アルメニア・トルコ首脳が13年ぶりに会談 

エレバンは晴天が続き、日中はまだ暑くて半袖で十分です。10月になっても暖かくて過ごしやすい!でも、空の色が柔らかくなってきたような…天気予報によると、今週末から一気に涼しくなるみたいで、やはり秋がそこまで来ています。

デンマークのマルグレーテ女王が、4人の孫たちから王子や王女の称号を剥奪すると発表しました。その重い決断の背景には、将来の君主制継続を保証するため、王室のスリム化を自分が在位中に断行しなければならないという考えがありました。同様のことは過去にスウェーデン王室でもありましたが、その是非はともかく、日本ではあり得ない西欧社会の合理性、決断力と行動力には驚かされます。

さて、日本でも報道されていたように、昨日プラハで13年ぶりにアルメニアとトルコの首脳が対面で会談を行いました。欧州政治共同体の会合に参加していた両首脳が個別に会談したのです。会談では、国交正常化について議論され、第三国の市民への陸路国境の開放、両国間の航空貨物輸送の実施などが話し合われたとのこと。

日本の報道では、アルメニア人虐殺を巡る歴史認識が障害となって正式な国交がなく、国境が封鎖されているという記事を見たりしますが、実はそうではありません。そこまで両国関係が悪化したのは1993年のことで、きっかけはナゴルノ=カラバフ問題。第一次カラバフ戦争で優勢だったアルメニアがカラバフ周辺の領土も実効支配し始めたことに反発して、アゼルバイジャンの兄弟国であるトルコは国境を封鎖したのです。

虐殺を巡る歴史問題も友好の妨げになっているのは確かですが、それ以上に、アゼルバイジャンとの領土問題が大きな障害でした。しかし、2年前の戦争によって状況が劇的に変わりました。カラバフ周辺の領土がアゼルバイジャンに返還されたため、トルコとアルメニアは国交正常化を目指して歩み寄り始めたのです。今回の歴史的な首脳会談も、その実現に向けたステップだったと言えるでしょう。

ちなみに、その会談に先立ち、アゼルバイジャンのアリエフ大統領とマクロン仏大統領も交えて、4首脳による非公式の会話も行われました。そして、アルメニア・アゼルバイジャン両首脳の会談も行われました。アルメニア側の報道によると、当該地域の輸送ブロック解除に関しては、アゼルバイジャンから前向きな回答はなかったそうですが、国境線確定のために、両国委員会の会合の継続やEUの民間視察団派遣などで合意があったとのこと。

上記のプラハでの出来事に対して、アルメニア人の多くは複雑な心境だと思います。先月に大規模な軍事衝突が、カラバフ地域ではなくアルメニア本土の国境付近で発生して、多大な犠牲が出たばかりですからね…トルコとアゼルバイジャンに対する憎悪や猜疑心、また母国の領土や安全は保証されるのかという不安が募るのは仕方ありません。それは私も理解できます。

しかし、双方に根深い憎悪や敵対心、不信感があるのは、第二次カラバフ戦争が起こるまでの30年間、お互いに交渉を通じて歩み寄れなかったことが原因です。戦争という手段を肯定するつもりは微塵もありませんが、その最悪の悲劇を回避できなかったこと、そして今は戦争前と全く違う状況にあることは事実であり、時間を巻き戻すことはできません。というか、戦争前だって、毎週のように若い兵士が命を落とす異常な状況でした。

そんな狂った悲しい過去に戻るか、少しでも平和な未来を築こうとするか…アルメニアとその周辺国は、まさに大きな歴史の岐路に立っています。どんな選択をしても、辛く困難に満ちた道のりが待っています。であれば、同じ過ちを繰り返さず、交渉を重ねてお互いに歩み寄る糸口を見出してほしいと思います。過去を乗り越え、和平に向けて前進してほしいと願います。

話は変わって、次男のレオはすっかり元気になりました。ということで、先日は家族で外食しました。来週はアレンの誕生日ですが、レオも学校の友達を招待していいと伝えています。せっかくの6歳の誕生日に風邪を引いて、あまり盛大にお祝いできなかったですからね。アレンとレオの誕生日が近いから、いつもはお祝いが続いて大変ですが、今回はそれが幸いしました。

あと、元気になったレオも参加して、兄弟仲良くピアノ教室に通っています。一人20分ずつの授業なのに、先生の教え方が子供たちに合っているみたいで、かなり上達が早くて驚きます。本人たちも上手になって嬉しいのか、アレンもレオも楽しくレッスンに通っています。このまま長く続けてほしいと思います。

309394985_1240616066509059_3084670419703026040_narmenia22-10-7.jpg
元気になったレオもピアノのレッスンを再開しました。小さい体で一生懸命に弾く姿が可愛い!

309403662_1261277017940109_2640080241018860491_narmenia22-10-7.jpg
アレンも楽しく通っていて、かなり上手になりました!


アレンとレオが習った曲を披露する動画

309721968_775918610167045_3604234730005153756_narmenia22-10-7.jpg
まだ日中は暖かいので、外でセグウェイや自転車に乗ったりしています

310732057_793653818357785_4076703532364651772_narmenia22-10-7.jpg
死んだふりをするアレンとレオ。アレンが白目を向いて中々リアル…

308399045_837508990576467_2067120681505314310_narmenia22-10-7.jpg
8月末から飼い始めた子猫のリオ。けっこう大きくなりました。

アルメニアとアゼルバイジャンが軍事衝突 

今日は、先週末にロリ地方を旅行した時のことをお伝えしようと思ったのですが、深刻なニュースがあったので、急遽そちらを記事にすることにしました。

日本でも報道されていたように、昨日深夜にアルメニアとアゼルバイジャンとの間で激しい軍事衝突が発生しました。アルメニア本土の国境で起こった衝突で、国境近くの村や街も砲撃を受けたそうです。政府発表によると、少なくとも49人の兵士が亡くなり、3人の市民が負傷したとのこと…首都のエレバンなどは紛争地から離れているため、今日も至って普通でした。

アルメニア本土が攻撃を受けたということで、アルメニア政府は、CSTO(集団安全保障条約機構)に正式に支援を要請しました。また、パシニャン首相は、プーチン大統領らとも電話で会談を行いました。その後も一部の地域で衝突が続いていましたが、ロシアの仲介によって、両国は停戦合意に達したようです。とはいえ、前線付近は今も緊迫したままで、予断を許しません。

2年前の戦争後も、両国は険悪な関係にあり、カラバフ地域で小規模の戦闘が発生することはありました。しかし、今回はアルメニア本土の国境線だったため、大規模な争いに発展するのでは…と懸念されました。個人的には、様々なファクトを見る限り、そこまでの事態になる可能性は低いと思っています。

しかし、今回はかなり深刻な衝突だったので、2年前の戦争の記憶が蘇り、最悪の展開もあるかも…と少し不安になりました。憎悪と対立の連鎖に終わりが見えず、暗澹たる気持ちになりました。犠牲者が出たことに深い悲しみを感じました。そして、戦争ほど悲惨なものはなく、平和ほど尊いものはないと改めて痛感しました。

いつものように両国とも、相手が先に挑発行為を行ったと非難し合っているので、アルメニア人は自国の正当性を信じ、愛国心とアゼルバイジャンへの敵対心が高揚しています。アゼルバイジャン側も同じ状況でしょう。しかし、2年前の戦争の経験から、私はマスコミの報道、特に有事の際の一方的な情報を鵜呑みにしないようにしています。「そうに違いない」と先入観を持ったり、盲信することは危険だからです。

真実が分からない限りは、なるべく感情的にならず、冷静に見守るように努めたいと思います。とにかく、また悲惨な争いが起こり、多くの尊い命が奪われてしまいました…停戦合意が守られ、一刻も早く事態が収束するよう祈っています。

アルメニアがコロナ規制を撤廃! 

夕方以降に雲が出てきて雨が降ったりしますが、かなり天候は安定してきたみたいで、朝は青空が広がっていることが多いです。アレンもすっかり元気になったし、今週末は天気が良ければどこか出かけたいですね。

5月9日は対独戦勝記念日でアルメニアも祝日でした。アルメニアは旧ソ連として第二次世界大戦に参加していたからです。その日はモスクワで大規模な軍事パレードが行われ、プーチン大統領の演説に注目が集まりましたが、マスコミが騒いでいた「戦争宣言」などはありませんでした。すると今度は、プーチンは弱気だとか焦っているとか、一方的に軍事侵攻を正当化したと報道していました。戦争には完全な善も悪もなく、お互いの正義や主張が衝突しているわけだから、見方を変えるとウクライナや欧米側の主張だって一方的なんですけどね。

あと、戦闘が続くアゾフスタリ製鉄所ですが、ロシア軍が化学兵器を使用するかも…という報道を目にしました。多くの人は、またロシアが戦争犯罪を犯すのか?!と思ったかもしれませんが、私は全く別のことが頭に浮かびました。それは、ロシア軍が化学兵器を使ったという情報を拡散して、ウクライナ軍はあることを隠蔽するつもりなのかもしれないという疑惑です。

というのも、先週あるカナダ人将校が民間人を装ってアゾフスタリ製鉄所から脱出しようとしたところをロシア軍に拘束されたという情報が出ているからです。しかも、その将校は、製鉄所の地下でウクライナ軍と生物化学兵器の製造に関わっていたとのこと。まだ真偽の程は分かりませんが、先週カナダのトルドー首相がキエフを電撃訪問したのは、本当にウクライナ支援を表明するためだけだったのでしょうか…

大手メディアは都合のいいことなら憶測情報でも垂れ流すくせに、上のような情報は全く報道しませんよね。ネットでも、コロナやウクライナ情勢に関する情報統制はかなり酷いです。そんな中、Twitterを買収するイーロン・マスク氏が、「トランプ前大統領を永久追放したのは愚かな過ちであり、彼のアカウントを復活させる」と明言しました。言論の自由が完全に保証された場所を作るという大義名分は、あながち嘘ではなさそうなので期待したいところです。

さて、記事タイトルにあるように、アルメニアがコロナ関連の規制をほぼ全て撤廃しました!もうワクチン接種証明書やコロナ検査の陰性証明書なしで入国できます。つまり、日本人の場合はビザも不要なので、以前と同じようにパスポートだけで入国できます。あと、明日からは健康パスポート制度も廃止されます。レストランやカフェなどに入る際にワクチン接種証明書またはPCR陰性証明書を提示するという規則で、これはとっくの前に形骸化していたので、「あーそんなルールあったな」という感じです。

前回の記事に書いたように、アルメニアはここ最近ずっと新規感染者数が一桁台で、陽性率も1%以下という状況で、先週は感染者も死者もゼロという日もありました。そして、今は日々の感染者数ではなく、1週間の感染者数だけが報道されるようになりました。先週の陽性者は26人だけ!検査数から計算すると陽性率もたったの0.2%!そりゃーコロナ規制なんて撤廃すべきですよね。

とにかく、これでアルメニアにはかなり来やすくなりました!この2年冷え切っていた観光産業がまた賑わいを取り戻してほしいと思います。すでにロシアや欧米からの観光客はけっこう来るようになったし、日本からのツアーも復活したらいいですね。しかし、今の日本の水際対策だと、海外旅行に行って帰国する際のリスクやハードルが高くて難しいです。ワクチン接種をしていても、帰国前のPCR検査で陰性でも、日本到着時のコロナ検査は全員が義務。さらにその結果が陰性でも、ワクチンの追加接種を受けていないと自主隔離が義務…いくらなんでもやり過ぎでしょ?!

大体、「外から来る人=コロナウイルスを持ってくる人」という認識が間違っています。いくら厳格な入国制限やロックダウンをやろうが、ワクチン接種を進めようが、感染を抑えることができた国などありましたか?ゼロコロナ政策に固執している今の中国の現状を見れば、その答えは誰でも分かるはずで、何も効果はないのです。所詮それらのコロナ対策は、ファクトに全く基づいておらず、何かやっている感を出すためのパフォーマンスでしかありません。そんな無意味な対策の影響で、生活困窮者や自殺者が増えることの方がよほど深刻な問題です。

最近はやっと日本政府も水際対策を大幅に緩和する方向になってきて、希望が見えてきましたが、「感染状況を見極めながら検討する」と相変わらず慎重で、実際どこまで緩和されるのかは分かりません。季節性ウイルスなんだから自然に増減するもので、いちいち感染状況次第で厳格化したり緩和したりしてたら切りがないんですけどね。「石橋を叩きすぎたら壊れて渡れなくなった」みたいなことにならなきゃいいですが…

アルメニアも含め、多くの国々は自ら動いてコロナ禍を終わらせようとしています。私にすると、これはパンデミックというよりインフォデミックであり、人々のマインドが変わればすぐ終わるものです。コロナ関連の報道をなるべく見ないようにするだけでも大きく違います。日本も早く自滅的な政策を止めて、寛容に海外から人を受け入れるようになってほしいと願います。

279764116_277292014611176_7776330485366549891_narmenia22-5-11.jpg
アレンが書いたマンガ。人が戦って死ぬというストーリー。相変わらず思考が変わってる…まあ、そこは私に似ているんですけどね。

279440770_533766271534978_5147417566021554505_narmenia22-5-11.jpg
私が作った紙相撲で遊ぶアレンとレオ。最後はケンカになってしまって大変でした…

279940926_1312725965882717_5996572553417093449_narmenia22-5-11.jpg

アレンも元気になって、兄弟で仲良く遊んだり、時にはケンカしたりと騒がしいですが、健康でいてくれたら何よりです。

アルメニアとアゼルバイジャンが和平交渉で合意 

寒くはないですが、雨がちな天気が続いています。いわゆる春雨の時期ですね。明るく暖かい春の到来を喜んだのも束の間、不安定な天候に戻ってしまいました。

昨日4月7日は、「母性と美しさの日」というアルメニアの女性の日でした。なので、私も花束を買って妻と義母にプレゼントしました。レオは学校でメッセージカードを作って、妻にプレゼントしました。頑張ってアルメニア語の詩を書いていました。妻にとって最高のプレゼントになったようです。

レオは元気になって通学していますが、アレンの体調はまだ良くなっておらず、朝起きると吐き気や腹痛があります。昼から夜にかけては普段とほとんど変わらず元気なんですけどね。本人は学校を全く嫌がっていないから、そういうストレスが原因でもなさそうです。とはいえ、この2週間はほとんど通学できていないため、勉強が遅れていて心配です。でも、元気になってもらうことが何より大事だし、先生とクラスメイトたちも心配してくれているので、焦らず温かく見守ってあげたいと思います。

ちなみに、来週は嬉しい再会が待っています。息子たちとって大切な人たちの訪問なので、それまでにアレンが少しでも元気になってほしいです。そして、一緒に楽しい時間を過ごすことができたらと思います。

また日本ではコロナの感染拡大が警戒されていますね…って、一体いつまで振り回されるのでしょうか?もう3年目ですよ!意地でも追加接種を進めたいようにしか見えません。花見やイベントを自粛していた去年の今頃も感染者数は急増したし、緊急事態宣言が発令されていた東京五輪の時期もそうです。何をやろうと定期的に増減を繰り返す季節性ウイルスなので、自分たちで終わらさない限り、出口の見えないイタチごっこが続くだけ。無意味に社会を破壊する愚行を今すぐ止めてほしいと思います。

ウクライナ情勢ですが、ブチャでの集団殺害が問題になっています。ロシア軍による残虐行為だとして世界中が大騒ぎしていますが、いろいろ調べると不可解な点がかなり多いです。親ウクライナ派の現地人でさえも、ロシア軍による虐殺はなかったと証言していたり、ロシア軍が撤退する際に現地市長からは集団殺害の報告など一切なかったり、遺体の一部には親ロシア派の白い腕章があったり…同様に、ロシア軍が空爆したというマウリポリの劇場も、実はウクライナ軍が内部から爆破したという現地人の証言があります。

ウクライナの訴えに呼応して、欧米諸国も上記はすべてロシアの仕業と非難していますが、頑なにジェノサイド(大量虐殺)という言葉を使うことは避けています。彼らも何か怪しいと気づいているのかもしれません。こう書くと、お前はロシアを擁護するのか!と怒る人がいそうですが、何度も書いているようにそうではなく、客観的に見てロシアがやったとは断言できない状況だと言いたいのです。

そして、私はただ正確に真実を知りたいのです。だから、基本的にマスコミの報道を見た時に、「そうに違いない」と鵜呑みにするのではなく、一体何があったのだろうと考えて、自分で多角的に調べるようにしています。そうすると全く異なる情報が出てきます。この世の多くの物事は単純な白黒や善悪で割り切れるものではないので、なるべく思考停止せず冷静に考えることが大切だと思います。

さて、一昨日ブリュッセルで、アルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談が行われ、両者は和平交渉を行うことで合意しました。その合意によると、国境の画定作業などを進めるために4月末までに2国間の委員会を設置し、迅速に和平協定を締結できるよう努力するとのこと。第二次カラバフ戦争前は、両国がいくら交渉を行っても何も進展せず膠着状態が続くだけだったのに…それを思うと信じられないような合意です。

もちろんカラバフの地位や国境の安全保障など難しい問題が多く、どれだけスムーズに合意内容が実行されるかは分かりません。今も散発的に衝突は起こっているし、和平に断固反対する政治勢力や市民が両国内に存在していることも確かです。一進一退を繰り返して頓挫する可能性も否定できません。30年も領土を巡って争った国同士ですから、お互いの不信感や敵対心は相当なもので、困難を極めるのは仕方ないでしょう。

しかし、いずれ両国は和平に向けて大きく前進するだろうと私は考えています。希望的観測と言われればそうかもしれませんが、ロシアやトルコという大きな影響力を持つ大国が、この地域の平和と安定、経済発展を望んでいることは確かで、今後その方向で情勢は進んでいくと思われます。そのために、アルメニアとアゼルバイジャンの関係改善は必要不可欠です。たった2年前に大規模な戦争で争った国同士が?!と疑問に思うかもしれませんが、常に歴史はもっともっと大きな潮流の中で動いているのです。

ウクライナ情勢でより明白になったように、世界はものすごいスピードで多極化しています。これまでの欧米中心の世界秩序は大きく変わることになるでしょう。アルメニアとアゼルバイジャンが、その大局を見極め、長期的な視野で真の国益に利する選択や決断をしてほしいと願います。それこそが、悲惨な争いの歴史を乗り越える唯一の道だと信じています。子供たちの未来のためにも、この地域に平和が訪れますように!

277854196_512216363747121_4158045187719153234_narmenia22-4-8.jpg
妻と義母に花束をプレゼントしました。

277314151_2469449613193088_7994244584569874606_narmenia22-4-8.jpg
レオのメッセージカード。「太陽や月のように、母親もたった一つだけの大切な宝物」という有名なアルメニア語の詩が書かれています。

277780318_1329353387489340_2764564263377582686_narmenia22-4-8.jpg
朝だけひどい吐き気があって、午後から元気になるアレン。これがもう2週間も続いています。早く良くなってほしいです。

アルメニアとトルコの外相が会談 

天気予報どおり寒くなって、今日は朝からずっと雪が舞っています。3月中旬ですが、また冬に戻ったかのような天気…それでも昨日庭の杏の木を見てみると、少し芽吹いていました。まだ寒い日が続くみたいですが、少しずつ春が近づいています。

先週金曜は、いろはセンターで節分と雛祭りのイベントがあったので参加してきました。学生たちは、折り紙で雛人形を折ったり、恵方巻を作って食べたり、カラオケでアニメソングを歌ったりと楽しそうに過ごしていました。私も恵方巻を頂きましたが、美味しかったです。そういえば、恵方巻を食べるのは今年これで3回目。3回も食べると、かなり厄払いできたかもしれませんね。

今日からロシアとウクライナの間で4回目となる停戦協議がオンライン形式で行われています。難航しているようですが、近いうちに両国が合意書に署名する可能性が出てきたという情報もあり、もし本当にそうであれば、お互いに妥協点を見出せるかもしれません。苦しむ一般市民のためにも、悲惨な争いが一刻も早く収束してほしいと願います。

経済制裁によるロシアの景気の落ち込みと先行き不透明感から、ロシアと政治的・経済的な繋がりが強いアルメニアにも様々な影響が出ています。通貨のドラムは大幅に下がったし、ロシアが穀物輸出を制限するかも…という噂が流れて、小麦や砂糖の買い占めが起こっています。そして、経済的混乱や取締り強化を嫌って、ロシアから企業や人がアルメニアに移動してきています。

実際にエレバンの中心部を歩いていると、観光シーズンでもないのに、ロシア人がかなり多い印象を受けます。ビザも要らないし、ロシア語も通じるし、物価も比較的安い、そして反ロシア感情があまりないアルメニアは、彼らにとって最良の避難先の一つかもしれません。ただ、そのせいで不動産の賃貸価格などが高騰しているようです。アパートを借りようと思っていた地元民は困っていることでしょう…

さて、日本でも報道されていたように、先週末トルコのアンタルヤで開催された国際会議にアルメニアのミルゾヤン外相が出席し、トルコのチャブシオール外相と会談しました。二人は会談前にお互いに笑顔で握手し、両国の国交正常化について話し合った後も、「非常に実りがあり、建設的だった」と述べました。

両国の国交正常化に向けた交渉は、過去にも行われたことがありますが、アルメニア人虐殺を巡る歴史問題以上にカラバフ領土問題が大きな障害となって頓挫しました。しかし、一昨年の戦争の結果、カラバフ周辺の領土がアゼルバイジャンに返還され、この地域の経済・輸送ブロック解除の交渉が進められていることを受けて、今回は両国とも前向きに実現に向けて動いているようです。

私も、かなり早い時期に国交正常化が実現するのではないかと予想していて、先週末の外相会談の様子を見ると、それはあながち間違っていないように思います。このトルコとの関係改善の兆しを受けて、アルメニアはアゼルバイジャンとの関係修復にも動いています。昨日、アルメニア外務省は、アゼルバイジャンと和平合意に向けた交渉仲介をOSCEミンスクグループ共同議長に申請しました。アルメニアの安定と発展のために、これらの努力が実を結んでほしいと願います。

しかし、アルメニア人の多くは複雑な心境でしょう。トルコとアゼルバイジャンに対する憎悪は根深いものですから…その国民感情も理解できますが、過去に縛られて対立し続けていては、いつまでも平和な社会を築くことはできません。決して容易いことではないとはいえ、より良い未来に向けて勇気ある決断をしてほしいと思います。それが、虐殺や戦争で犠牲になった人たちへの最大の弔いになるのではないでしょうか…

しかし、この4年の間にアルメニアの状況は目まぐるしく変化しています。革命で政権交代が起こり、その2年後にアゼルバイジャンとの戦争が勃発、そして敵対するトルコやアゼルバイジャンとの関係改善の可能性さえ出てきたとは…想像だにしなかった歴史の大転換を目の当たりにしています。やはり歴史の必然の展開は人間の理解を待たないのだと改めて痛感します。

4年前の革命から始まるコーカサス地域の激動の変化、今年初めに起こったカザフスタンのクーデター、そして今も混乱が続くウクライナ情勢などを繋げて考えてみると、その背景には何か共通した大きな潮流や力の存在があるように感じます。あくまで個人的な見解ですが、これについても機会があれば書くかもしれません。いずれにしても、今後の世界は、欧米中心ではなく、多極化に向けて大きく動いていくことは確実でしょう。

275027449_266681958845877_4699288532621016038_narmenia22-3-14.jpg
雪が降ったりとまだ寒いですが、杏の木が芽吹いているのを見て、春の足音を感じました。

274476939_536767531090425_1949690553785501005_narmenia22-3-14.jpg
折り紙で雛人形を作るいろはセンターの学生たち

275023153_3248834012016565_7403370644337838995_narmenia22-3-14.jpg
折った雛人形をひな壇に飾りました。

275167278_1143841976451611_2726103110132587687_n.jpg
恵方巻作りにも挑戦!

274967395_362065619131042_1675949112897695811_narmenia22-3-14.jpg
みんなけっこう上手に巻いていました。

275104750_2072055266288194_3200092037061850568_narmenia22-3-14.jpg
そして、今年の恵方の北北西を見ながら食べました。みんなが同じ方角見て無言で食べる様子はちょっと怖い…

275100928_627972391927857_8497549717007078756_narmenia22-3-14.jpg
エレバンの市場で買ったというカラフルなお菓子。一瞬ひなあられかと思いました。