レヴォンの地下寺院とプトゥフニ教会跡 

曇ったり雨が降ったりの不安定な天気が続いています。明日から日中でも気温が10℃以下に下がるという予報が出ていて、まるで冬に戻ったかのよう…春が待ち遠しい!

11年前の今日、東日本大震災が発生しました。甚大な被害をもたらし、多くの命が奪われた大災害の生々しい写真や映像を見た時のショックは今も記憶に残っています。その被災地の復興予算は10年で31兆円、コロナ対策で使われた公金は1年で77兆円…どちらも命や生活に関わる問題とはいえ、日本のコロナ死亡者の平均年齢は約82歳と、元々の平均寿命とほとんど変わりません。お金の使い方が明らかにおかしいと思います。

最近はカラバフ地域の情勢が不安定です。アルメニア人居住区にガスを送るパイプラインが損傷し、その一部がアゼルバイジャン領を通っているために、アゼルバイジャン軍による妨害で修復作業が大幅に遅れているそうです。また、アルメニア人が住む村落への銃撃事件などが頻発しているとのこと…あくまでアルメニア側の情報ですが、まだまだ憎悪や暴力の連鎖が続いていることに胸が痛みます。

同じく緊迫したままのウクライナ情勢ですが、両国の外相会談が昨日トルコで行われました。しかし、残念ながら停戦には至りませんでした。戦争が長引き、各国がロシアへの経済制裁を強化しています。ルーブルは暴落し、アルメニア通貨も下落し続けています。短期的に見ると、ロシア経済が深刻なダメージを受けるのは必至ですが、長期的に見ると、日本や欧米に与える影響の方が深刻かもしれません。そして、世界秩序やパワーバランスが大きく変化していくような気がします。

さて、火曜は国際女性デーでアルメニアは祝日だったため、午後に家族でエレバン郊外に観光に出かけました。訪問したのは、アリンジ村にある「レヴォンの地下寺院」とプトゥフニ村の教会遺跡。どちらもエレバンから近く、私の家からは車で10〜20分ほどです。

アリンジ村にある「レヴォンの地下寺院」は、レヴォン・アラケリャンという男性が、23年間も自宅の地下を掘り続けて作り上げた寺院で、前から行ってみたかった場所。レヴォン氏は1985年に奥さんから、「地下にジャガイモの貯蔵庫を作ってほしい」と頼まれ、貯蔵庫を完成させた後もずっと取り憑かれたように地下を掘り続けました。

彼は夢の中で「堀り続けなさい」という神の啓示を聞き、その声に突き動かされて、毎日18時間も地下で作業する生活をずっと続けたそうです。また、電気工具を一切使わず、ノミや金槌などだけで掘り、トラック450台分もの土も全てバケツで運び出したそうです。そうやって一人で作り上げた地下寺院は、深さ21m、広さ280m²にも達する見事なもの。

その規模も驚きですが、地下寺院には数多くのレリーフや祭壇が彫られています。レヴォン氏が夢で見たイメージがモチーフになっているそうで、神聖な雰囲気を作り出しています。レヴォン氏は、2008年に67歳でこの世を去るその日まで掘り続けたそうで、もっともっと深く大きな寺院を完成させるつもりだったそうです。すごすぎる…彼の狂気に近い情熱が生み出した芸術作品とも言える地下寺院は、本当に見応えがありました。アレンとレオも気に入っていましたね。

地下寺院のあるお宅では、レヴォン氏の奥さんが気さくに迎えてくれて、お孫さんたちが案内や説明をしてくれました。今では有名な観光地ですが、ご家族はみんな素朴で優しかったです。奥さんは、庭で採れたリンゴをご馳走してくれたり、ご主人のことや一昨年のカラバフ 戦争で亡くなったお孫さんのことなどを話してくれました。前から気になっていた場所ですが、訪問して本当によかったです。

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地下寺院のある故レヴォン氏のお宅

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地下へとのびる階段を降りていくと…

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迷路のような地下寺院が広がっています。年間通して内部の気温は10℃ほどだそうです。

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壁を掘り抜いて作られたレリーフ。穴を掘るだけでも大変なのに、美しい装飾まで作るとは…

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地下寺院には祭壇もあり、祈ると願いが叶うと言われているそうです。

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この神秘的な空間をたった一人で、しかも手作業で作り上げたとは…その情熱と信念には驚嘆するばかり

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地下寺院の入り口にある十字架のレリーフ。最初この固い玄武岩に行く手を阻まれたレヴォン氏は、夢で「十字架を掘りなさい」という声を聞きました。十字架を掘ってみると無事に掘り進めることができ、そこから先は柔らかい火山岩が広がっていたそうです。

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レヴォン氏が掘るのに使った道具が展示されています。電気工具など一切使いませんでした。

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地下で作業している時に履いていた靴。ボロボロで原型を留めていません。

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お孫さんが作った地下寺院の地図。本人はもっと掘り続けて、遥かに立派で巨大なものを作ろうとしていたそうです。

その後に向かったのは、プトゥフニ教会跡。アリンジ村から車で10分ほどのプトゥフニ村にある6〜7世紀の教会跡です。ここはあまり有名ではなく、私も全く知りませんでした。妻が行ってみたいと言うし、レヴォンの地下寺院から近いので訪問してみたら…ここもけっこう見応えありました!

北壁、そして南壁とアーチの一部以外はほとんど崩れて廃墟と化していますが、規模が大きく、美しいレリーフが所々残されています。そんな立派な遺跡が、まるで忘れ去られたかのようにひっそりと建つ光景に思わず息を呑みました。観光客なんて誰もいないから、静かに見学できます。その静寂の中で、悠久の歴史を感じることができ、ここも訪問してよかったです。

観光を終えてから、エレバンに戻ってショッピングモールで買い物をして帰宅。夕食は、子供たちが大好きな手巻き寿司にしました。お寿司だとたくさん食べられますね。でも、なんか足りないなーと思ったら、最近は全く納豆を作っていない!大豆を買って、近々納豆作りにまた挑戦したいと思います。とにかく楽しく有意義な一日となりました。

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プトゥフ二村の教会跡。ほとんど崩れていますが、この廃墟感が神秘的でよかったです。

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南壁に残っているレリーフ。美しい!

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南壁はほとんど崩れていますが、窓などが残っています。

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北壁はかなり当時の姿を留めています。

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美しいアーチが一つ残っていて、当時はかなり立派な教会だったことが窺い知れます。

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瓦礫の石に登って遊ぶレオ。いつもの如く変顔!でも可愛い!

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その日の夕食は手巻き寿司。子供たちも美味しそうに食べていました。

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モールで買った空気を入れるタイプのサンドバックで遊ぶアレンとレオ

エンジェルキャニオンに家族でハイキング 

最近また寒くなって、朝晩はマイナス気温…三寒四温と言われるように不安定な天候です。三歩進んで二歩下がるという感じでじれったいけど、こうやって確実に冬から春へと季節は移り変わろうとしています。

今日3月8日は国際女性デー。旧ソ連の二月革命記念日でもあるため、旧ソ連諸国の多くでは、もう政治色はありませんが祝日となっています。アルメニアでも祝日で、男性が女性に花をプレゼントを贈る習慣があるので、私も妻と義母に花をプレゼントしました。せっかくの休みなので、今から家族で郊外に出かける予定です。

その国際女性デーを前に、プーチン大統領は、先週アエロフロート航空の女性搭乗員らと会談し、ウクライナ情勢についても語る映像がありました。「ウクライナでの軍事作戦が思うように進まず、焦りと怒りを募らせて精神状態が不安定」なんて報道を目にするプーチン氏ですが、冷静に理路整然と質問に答えていました。一体どこが精神的に不安定なの?という感じです。ウクライナ支持を訴えた議会演説で、ウクライナ人を”イラン人”と言い間違えたバイデン大統領の方がよほど心配ですけどね…

上記の会談のことは欧米諸国や日本でもニュースになっていましたが、都合よく切り取られたり、歪曲されたり、「プーチン氏は強硬姿勢を崩さず持論を展開」といった文言が付けられたりと相変わらず偏った印象操作がされています。私はロシアや戦争を肯定するつもりなどありませんが、真実を追及すべきマスコミが一方的な情報だけを垂れ流し、恣意的に世論を誘導しようという姿勢に異議を唱えたいのです。

もちろん視聴者が鵜呑みにすることも問題で、西側が流す情報は真実だという思い込みは危険です。英米が中心になって開始した20年前のイラク戦争の根拠は、「イラクは大量破壊兵器を保有している」というでっち上げ情報でした。これについては、当時英国の首相だったブレア氏も誤情報だったと後に認めましたが、その戦争で約50万ものイラク市民の命が犠牲になりました。国際社会を欺いて悲惨な戦争を起こした英米にロシアを非難する資格はあるのか、彼らが流す情報は信用に値するのか…私は甚だ疑問です。

ウクライナ情勢を巡るマスコミの偏った報道、それを盲信してしまう大衆心理については、前回の記事に私見をいろいろ書き綴ったのに、今回も書いてしまいました…10日にロシア・ウクライナの外相会談がトルコの仲介で行われることが決まったので、戦災で苦しむ無辜の市民ためにも、交渉によって一刻も早く事態が収束してほしいと願います。

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今日は国際女性デーなので、妻と義母に花をプレゼント

さて、記事タイトルにあるように、先週末は家族でハイキングに行ってきました。アルメニア伝統舞踊の学校に妻と一緒に通っている女性が、ハイキングツアーを企画していて、今回は子供向けの内容だということで参加することにしたのです。普段こういうのを面倒くさがるアレンも、「きれいな石を集めたりするんだって」と言うと、「行く!」と答えました。

当日は、私たち含めて子供連れの家族が15人ほど参加しました。他の在留邦人の母子もいて、移動中の車内はずっと賑やかでした。エレバンから南へ1時間ほど走って、アララト地方の山岳部に到着。そこからエンジェルキャニオン、「天使の峡谷」と呼ばれる風光明媚な場所まで歩きます。3歳以上の子供向けのツアーなので、往復で5キロ弱の距離。途中、浅い小川を渡ったりしましたが、基本的に勾配が少なく歩きやすかったです。

それでもハイキング中の景色は、さすがアルメニアだけあってダイナミックで素晴らしかった!左右に険しい岩山がそびえ、遠く前方には美しい山々の姿が広がっています。いくつもの地層が刻まれた岩山はグランドキャニオンを彷彿させます。広原に出ると、村人が羊の群れを放牧させている光景を目にしました。のどかで気持ちいいー!

しかし、小さな子供連れだと、その大自然をとことん満喫するというのは難しかったです。アレンは「疲れた〜もう歩けな〜い」とぼやくし、レオは木の枝を拾ったり石を投げたりして遊ぶから、気が散って、歩くペースも乱れます。片道2キロちょっとの道もやたら長く感じました…まあ、他の家族も同じような感じでしたが、やっぱり子供だから仕方ありませんね。

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車を降りて歩き出してすぐに、険しい岩山がそびえる景色が広がっています。

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勾配の少ない歩きやすい道でしたが、途中写真にある小川を渡りました。

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岩が赤茶色なのは鉄分が多く含まれているからだそうです。

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羊か何かの動物の頭蓋骨を拾って嬉しそうなアレン

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木の枝を拾うレオ。子供連れだと歩くペースが遅くなります…

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開けた場所に出ると、素晴らしい景色が広がっていました。遠くに羊の群れが見えます。

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そんな大自然の中でお昼ご飯。贅沢な時間だなー

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子供向けのツアーなのに、雄大な自然を満喫できました。

そんな苦労をしながらも、雄大な景色を眺めながら歩いたり、青空の下でお弁当を食べたりして、目的地のエンジェルキャニオンに到着しました。写真で見たより小規模でしたが、岩壁の間をくねくねした細い道が続く光景は、20年以上前に訪問したヨルダンのペトラ遺跡を思い出させます。その神秘的で美しい自然の芸術は、確かにエンジェルキャニオン、「天使の峡谷」と呼ばれるのも頷けます。

その峡谷にあるきれいな石を集めよう!ということで、アレンとレオが嬉しそうに拾っていました。それほどカラフルな石はなかったけど、紫やピンクっぽい色の石を見つけては鞄に入れていました…って、そんなにたくさん家に持って帰るの?!結局、私が背負って運びましたけど重かった…でも、二人とも、家でもその石を並べたりして遊んでいました。

帰りはすでに歩いた道ということもあって、アレンも疲れた顔を見せず歩いていたし、レオもあまり寄り道しなかったから、けっこうスムーズに元の場所まで戻れました。そして、改めて雄大な自然の景色を楽しむことができました。空気が冷たかったけど、天気にも恵まれたし、とても楽しいハイキングとなりました。子供たちにとっても、テレビや携帯から離れて自然に触れ合う貴重な時間になったようです。

ちなみに、そのハイキングツアーを企画している女性は、カラバフの子供たちのために無料のツアーも催行しているそうです。過酷な体験をした子供たちに、少しでも母国の美しさに触れて好きになってもらうのが目的だそうです。素晴らしいですね。私たちも、アルメニアの美しさを再認識するために、またハイキングに行きたいと思います。

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目的地のエンジェルキャニオンに到着。ヨルダンのペトラ遺跡を彷彿させる光景。

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あまり知られていないようですが、とても美しい場所です。

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家族で岩壁に登って記念写真!楽しいハイキングとなりました。

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そこで石を拾うアレンとレオ。重かったけど持って帰りました…

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その石を並べたりして、家でも遊んでいました。

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日曜の夜は再オープンしたばかりのアジア料理店に行って食事。高いけど、何を食べても美味しかったです。

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豚骨ラーメンもあって、スープは本格的でした。アレンとレオも美味しそうに食べていました。

再び一泊二日のギュムリ旅行(後半)  

今週は最高気温が20℃以下、最低気温が10℃以下と肌寒い日が続いています。日もどんどん短くなり、夕方6時過ぎには薄暗いです。でも、木の葉が色づき始めて、美しい秋の到来を感じますね。

日本では、昨晩首都圏で強い地震があったようですが、コロナの新規感染者数は減少し続けているため、緊急事態宣言が解除されました。無意味なイタチごっこが終わって良かったです。といっても、また増加傾向に転じると規制を行うかもしれません。風邪やインフルエンザと同様に、この先もずっと増えたり減ったりしますから、いちいち過剰反応しても仕方ないんですけどね

一昨日の夜は、バッハの「マタイ受難曲」のコンサートがオペラハウスで行われたので、妻と聴きに行ってきました。ドイツの指揮者と歌手が出演するということで、会場は満員でした。とても聴き応えがあったし、特にソプラノの女性歌手は素晴らしかったです。3時間以上と長かったので疲れましたが、「血潮したたる」の美しいメロディが今も耳に残っています。

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バッハの「マタイ受難曲」のコンサート。長くて少し疲れたけど聴き応えがありました。

さて、今回は先週末のギュムリ旅行の後半について書きたいと思います。アンティークな造りのホテルに泊まって、翌日の朝は少しギュムリ旧市街を散歩しました。薄曇りでしたが、青空が雲の切れ間から見えていました。天気予報では雨だったけど、運良く予報が外れて、雨に降られることはありませんでした。

ギュムリの街の美しい街並みとのどかな雰囲気は、何回歩いても感動します。妻も、「ただ歩いているだけで気持ちいいし、元気になれる」と言っていました。石畳の道にソ連時代のクラシックカーが止まっているだけで絵になります。途中の水飲み場もアートな感じでした。ギュムリはやっぱり楽しい!

中心広場にある「7つの傷の教会」に入ると、ちょうど日曜のミサが行われていて、司祭が祈りを捧げていました。その教会には7本の槍に刺されたキリストが描かれた有名なイコンが保管されているので、「7つの傷の教会」という名前が付けられています。家族でロウソクを灯して祈りを捧げました。去年の今頃は、戦争のせいで毎日を暗い気持ちで過ごしていたので、心から平和を祈りました。

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ギュムリ旧市街は、どこも絵になる風景で歩くのが楽しい!

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ソ連時代のクラシックカーがまた絵になる!

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水飲み場も凝っていて絵になる!

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7つの傷の教会では、司祭が祈りを捧げていました。アルメニアの教会では珍しく、ロシア教会っぽい煌びやかな内装です。

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家族でロウソクを灯しました。平和を心から祈りました。

お昼過ぎに配車アプリでタクシーを呼んでギュムリの街を出ました。黄色くなった車道の街路樹が美しかったです。30分ほど走って着いたのはマラリックという村。ここには、私と妻の結婚式の仲人(ゴッドファーザー)が住んでいます。長い間エレバンに住んでいましたが、数年前に糖尿病が悪化してからは、生まれ故郷のマラリック村の実家にいることが多くなりました。

昨年夏に彼とご家族に会うためにマラリック村を訪問して、それから行く機会がなく1年以上が過ぎてしまいました。「元気か?」と電話をくれる度に、「いつでも遊びにおいで」と誘われていたので、今回久しぶりに会いに行くことにしたのです。こちらから電話して、「週末に会いに行く」と伝えると、ものすごく喜んでくれました。その嬉しそうな声を聞いて、私たちも会うのが楽しみになりました。

実際に1年ぶりに会った時は、お互いに強く抱き合って再会を喜び合いました。彼は、また大きくなったアレンとレオを見て、顔をほころばせていました。料理上手の奥さんが、ご馳走を作ってもてなしてくれました。飼っていたアヒルの丸焼きは、本当に美味しかったです。度数が60%の自家製ウォッカで何度も乾杯して酔っ払いました。大切な人たちと楽しい時間を過ごすことができました。

アルメニア柔道連盟の元会長の彼は、日本と柔道をこよなく愛し、心が広くて優しい人です。だからこそ、私たちは結婚式の仲人になってほしいとお願いしました。数年前から体調を崩して、ほとんど引退状態になってしまいましたが、今も彼のことを心から尊敬しているし、こうやって強い絆で結ばれていることを幸せに思います。また会いに行きたいと思います。

素敵なホテルに泊まって、美しいギュムリの街を満喫し、大切な人たちとも会えて、本当に素晴らしい旅となりました。妻も、「すごく楽しかった!ありがとう!」と言っていました。これから寒くなっていきますが、機会を見つけて、また家族で旅行したいと思います。

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大好きな仲人の実家を訪問しました。子供たちとの再会を喜んでくれました。

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重い糖尿病で苦しんでいますが、去年より元気そうでした。

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大好きな仲人に再会できて、妻も嬉しそうでした。

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私も彼のことが大好きだし、尊敬しています。素晴らしい仲人に恵まれたと思います。

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ご家族とも再会して楽しい時間を過ごしました。また会いに行きます!

再び一泊二日のギュムリ旅行(前半) 

季節の変わり目だからか、雨が降ったり止んだりの不安定な天気です。気温も低いですが、ギュムリから帰ってくると、エレバンは暖かく感じます。向こうは、空気がもっと冷たかったです。

気候学者の真鍋淑郎氏が、ノーベル物理学賞を受賞しましたね。ノーベル生理学・医学賞の受賞者は、米国のデビッド・ジュリアス氏とアデム・パタプティアン氏。二人とも、感覚をつかさどる重要な分子発見が評価されました。ちなみに、アデム・パタプティアン氏はアルメニア系レバノン人で、今回の受賞はアルメニアでも話題になっています。

去年の今頃は、アゼルバイジャンとの武力衝突に関する記事ばかり書いていました。1週間を過ぎても収まる様子がなく、「今回はちょっと長すぎないか…まさか本格的な戦争に発展するのでは?いや、きっとそのうち収束するはず」と、不安と希望が入り混じった気持ちで過ごしていた時期でした。それを思い出すと、平和はどれだけ尊いものか改めて痛感します。

さて、先週末は家族でギュムリの街に行ってきました。フィリピンから来ていた友人夫婦と6月にも訪問しました。その時は行きは列車で移動しましたが、今回はタクシーで向かいました。配車サービスアプリで行き先を検索すると、ギュムリの宿泊予定のホテルが出てきたので、そこを指定してタクシーを検索!すぐ近所に待機していた車が見つかって、5分後には来てくれました。

エレバンから2時間ちょっと走って、お昼過ぎにギュムリに到着しました。それで料金は25ドルほどだから安い!列車も旅情があっていいけど、タクシーだと、好きなタイミングで出発できるし、ホテルまで直接行けるから楽ですね。便利な時代になったものです。ホテルに着いて車を降りた瞬間、「さむーっ!」と思いました。曇っていたし、エレバンより空気が冷たい!

今回泊まったのは、アンティークな内装のホテル。といっても、一軒家をホテルにしているもので、普通の家に泊まるような感じです。しかし、その部屋は写真どおり素晴らしかった!アンティークな内装や家具は、きれいで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。オーナーもすごく親切で、とても居心地よさそうでした。

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アンティークな内装で、家具にもこだわりを感じる素敵なホテル(というか家)

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居心地がよくて、妻も子供たちも気に入っていました。

ギュムリの街の中心部へも徒歩7分と便利ですが、オーナーが車で中心部まで送ってくれました。午後に人形劇を見る予定だったので、劇場のすぐ隣のレストランで食事しました。そこは6月の訪問時に夕食を食べて、途中からライブ演奏に乗って踊りまくったところ。従業員は、私たち家族のことを覚えていて、笑顔で迎えてくれました。ギュムリの人って明るく優しい!

食事した後に、子供たちと人形劇を見ました。ギュムリはアルメニアの文化の中心と言われているので、妻が子供たちのために事前に予約していたのです。アットホームな雰囲気の劇場はよかったけど、劇自体はまあまあでした。でも、アレンとレオには面白かったみたいです。

天気予報ではずっと雨模様と出ていましたが、幸い予報が外れたのか、劇場を出ると青空が見えていました。気温も上がってきて、それほど寒くなくなってきました。広場に向かう道の途中にアスラマジャン姉妹の美術館があり、6月は閉まっていて入れなかったため、見学することにしました。

画家そして陶芸家だったアスラマジャン姉妹が住んでいた家に、彼女たちの作品が展示されています。カラフルで鮮やかな作品が多く、ゴーギャンなどの印象派に影響を受けたようです。私の好きな作風ですね。姉妹は世界各地を訪問したことがあって、アジアやアフリカを題材にした作品も飾られていました。なんと日本を題材にした絵画もありました。

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3か月半ぶりのギュムリ!美しい旧市街を早速歩きました。

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旧市街にある劇場で人形劇を見ました。

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アスラマジャン姉妹の美術館。姉妹が住んでいた家に作品が展示されています。

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カラフルで鮮やかな作品が多かったです。

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日本を題材にした絵もあって驚きました。

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アレンとレオは芸術よりも携帯に夢中…

美術を鑑賞した後は、市庁舎のある中心広場で子供たちを遊ばせました。10分200円ほどで乗れる電動キックボードが置いてあったので、子供たちと乗りました。途中からアレンは自分一人で乗りたがったので、試しにやらせてみると、いきなり上手に乗れるじゃないですか!我が子ながら、これにはビックリ!バランス感覚がいいんでしょうね。ゆっくりだけど、一人で乗れて、アレンはとても嬉しそうでした。

子供たちが疲れたので、一度ホテルに戻って休むことにしました。ホテルのテレビはネットに繋がっているから、子供たちはずっとYouTubeを見ていましたね。大人しくしてくれるから楽なんですが、ほとんど中毒みたいになりそうなので、自宅には当分このサービスは入れない方がいいなあと思いました。子供たちもそのホテルを気に入っていたけど、テレビでYouTubeが見れるのが大きな理由でしょう。

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子供たちの希望で、電動キックボードに乗ってみました。

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アレンはいきなり一人で乗れたのでビックリ!すごい!

夕方頃に、もう一度出かけると、空はすっかり晴れて、美しい夕焼けを見ることができました。18〜19世紀の古い建物が建ち並び、石畳の道を馬車が通り過ぎていきました。のんびりして静かだし、やっぱりギュムリは素敵な街です。夕食は、オーガニックにこだわったオシャレなカフェレストランで食べました。どれも美味しいのに、値段はエレバンの半分ほどで、物価が安いのもギュムリの魅力ですね。

レストランを出ると、すっかり日も沈んで寒かった!初秋でその寒さだから、真冬に来るのはちょっと厳しい…子供たちは、ホテルに戻るや否や、テレビを付けてYouTubeを見始めました。自宅だったら、「いくらなんでも見過ぎ!」と叱るかもしれませんが、せっかく旅行に来ているので好きにさせることにしました。私と妻も大好きなギュムリにまた来れて嬉しかったです。やっぱりギュムリは楽しい!

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夕暮れ時の美しいギュムリの街

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18〜19世紀の古い町並みが残されています。

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石畳の道を馬車が通り過ぎていきました。

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中心部にある教会も美しくライトアップされていました。

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緑豊かなカフェレストランで夕食。エレバンより安いから、注文しすぎてお腹が苦しかった…

二泊三日のアルメニア南部旅行(3/3) 

天気予報によると、今週はかなり暑くなるみたいなので、アレンとレオは散髪しました。ショッピングモール内の床屋だったので、その後はキッズスペースで遊ばせました。偶然そこで、友人のルザンさんとご家族に出くわしました。

そういえば、もうすぐ東京五輪が始まりますね。首都圏の無観客開催が決まったことに加え、バッハIOC会長が日本人を中国人と言い間違えたり、音楽を担当しているミュージシャンの過去のいじめ発言が問題になったり、選手村からもコロナ陽性者が出たりと、開催直前にさらにムードを盛り下げるようなことばかり起こっています。ここまで盛り上がらない五輪大会はかつてなかったかも…

私は昔から五輪に全く関心がない人間ですけど、ここまで来たら、せめて観客を入れて少しでも華やかに行ってほしいものです。ウィンブルドンもユーロカップも普通に開催されていたし、コロナとは共存するしかないんですから、完全にバランスを失ってしまった世界の価値観を変えるきっかけになるよう、出来るだけノーマルな形で開催すべきだと思います。

先週金曜は、日本人ピアニストの五月女慧さんも演奏するコンサートに、妻と友人夫婦と行ってきました。他にアルメニア、フランス、ベルギーからのピアニスト、そしてオーケストラと共にクラシックの名曲が次々と演奏され、とても聴き応えがありました。アンコールでは4人連弾が披露されて、聴衆から盛大なスタンディングオベーションが送られました。ちなみに、アルメニアではコンサートやライブなども普通に行われていて、ほとんど誰もマスクなどしていません。素晴らしい!

あと、土曜は二人の日本人がアルメニアに到着しました。一人は2年前にも訪問したことがあり、今回はフィリピンから飛んできました。もう一人は日本からで、アルメニア初訪問。二人とも、コロナがないかの如くのアルメニアの状況に驚いていました。フィリピンは厳しいロックダウンが1年以上も続いているし、日本は社会の同調圧力が強いみたいで、どちらも私には息苦しそうでした。いろいろ不便はあっても、アルメニアに住んでいて良かったと思います。

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アレンはキッズスペースで汗だくになって遊んでいました。

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レオも妻とゴーカートに乗って楽しそうでした。

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日本人を含む4人のピアニストが演奏するコンサートに行ってきました。素晴らしかったです!

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アンコールでは4人の連弾が披露されて、聴衆から拍手喝采が送られました。

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またアルメニアに訪問客が来てくれました!すっかりノーマルな社会になっているアルメニアでのびのび楽しんでください!

さて、先週末に二泊三日で行ってきたアルメニア南部旅行の最終日についてご紹介します。イェへギス村のホテルに泊まりましたが、朝食を取るために外のテラスに出ると、目の前に険しい岩山が迫る雄大な景色が広がりました。こんな絶景を見ながら朝食を食べれるなんて贅沢な空間です。そのホテルは夕食も朝食も美味しかったです。犬や猫がいて、子供たちも楽しく過ごせるし、またゆっくりと滞在したいと思える場所でした。

ホテルを出て向かったのは、避暑地また保養温泉地として有名なジェルムークの街。今年2月に、私は片岡さんとティグランと一緒に訪問したことがありますが、妻と子供たち、そして友人夫婦は初訪問。2月に行った時は途中の山道は雪で覆われた銀世界で、それもとても美しかったです。真夏の今回は、緑が多くてまた違った美しさでした。

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こんな絶景を眺めながら朝食!なんという贅沢!

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ホテル周辺の自然は素晴らしく、写真にような雄大な景色が続きます。

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ジェルムーク近くの貯水池。やっぱり南部の自然は美しい!

ジェルムークは、ミネラルウォーターのブランドとしても有名で、町の入り口には大きな工場があります。その工場の脇の道を下りて、「人魚の髪」と呼ばれる有名な滝に向かいました。水がいくつもの白い線となって流れ落ちる美しい滝は、たしかに女性の髪の毛のようで、妻と友人夫婦はその光景に感動していました。周りの険しい岩山の風景も圧倒的で素晴らしい!

その後は、街中心部にあるミネラルウォーターギャラリーという場所に行きました。ここは天然の湧き水が出ていて、自由に飲むことができます。立派な石造りの建物の壁の5箇所から湧き水が流れ出ています。全て水源や温度が異なるらしく、「この水は目にいい」とか「この水は心臓にいい」と効能も違うそうです。ただ、温かくて少し塩っぱいので、冷たく澄んだ湧き水を想像して飲むとビックリします。なのに、好き嫌いの激しいアレンが美味しそうに飲んでいて意外でしたね。

そのミネラルウォーターギャラリーの前には貯水池があって、多くのアルメニア人やロシア人の観光客が散策したり、ベンチに座ってくつろいだりしていました。やはり冬の時より人が多い気がします。しかし、美しい自然に囲まれて落ち着いた雰囲気があって、やはりジェルムークはいい所だなと思いました。山の上に天然の温泉があるので、今度はそこにも足を伸ばしたいですね。

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「人魚の髪」と呼ばれる美しい滝。ジェルムークの有名な観光名所です。

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その絶景の前でみんなで記念撮影!

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滝の中にある岩に家族で登ってみました。水は冷たくて澄んでいます。

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5種類の湧き水を自由に飲めるミネラルウォーターギャラリー

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その前には美しい貯水池があって、のんびりできます。

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標高が高いから涼しく、落ち着いた雰囲気のジェルムークの街

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ダーツゲームをするアレン。2つ風船を割りました。レオも挑戦したら、一発目で風船を割ってビックリ!

そのジェルムークからエレバンに戻る途中、ワインの産地として有名なアレニ村に立ち寄り、歴史的な大発見のあった洞窟に入りました。この洞窟内からは、なんと約5500年前の世界最古の革靴と、約6100年前のワイナリーが見つかったのです!気が遠くなるほど昔の人類の生活を知る上で重要な発見と言われています。やはりアルメニアの歴史はすごい!

洞窟の後、チバという村を訪問し、ゲストハウスを経営している友人家族の家で食事をご馳走になりました。片岡さんと懇意にしている家族で、私は今年2月にも会っていますが、妻と子供たちは3年ぶりの再会。ご夫婦は、大きくなったアレンとレオの姿に目を細めていました。

そして、私たちとの再会、そして友人夫婦という新たなゲストの訪問を心から喜んでくれました。畑で取れた野菜や果物、自家製のワインやウォッカをたらふくご馳走になり、話にも花が咲いて、とても楽しい時間を過ごすことができました。三日間の旅の最後にふさわしい心温まるひと時となりました。そのご家族のゲストハウスには、また夏の間に家族と泊まりに来たいと思います。

チバ村からエレバンに戻ると、夕暮れ時の美しいアララト山のシルエットが見えました。移動距離も長く、子供連れだと疲れましたが、美しく雄大な自然と悠久の歴史が刻まれた文化遺産、そしてアルメニア人の優しさに触れることができた旅となりました。その素晴らしい時間や思い出を友人夫婦と共有できて良かったです。

今回の旅の記録は3つの記事に渡るほど長くなってしまいましたが、当ブログを通してアルメニアの魅力が少しでも伝わればと思います。そして、コロナ禍で息苦しい社会になっている中でも、この世界は変わらず美しいこと、その美しさを見て感じて、幸せに生きる自由とチャンスがあることを知ってほしいと思います。

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世界最古の革靴やワイナリーが発見された洞窟

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ワインを醸造していた壺や埋葬に使われていた瓶などが残っています。この辺りがワインの発祥地とされる証拠ですね。

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チバ村の友人家族と楽しい時間を過ごしました。嬉しい再会!ワインもウォッカも美味しくて飲みすぎました。

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エレバンに近づくと、美しいアララト山のシルエットが迎えてくれました。ただいま!

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途中、コウノトリの巣を見学しました。アルメニアはコウノトリの貴重な生息地なんです。本当に楽しい3日間でした!