アルメニアの歌を披露して下さいました。他のゲストや学生たちからもお祝いの言葉が贈られました。創立8周年、本当におめでとうございます!

今年のクリスマスイベントも無事に終わり、みんなで後片付けをしてから、忘年会を兼ねた打ち上げに行きました。初めて漫才をしたので、本当にお疲れ様という感じでビールがめっちゃ美味かった!ルザンさんから、是非またやってください!と頼まれたし、くだらない冗談を言って人を笑わせること自体は好きなので、機会があれば再挑戦してもいいかもしれません。でも、やっぱり漫才とかお笑いって難しい…不特定多数を笑わせるプロってすごいと思います。もしまた漫才するなら、いろいろ改善しないといけませんね。

結果はともかく、初めてのことに挑戦できたのはとてもいい経験でした。そして、とても楽しいイベントでした。いろはセンターのみんなに感謝です。また、出し物をしてイベントを盛り上げてくれた学生やゲストにも感謝です。こういうイベントを開催できるのも、アルメニアで日本語教育や日本文化普及に尽力してきた成果だと思います。これからも頑張りましょう!改めておめでとうございます!

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創立8周年のお祝いのケーキが登場!みんなでハッピーバースデーを歌いました。

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みんなでロウソクを吹き消しました。おめでとうございます!

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福島日本大使もお祝いのスピーチをされて、アルメニアの歌を披露して下さいました。ありがとうございます!
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イベント後に忘年会を兼ねた打ち上げの夕食会に行きました。本当にお疲れ様でした!

日本語能力試験が無事に終了 

どんよりと曇った日が続いていて、寒々しい天気です。今週からは最低気温が0℃を下回り始めるようです。完全に冬の季節に入りました。

日本サッカー代表がスペインに逆転勝ちして、決勝トーナメント進出を決めました!マジですごい!決勝トーナメントで強豪と当たらないようにスペインはわざと負けたとか、日本の2点目はボールがラインを割っていたから無効だとか、いろいろ言われていますが、こういう運も大きく左右する中で出る結果がスポーツは全てですからね。とにかく勝ってよかったです。初のベスト8進出を目指して、今日のクロアチア戦も頑張ってほしいと思います。

先週土曜、アルメニア本土とカラバフを結ぶ道路を、私服を着たアゼルバイジャン人の集団が封鎖したというニュースがありました。私服を着ているから一般市民だとは限りませんが、ロシアの平和維持軍が交渉して、数時間後には封鎖が解かれたようです。負傷者が出たり、緊張が高まるような事態にならなくてよかったです。

週末はピアノレッスンに子供たちを連れて行きました。といっても、習ったのはアレンだけ。ちょっと最近レオが我がままで、家から出たくないと泣いたり、ピアノや絵を習いたくないと言い出したりして大変です。習い事は別にやらなくてもいいんですが、学校に行きたがらないのは困ります。いざ連れて行くと問題ないのに、家から出るのがすごく面倒みたい…まあ、これも成長の過程で、ちょっと難しい時期なんですかね。

一人だけレッスンを受けたアレンは、なんとアラム・ハチャトゥリアンの「剣の舞」を少し習いました。マジ?!もちろんほんの一部のパートを弾けるようになっただけですが、先生によると、とてもリズムが難しい曲なのに、アレンはけっこうすぐにそれを掴んだようです。まあ、上手下手も大事だけど、楽しく続けてほしいと思います。アレンは絵の学校にも熱心に通っていて、最近ついに細密画を書き始めました!

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ハチャトゥリアンの「剣の舞」を少し習ったアレン。なぜか正座…

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アレンは絵の学校で細密画も描き始めました

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アレン初めての細密画。けっこう上手!これから色を塗るそうです。

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最近、気難しくなって扱いに困るレオ。でも猫が大好き!

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妻のカバンの中に入る猫

そのピアノレッスンの後、子供たちの冬靴を買いに行きました。私はお金を下ろしに共和国広場を通ったら、毎年恒例の大きなクリスマスツリーがすでに組み立てられていて、他にもメルヘンチックなお城など大掛かりな装飾が並んでいました。「エッ?!一体どうしたの?」と思ったら、今日はジュニア・ユーロビジョン歌唱大会の開会式がエレバンで行われるからみたいです。昨年の大会でアルメニア代表が優勝したから、今年の開催国はアルメニア。

靴屋でレオがまたぐずり始めたので、仕方なくアレンだけ冬靴を買って、近くのクラフトビールが飲める新しいレストランに行ってみました。3種類のクラフトビールを出していて、どれも美味しかったです。私も妻も大満足!食事のメニューも豊富で、アレンとレオも美味しそうに食べていました。

家族で楽しく過ごしていたら、見たことある顔のアルメニア人男性が、「こんにちはー」と言って近づいてきました。なんと、妻の大学時代の同級生!3年ぶりぐらいの再会で、妻も大喜びしていました。たまたまそのレストランで働いていて、私たちを見つけて話しかけてきたみたいです。妻曰く、「頭はいいけど勉強は全くしていなかった」という彼は少ししか日本語が話せません。でも、ひょうきんで周りを楽しませる彼のことは私も好きです。久しぶりに会えて、私も嬉しかったです。

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恒例の広場のクリスマスツリー。今年は早く登場しました。

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ジュニア・ユーロビジョンがあるからか、広場の辺りには大掛かりな装飾がされていました

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ここのクラフトビールは美味しかった!

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妻の大学時代の同級生と偶然再会。レオはランチョンマットにあったワードパズルを一生懸命解いていました。

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「アルメニアのビール作りについて初めて書いた古代の哲学者は?」とか大人でも難しいワードパズルでした…

そして、昨日は日本語能力試験が行われたので、今回も私と妻は試験官を担当しました。アルメニアは年に一回この時期に行われますが、2020年の試験はコロナで中止になり、2021年夏に行われました。それ以来だから、約1年半ぶりの能力試験。今年は10人弱のロシア人も受験したそうです。

私は最難関の1級の試験官を担当しました。受験生たちはみな日本語を十分理解できるので、説明はすべて日本語。お陰さまで、試験中は特に問題などなく、無事に終えることができました。もちろん私なんかよりずっと受験生たちの方が疲れたでしょう。本当にお疲れ様でした!受験生たちの努力が報われることを祈っています。

その後は、試験の実施を担当したいろはセンターのみんなと食事に行きました。大事な能力試験が終わったから、リラックスした雰囲気の中、会話も盛り上がって楽しく過ごしました。子供たちに冬靴を買ったり、クリスマスの装飾を見たり、能力試験が終わったりと、「ああ、もう今年も終わりだな〜」と師走を実感する今日この頃です。

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能力試験が終わって、みんなで食事に行きました。お疲れ様でした!