いろはセンターのお正月イベント 

予報どおり、気温が一気に下がって、昨日からずっと雪が降っています。かなり積もって、外はすっかり銀世界に変わりました。寒いけど、美しい冬景色です。飼い猫も、雪を不思議がりながら遊んでいました。しかし、地方では降雪のために通行不能になっている道もあるようです。

16年前に私が日本語を教えていたフィリピン・ミンダナオ島のダバオ地域で、豪雨による洪水や地滑りなどが発生し、深刻な被害が出ているようです。幸い私の友人や知人は無事ですが、年明け早々に多くの人が被災して、苦しい状況に置かれています。少しでも多くの命が助かり、一刻も早く復旧するよう祈っています。

櫻井よしこ氏がSNSに投稿した、「あなたは祖国のために戦えますか。多くの若者がNOと答えるのが日本。安全保障を教えてこなかったからだ」という発言に賛否両論が起こっているようです。普段から中国や北朝鮮の脅威を声高に訴える櫻井氏なりの、国民の愛国心や危機意識の低さに対する提言だったのでしょう。

もしアルメニア人に同じ質問をしたら、多くの人はYESと即答すると思います。実際に3年半前の戦争では、徴兵経験のある男性たちが次々に志願して戦場に向かいました。年配の人たちも、母国のためにと志願しました。戦死した妻の親友も、奥さんと3人の幼い子供がいながらも、戦争が起こるとすぐに志願しました。

常に周辺の大国による干渉や支配を受け、虐殺などの過酷な歴史を持ち、自分たちの国を持つこと、そしてそれを守ることがどれだけ大変か知っている民族です。また、ソ連から独立後もアゼルバイジャンと領土を巡って対立し、いつ戦争が起こってもおかしくない状況が続きました。前線では頻繁に衝突があり、毎週のように若い徴兵軍人が亡くなっていました。

そんな国情ですから、祖国のために戦うのは当然という意識が強いです。その愛国心と勇敢さには敬意の念を抱きますが、愛する母国を守るというのは、戦場に行って戦うことだけではありません。できる限り戦争を回避して、平和を築く努力をすること。そのために、憎悪や不信の連鎖を断ち、現実的な交渉を通じて歩み寄ろうとすることがもっと大切ではないでしょうか…

櫻井氏が指摘するように、日本はアルメニアとは違って、いわゆる平和ボケという状態かもしれません。しかし、3年半前に実際に戦争を経験して、それがどれだけ素晴らしいことか痛感しました。戦争なんて起こらない、自分が戦争に行ったり、死んだりすることはないと信じて、普通に未来のことを考えられる環境…それは何にも代えがたい幸せです。

歴史や地理条件が異なるアルメニアが、日本のように平和を謳歌できる状況になるのは難しいかもしれませんが、その日本の平和も、悲惨な戦争の経験の上に成り立っています。アルメニアも、二度と戦争が起こらない平和な社会になってほしいと思います。そして、祖国のために戦えるか?と聞かれた若者が、「それよりも、交渉や対話によって平和を築くべきだ」と答えるような未来になってほしいと思います。

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降り続く雪で、エレバンも銀世界に変わりました

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飼い猫が雪を不思議がっていました

さて、日曜はいろはセンターでお正月イベントが行われたので、私も行ってきました。妻は大学院の試験期間中のため勉強で忙しいし、過去にイベントに参加したことのある息子たちは関心がないので、私だけ参加してきました。

行ってみると、すでに多くの学生たちが集まっていました。私は昨年9月から教えていないので、ルザン会長をはじめセンターの関係者と会うのは昨年末以来。なので、もう1月下旬ですが、「明けましておめでとうございます」とお互いに挨拶しました。

みんなお雑煮や大福の下ごしらえで忙しそうでした。ここで日本のもち米は手に入らないので、タイのもち米を使っていましが、すでに炊き上がったものを見ると、かなり粘り気があって全く問題なさそうでした。下ごしらえがほぼ終わったところで、イベントが始まりました。

まず、日本のお正月の説明があって、それから簡単なクイズがありました。そして、メインイベントの餅つき!南江副会長がつき方を見せてから、次々と学生たちが挑戦しました。簡単そうに見えても、初めての子は、力が入らなかったり、臼を叩いてしまったりして苦労することが多いです。それでも、みんな楽しそうについていました。私もちょっとつきました。

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日本のお正月に関する説明やクイズでイベントがスタート

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学生たちがも餅つきに挑戦!

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みんな楽しそうについていました

できたお餅はちぎって丸めて、お雑煮にしたり、きな粉をまぶしたり、あんこや果物を入れて大福にしたりしました。どれもとても美味しかったです。学生たちも美味しそうに食べていて、特にお雑煮はおかわりする子もけっこういて、お汁がきれいになくなってしまいました。

それから、学生たちは福笑いをしたり、二人羽織に挑戦したりしました。二人羽織は、見ている子たちが大笑いして盛り上がっていました。お餅をついて食べて、楽しくゲームして、満足そうに学生たちは帰っていきました。

無事にイベントが終わってから、センターのみんなと残ったお雑煮や大福を食べながら打ち上げをしました。いつものように準備は大変だったと思いますが、お陰で学生たちも、そして私も楽しい時間を過ごせました。どうもありがとうございました!

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ついたお餅はちぎって丸めて、お雑煮や大福にします

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お雑煮も大福も美味しかった!

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二人羽織のゲームで盛り上がりました

いろはセンターのクリスマスイベント 

日曜の夜に雪が降って、また積もりました。今年は12月にけっこう雪が降ります。毎年行くツァフカゾールのスキー場もゲレンデが雪で覆われて、スキーができる状態です。お正月は混むし、私と家族は年末年始をトビリシで過ごす予定なので、お正月期間が過ぎてからまたスキーに行きたいと思います。

今日はクリスマスですね。しかし、アルメニアのクリスマスは1月6日なので、完全に普通の日で、特にお祝いなどはありません。アルメニアのクリスマスがなぜ1月6日なのかというのは、過去の記事をご覧ください(こちら)

ガザ地区の死者数が2万人を超えたというニュースがありました。その多くは子供や女性などの民間人。悲惨な虐殺としか言いようがありません。イスラエルは、極右シオニストの野望であるナクバ(パレスチナ人追放)を遂行しようとしているのでしょう。国際社会で批判の声が高まっていますが、ある大国のイスラエル支持は揺らぎません。

それはもちろん米国。先日、国連安保理事会はガザへの人道支援拡大を求める決議を採択しましたが、その決議草案の内容交渉では、アメリカが拒否権の行使をちらつかせ、戦闘の即時停止を求める文言は削除されました。戦闘継続のお墨付きをもらったイスラエルは、米国に謝意を表明しました。これは、さらなるパレスチナ人虐殺を許したことを意味します。

アメリカは、平和や民主主義を声高に訴えながら、世界のどこかで戦争を引き起こす、または泥沼化させることしかしません。ウクライナ戦争も、これだけ長期化しているのに、延々と無駄な軍事援助をし続けるだけ。明らかに戦争犯罪レベルの攻撃を行っているイスラエルを支持し、さらなる軍事援助を行っています。なのに、メディアは、ロシアを叩くようには米国を叩くことはしません。この世界は大きな欺瞞に満ちています。

先週はNHKのアルメニア取材のサポートを妻としました。妻の友人で、カラバフからの避難民の女性へのインタビューも行われました。今回の取材は、アルメニアのロシア離れに焦点が当てられたようで、私たちも詳しい放送内容詳は分かりませんが、当事者の経験談を通して、戦争の悲惨さや犠牲者の苦しみが少しでも伝わればと思います。放送予定の番組・日程は以下の通りです。

◆12月27日「おはよう日本」午前5時〜6時
◆12月27日 BS「国際報道 2023」午後10時〜10時40分


先週金曜の夕方は、勤めている現地IT企業の同僚たちと毎年恒例のシークレットサンタのイベントを開きました。これは、事前にクジを引いて、出てきた名前の人のためにプレゼントを用意しておき、誰からというのを秘密にしてプレゼントを交換するというものです。そのイベント用のオンラインサービスで、くじを引いたり、自分のプレゼントの希望を出したりできます。

今年もオフィスにプレゼントを持ち寄って、みんなで楽しく交換しました。プレゼントを受け取ってから、誰からというのはちゃんと教え合うので、「ありがとう!」とハグして相手に感謝します。私は、希望していた簡易マッサージ器具をもらいました。帰宅したら、早速アレンとレオが面白がって使い始めました。すごいのは、マックスの強さでも二人とも全く平気!刺激で体が勝手にビクビク反応するのが楽しいみたいです。私や妻が使う前に壊さなければいいけど…

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NHKの取材班は、妻の友人のカラバフ避難民の女性にインタビューしました

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会社の同僚たちと集まってシークレットサンタのイベンを開きました

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そのイベントで私がもらったマッサージ機をつける息子たち。マックスの強さでも平気どころか、面白がっていました。

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家にクリスマスツリーを飾りましたが、写真のように猫が飛びついてしまうので、ツリーには飾りなし…

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その代わりにクリスマスツリーの照明を飾りました。これもきれい!

毎年この時期に、私はある習慣があります。それはデンマークのオルゴドという地方都市に住む友人夫婦とのクリスマスメッセージの交換。彼らと初めて出会ったのは20年以上前。それ以来ずっとこの時期にメールでやり取りして、お互いにその年のことを報告し、新たな年の幸せを祈ります。

その20年以上前の出会いは、中国・成都の安宿でした。私は世界放浪中で、彼らはアジアを旅行中でした。二人ともすごく気さくで穏やかな性格で、お互いに心が通じ合うような感覚があり、すぐに仲良くなりました。当時の彼らは恋人でしたが、その後デンマークに戻って結婚して、二人の子供に恵まれました。

17年前の長期旅行中に、私はデンマークに渡航し、二人に再会しました。彼らの家に泊まらせてもらい、一緒に楽しく、そしていろんなことを考えさせられる有意義な時間を過ごしました。その時のことについては、過去の記事をご覧ください(こちら)

今年夏にポーランドを旅行した際、彼らに会いにデンマークに行くことも考えましたが、そこまでの時間の余裕はなかったため、今回は見送りました。しかし、今も温かい交流が続く二人には、いつかきっと会いたいと思っています。そして、この素晴らしい繋がりをずっと大切にしたいと思います。

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今年もデンマークの友人夫婦から、写真と共にクリスマスメッセージが届きました。

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17年前こんな小さかった息子さんたち。いつか必ず再会したいと思います。

さて、昨日はいろはセンターの毎年恒例のクリスマスパーティーが開催されたので、私も出席しました。いろはセンターの創立を祝うイベントでもあって、今年は9周年。実は、私は今年9月から同センターで教えていません。というのも、他の仕事が忙しく、また妻が大学院に通い始めたため、私が息子たちを習い事などに連れて行くことが多くなり、時間的に厳しくなったからです。ということで、今年は完全にゲストとしてイベントに出席しました。

イベントは、センターの学生や先生たちによるソーラン節の踊りで始まりました。ちなみに彼らが着ていた衣装は、私が寄贈したもの。エレバン国立言語大学で教えていた時に、専修大学の佐竹ゼミとの交流会があり、ゼミ生たちがソーラン節を披露してくれました。私は彼らが着ていた衣装を貰いうけ、いろはセンターに寄贈したのです。こうやって日本文化イベントで使われてよかったです。

ソーラン節の後、同センターのルザン会長と南江副会長が挨拶しました。そして、アルメニアに着任されたばかりの青木日本大使が挨拶されました。大使もアルメニア語の勉強を始められたそうで、「難しい日本語を一生懸命学んでいる学生たちを見倣って、私も頑張ります」と話されました。この言葉に、学生たちも励まされたと思います。

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イベントは、ソーラン節の踊りで幕を開けました

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ルザン会長と南江副会長による挨拶

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青木大使も挨拶されました

それからは、学生たちによる楽器演奏や歌、ダンスなどが披露され、恒例のアニメクイズやひらがなビンゴゲームなどが行われて盛り上がりました。そして、最後はいろはセンターの創立を祝うケーキが登場。ルザン会長らがケーキのろうそくを吹き消して、みんなで拍手しました。今年も楽しいイベントになりました。

イベントが終わってから、私も後片付けを手伝い、いろはセンターで開かれたお疲れさま会に参加しました。いつものように準備は大変だったと思いますが、お陰さまで楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。来年も、アルメニアにおける日本語教育と日本文化普及の活動を頑張ってほしいと思います。

もし私も時間の余裕ができたら、また教鞭を取りたいと思いますし、なるべく文化活動にも参加できたらと思います。本当に今年もお疲れさまでした!また来年もよろしくお願いします!

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学生たちが日本を歌を披露しました

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浴衣を着た学生たちを踊りを披露しました

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アニメイントロクイズ。とにかく学生たちが詳しすぎる!アニメの影響力の大きさに改めて驚かされます

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ひらがなビンゴゲームでは、ここに住む日本人家族の息子さんもお手伝いしました

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最後は、いろはセンター創立9周年を祝うケーキが登場!おめでとうございます!これからも頑張ってください!

日本語弁論大会と結婚記念日 

清々しい秋晴れが続いています。日中はまだ暖かいですが、朝晩は冷え込んできました。日もどんどん短くなって、息子たちを学校に連れて行くために朝起きる頃は少し薄暗いです。

明日は3年前に第二次カラバフ戦争が終結した日。実質的にアルメニアが敗北し、大幅な譲歩を受け入れて停戦合意が成立しました。アルメニア人にとって屈辱的な結末でしたが、先の見えない悲惨な戦争が終わって、心から安堵したことを覚えています。同時に、これからどうなっていくのか…と不安を感じました。

それから3年が経ち、9月のアゼルバイジャンの軍事作戦によって、カラバフがアゼルバイジャンに再帰属されることになりました。またもアルメニア人にとって過酷な結果となりましたが、これは長年続いた領土問題が終結したことを意味します。そして、両国は平和条約締結に向けた交渉を本格化しています。もう二度と争いが起こらないよう、一日でも早く和平を確立してほしいと切に願います。

ガザ地区の死者が1万人を超えたというニュースがありました。1か月でこれだけの犠牲者が出て、その半数以上が子供や女性ということを考えると、明らかに自衛権を超えた虐殺と言えるでしょう。イスラエルは、米英政府が提案した人道的な一時休戦を拒否して、攻撃を続けています。

状況は泥沼化していますが、来週ジェッダで開かれるイスラム諸国機構の首脳会議にイランのライシ大統領が出席し、ガザ地区の情勢について協議が行われるそうです。ハマスを支援するイランが、イスラエルとの国交正常化を目指していたサウジと話し合うことで、何か事態に変化が起こるかもしれません。とにかくガザで起こっている悲劇が一刻も早く収束してほしいと思います。

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ロボティックス教室でクラスメイトと遊ぶアレン。みんなと仲良くしています。

さて、日曜は第12回アルメニア日本語弁論大会が開催されました。昨年に引き続き、私は出場者への質問役で参加しました。というか、私はここ数年はずっと質問役を務めています。今年の大会は元々10月初めに開催される予定でしたが、9月下旬にアゼルバイジャンによるカラバフへの軍事攻撃があったため、1か月延期されたのです。

今年は出場者が11人と多かったので、質問を用意するのも少し大変でしたが、いつものように難易度にばらつきがないよう心掛けました。直前に二人の学生が出場を取りやめたので、当日は9人の日本語学習者が参加しました。福島大使の開会の挨拶などがあってから、いよいよ本番開始!

緊張のあまり上手く話せなかった学生もいましたが、ほとんどの学生たちは、用意したスピーチを頑張ってちゃんと発表しました。また、質問にも何とか答えることができていました。いろんなテーマがありましたが、うち3人は大好きな日本のアニメについて話しました。やはりアニメが日本語学習の大きなきっかけになることが多いのだと実感します。

途中のインターバルでは、出場者ではない学生が日本の謡を披露し、福島大使もアルメニアの歌を披露してくださいました。今回もアルメニア語で熱唱された大使には、盛大な拍手が送られました。また、小さな子供たちが日本語での挨拶を披露してくれました。とても可愛かったです。

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学生が日本の歌を披露してくれました

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福島大使がアルメニアの歌を熱唱されました

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小さな子供たちが日本語での挨拶を披露しました

後半のスピーチがすべて終わって、審査員の方々が入賞者を決めるために別室で審査を行いました。私も審査員を務めたことがありますが、けっこう大変なんですよね。飛び抜けた実力のある学生がいたら、それほど迷わないんですが、今回は順位を決めるのは難しそうに思いました。

審査が終わって、いよいよお待ちかねの結果発表!3位は、「グローバルな問題」というテーマで、私たち一人一人がエゴを優先せずに、社会問題について考えるべきだと述べた学生。2位は、「日本の文学」というテーマで、人間や社会のネガティブな面も描く文学の魅力について語った学生でした。

そして、栄えある1位には、「剣道」というテーマで、自分が打ち込んできた剣道の魅力、また剣道を通して学んだことを語ってくれたロシア・アルメニア大学の学生が選ばれました。入賞した学生たちは皆、自分の名前が呼ばれた瞬間ちょっと驚きつつも、とても嬉しそうでした。おめでとう!残念ながら入賞できなかった学生たちにも拍手を送りたいです。これからも勉強を頑張ってください!

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「グローバルな問題」というテーマでスピーチした3位の学生

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「日本の文学」というテーマでスピーチした2位の学生

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「剣道」というテーマでスピーチして優勝した学生

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福島大使から優勝トロフィーが授与されました。おめでとう!

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アルメニア日本語教師会のルザン会長から閉会の挨拶がありました

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みなさん、お疲れ様でした!これからも頑張ってください!

その日は私と妻の結婚記念日だったので、弁論大会の後は、妻のためにプレゼントを買って帰宅しました。今年で結婚12周年。そういえば、アルメニア日本語弁論大会も今年で12回目だから、私たちが結婚した年に記念すべき第1回が開催されたのですね。

私は妻にバラの花束とバラの化粧水をプレゼントしました。妻は私に杏のリキュールや男性用のリップクリームをプレゼントしてくれました。アルメニアは乾燥しているし、私も歳のせいか、季節の変わり目に唇がすごく荒れるんですよね…妻の優しさに感謝です。

そして、夜はお祝いのディナーに行きました。妻の希望で、美味しいアジア料理が食べられるレストランで、妻と二人きりでゆっくりと食事を楽しみました。夫婦水入らずで過ごせる貴重な日です。注文したものはどれも美味しくて、妻も大満足の様子でした。もちろん「いつもありがとう!これからもよろしく!」とワインで乾杯しました。

もう結婚して12年が経ち、アレンは10歳、レオは7歳と息子たちも大きくなりました。12年前の当時、私の仕事は日本語教師だけで、全く生活なんて成り立たない薄給だったにも関わらず、妻は「大丈夫!何とかなるから!」と言って、15も年上の私と結婚してくれました。私自身も、「何とかなるやろ」と根拠なく信じて好きに生きてきた人間ですけどね。

お陰さまで日本語教師以外の仕事をする機会が増えて、妻の言った通り、何とかなっています。とはいえ、今もそれほど余裕があるわけではないし、不安定には変わりありませんが、この世に安定なんてものは存在しないので、これからも妻と支えあって楽しく暮らしていきたいと思います。妻が傍にいてくれたら大丈夫!そう思わせてくれる素晴らしい女性です。

今年もお互いに感謝と愛情を伝えあって、幸せに結婚記念日をお祝いすることができました。いつも私たちを温かく見守ってくれる家族や友人たちにも感謝です。これからも末長く仲の良い夫婦でいられたらと思います。リリット、いつもありがとう!これからもよろしく!

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私からのプレゼント

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妻からのプレゼント。酒好きの私にピッタリ!ありがとう!

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結婚12周年のお祝いのディナー。すぐ外の席にたまたま知人家族がいて、久しぶりに挨拶しました。嬉しい再会でした。

いろはセンターの節分イベント 

天気はいいですが、寒い日が続いています。天気予報によると、エレバンは来週は最低気温がマイナス10℃ぐらいになるようです。しかし、再来週から気温が上がっていくようなので、来週が真冬のピークかもしれません。

トルコ南部で発生した大地震の死者は、トルコ・シリア合わせて2万3千人を超えたとのこと…東日本大震災の死者・行方不明者の数を上回り、おそらく34年前にアルメニアで起こったスピタク大地震の死者数も超えるでしょう。あまりに甚大な被害に言葉もありません。ちなみにアルメニアからの人道支援物資が、1993年以来閉鎖されているトルコとの国境を超えて被災地に送られたそうです。この国境は近い将来、第三国人は通過できるようになるかもしれません。

アルメニア本土とカラバフを結ぶラチン回廊は、環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループに封鎖されたままです。封鎖が始まって2か月が経ちますが、今も収束する様子がありません。解決のためには、アルメニアとアゼルバイジャンが改めて協議を行う必要があるかもしれません。その協議では、カラバフの法的地位、またアゼルバイジャン本土とナヒチェバンを結ぶ回廊建設といったセンシティブな内容も議題になるのではないでしょうか…

日本政府は、3月13日からマスクの着用は屋内外を問わず、個人の判断に任せる方針を決めました。学校などでは4月1日から基本的にマスク着用を求めないそうです。ついに無意味でアホな感染対策が終わるのか…昨年夏に帰国した時に、蒸し暑い中でほとんどの人がマスクしていることに呆れました。小さな子供まで着用させられているのを見た時は怖くなりました。しかし、政府方針が変わっても、日本人はマスクし続けてそうですね…

お陰さまで、アレンとレオは水曜日から通学を再開しました。アレンが少し体調を崩して休んでいたのですが、そうなるとレオも行きたがらないのでお休み。どちらもほとんど普段と変わらない感じで家で遊びまわるから、ただのズル休みにしか見えませんでした…まあ、どんな理由でも学校を休めたら嬉しくない子供はいないでしょう。

さて、昨日はいろはセンターで節分イベントが行われたので参加してきました。まずは学生たちによる節分の説明がありました。それが終わってから一人の学生が、「恵方の方角ってどうやって決まるんですか?」という質問をしましたが、言われてみればよく知らない…

ということで急いで調べてみると、恵方は歳徳神という神様がいる場所で、その方角は古代中国発祥で風水や暦に用いられる十干で決められるそうです。その十干に基づくと、恵方は基本的に東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角で、それが5年ごとに繰り返す流れとのこと。へえーそうなんだ。学生の質問のおかげで勉強になりました!

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まずは節分についての説明。恵方の決め方ってあまり考えたことなかったです。

それから、学生たちは2つのグループに分かれて恵方巻き作りに挑戦!私は1つのグループの前で寿司を巻いて、太巻きの作り方を説明しました。教えた通りに巻こうとする学生がいたり、説明と違うやり方をする学生もいたりでしたが、なるべく自由に作らせました。結果的に、みんなそれなりに上手に巻くことができました。

できた太巻を、今年の恵方である南南東の方角を向きながら食べました。無言で食べるというルールに従って、妙な沈黙の中、みんな同じ方向を見ながら寿司をほう張る姿はちょっと怖い…何も知らないアルメニア人が見たら、変なカルト宗教みたいかも。

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恵方巻を作る学生たち。初めてだから、緊張気味で作っていました。

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でも、けっこうみんな上手に巻けていました

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今年の恵方の方角を見ながら食べる集団。無言で食べるから、ちょっと怖い…

そして、最後はメインイベントの豆まき!いつものように私と南江さんが鬼役をしました。鬼のお面を被って登場すると、みんな面白そうに豆をぶつけてきます。参加者はほとんど女の子なのに、たまに激しく豆が飛んできて痛い!それはいいんですけど、「鬼は外ー!福は内ー!」の掛け声が聞こえない…なので、「ちょっと待って!鬼は外、福は内と言ってね」と助言しました、って親切な鬼やなー

気を取り直して、豆まき再開!今度はみんな「鬼は外ー!福は内ー!」と言いながら豆を投げました。私と南江さんが「ワーッ!痛い、痛い!」と外に出て、無事に豆まきが終了しました。寿司を作って食べたり、豆を投げたりとアルメニア人にとってはユニークな習慣だから、学生たちはみんな面白がっていました。楽しい文化イベントになってよかったです。

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最後は豆まき!赤鬼が私で、時々けっこう痛い!でも、ちゃんと厄除できたかも!

第11回アルメニア日本語弁論大会 

昨日未明にトルコ南部で大規模な地震が発生し、トルコとシリアで数千人もの死者が出ています。懸命な救助活動が行われていますが、死傷者は増え続けています。厳冬期の上に、被害規模を考えると、死者数は1万人を超える可能性もあります。シリアでは、アルメニア系住民にも被害が出ているようで、あまりに甚大な自然災害に言葉を失います。

この地震の影響で、昨日アルメニアでも震度3〜4の地震が観測されました。母国・日本は地震国で、ここアルメニアも34年前に2万人以上が亡くなったスピタク大地震がありました。だから、全く他人事には思えず、トルコやシリアの被災者のことを思うと胸が締め付けられます。一人でも多くの命が助かりますように…

世界各国が支援を表明していますが、アルメニアもトルコ・シリア両国に人道支援を提供するそうです。素晴らしい!虐殺の歴史問題などを抱えるトルコへの支援については、よく思わないアルメニア人は少なくないでしょう。でも、困った時はお互い様だし、アルメニアも同じ大地震を経験した国です。また、アルメニアとトルコは国交正常化に向けて交渉を進めているので、今回の支援提供は両国関係にとって大変重要だと思います。

ところで、息子たちはこの二日間、学校を休んでいます。昨日アレンは鼻をズルズルさせて、お腹の調子もよくなかったから休ませることにしました。そうなると、レオも通学したがらないから休み。そして、昨日二人が家で遊びまわっている時に、アレンが足の指を強く打ってしまい、今日も歩くのが辛いので休み。そうなるとレオも休み…なんという悪循環。さすがに明日からは学校に行ってほしい!

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仲睦まじい兄弟なのはいいんだけど、仲良く一緒に学校まで休むのはちょっと…

さて日曜は、第11回アルメニア日本語弁論大会が行われました。いつもは秋頃に実施されますが、今回は年明けのこの時期となりました。学生部門には3名、一般部門には10名が参加しました。当日のエレバンは大雪で、交通のことが心配されましたが、無事に参加者全員が会場に来ました。

会場となったロシア・アルメニア大学の副学長、また福島日本大使の挨拶で弁論大会が幕を開けました。まずは一般部門からで、大学生以外の人たちが日本語でスピーチしました。やはり人前で、しかも日本語で話すのは緊張するから、途中で忘れてしまったり、言葉に詰まったりする人もいましたが、みんな頑張って話しました。

私は今回も、スピーチの後に質問する担当でした。難しくない質問を用意したので、みんなちゃんと答えられましたが、「ブラッククローバー」というアニメについて話した男子高校生との質疑応答は面白かったです。子供の頃、そのアニメの主人公に似た素晴らしい友人がいたと言うから、「その人とは今も友達ですか?」と聞くと、「いいえ!」と即答。取りつく島もない感じで、私はポカンとしてしまいました…スピーチでその友人のことをめっちゃ褒めてたのに、まさかの返答に会場からも笑いが起こっていました。

一般部門の7名の参加者がスピーチを終えた時に、司会が「では、今から漫才をご覧ください」と言いました。そう、また私と南江さんとで漫才をしたのです。昨年のいろはセンターの年末イベントで初漫才を披露しましたが、意外に評判がよかったらしく、ルザン会長から弁論大会でも是非やってほしいと頼まれました。

今回も私がネタを考えて、ツッコミを担当、南江さんがボケを担当しました。弁論大会に絡めて、結婚式のスピーチをテーマにした漫才を披露しました。初漫才では会場のリアクションを気にする余裕など全くありませんでしたが、今回は日本人の審査員らの笑い声が聞こえて、それなりにウケていることが分かりました。とはいえ、やっぱりテンポとかが難しいですね。漫才は奥が深い!って、別にこの道を極めようなんて微塵も思っていませんが…

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弁論大会当日、エレバンは大雪でした

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アニメ「ブラッククローバー」についてスピーチしてくれた男子高校生。質問への予想外の返答には驚きました…

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二回目となる漫才に挑戦!動画もあるらしいけど、もちろん載せません。というか、私は初漫才の動画さえ恥ずかしいから見てない…

私たちの漫才の後、一般部門の残りの参加者がスピーチして、それから学生部門のスピーチが始まりました。学生部門は3名と少なかったですが、みんな頑張って日本語で話しました。テーマもけっこう深いものばかりで、とても難しかったと思います。全員がスピーチを終えて、審査員らが別室で結果を決めることになりました。

審査が終わって、お待ちかねの結果発表!まず、福島日本大使から一般部門の結果が発表されました。優勝したのは、「私の人生におけるアート」というテーマで、大好きな芸術について話してくれた女子高生。いろはセンターで日本語を学んでいます。福島大使から賞状や賞品を受け取って嬉しそうにしていました。おめでとうございます!

次に、アルメニア外務省のアジア担当局職員から学生部門の結果が発表されました。3名だけだから全員入賞にはなりますが、映えある1位は、「私の人生における言語の役割」というテーマで、言語を学ぶ面白さや大切さについて話してくれた女子大生。彼女もいろはセンターで日本語を学んでいます。優勝トロフィーを受け取って、とても幸せそうにしていました。おめでとうございます!

入賞者だけでなく、参加者みんなが本当によく頑張ったと思います。ただ、個人的な感想として、もっと本人たちの個性や経験などを掘り下げた内容を話してほしかったと思います。弁論大会のスピーチで重要なのは、知識や情報ではなく、話者がどういう人間かということ。それが伝わる内容じゃないと、どれだけテーマが素晴らしくても、心に残るスピーチになりません。逆にそれがよく伝わるものだと、たとえ何気ないテーマでも印象的なスピーチになります。

とはいえ、難しい日本語の原稿を覚えて、人前で話すというのは本当に大変なことです。少々ミスっても笑いになる漫才でさえ緊張するんだから、真面目にスピーチをする時はその何倍も緊張するでしょう。そんな中で、みんなよく頑張りました!お疲れさまでした!これからも日本語の勉強を頑張ってください!

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「私の人生におけるアート」というテーマでスピーチした女子高生

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彼女はスピーチも質疑応答も上手で、一般部門で優勝に輝きました。おめでとう!

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「私の人生における言語の役割」というテーマでスピーチした大学生

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彼女は学生部門で優勝しました

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福島大使から優勝トロフィーが授与されました。おめでとう!

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みんなお疲れ様でした!これからも日本語の勉強を頑張ってください!