家族みんなで映画撮影に参加 

天気が少しずつ安定してきて、気温も徐々に上がってきました。とはいえ、5月下旬に入っても、最高気温が20℃前後というのは例年に比べるとおかしな気候です。暑いのも嫌ですが、早く暖かくなってほしいと思います。

イランの大統領と外相らを乗せたヘリコプターが悪天候のために墜落し、搭乗者全員が死亡するという衝撃的なニュースがありました。イランはアルメニアにとって隣国かつ重要な友好国なので、この出来事については大きく報道され、政府は救出活動を支援する用意があると表明していました。

生存者なしという悲惨な結果になってしまいましたが、イランが混乱することも、また中東情勢が今以上に悪化することもないと思います。しかし、最高指導者ハメネイ氏の後継候補と目されていたライシ大統領の不慮の死は、同国の政界に少なからず影響を与えるかもしれません。

ロボティクス教室に通うレオが、ついに昨日の授業で最後の作品のドラゴンを完成させました。ということで、家族みんなで授業に行って、そのドラゴンを見せてもらいました。見た目も立派だけど、プログラミングした通りに動いたり、音を出したり、口からミサイルを飛ばしたりとかなりの力作。レオ、よく頑張った!おめでとう!

その後、息子たちは義母とレゴのお店に行って、自分たちのお金でレゴを買いました。というのも、記事タイトルにあるように、先週土曜、家族で映画撮影に参加して、アレンとレオも出演料を貰ったのです。二人にとって人生初の給料。それを早速レゴにすべて使い切ってしまうところは、子供らしくていいですね。

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レオのロボティックス授業の最後の作品ドラゴン。すごい!

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映画撮影でもらった出演料をすべて使ってレゴを買いました

さて、その映画撮影のことを振り返りたいと思います。ロシア・アルメニアの合作映画で、90年代に北方領土の島に移住したアルメニア人家族の物語だそうです。私は日本人教師、妻は日露通訳、息子たちは日本の小学生の役で、撮影場所はセヴァン湖北岸。4月初めに出演依頼の話があり、アルメニアは邦人がめっちゃ少ないので、どうか家族で出てほしいとのことでした。

ギリシャ旅行から戻ってくると、キャスティング会社から具体的な撮影場所や日にちなどについて連絡がありました。ただ、私のセリフがけっこう増えた上に、なぜかロシア語で話すことになっていて、「いやいや、ロシア語できないって言ったし、それだと妻が通訳役として出演する意味ないやん!」と伝えたら、元々の打ち合わせ通り、私は日本語でセリフを言って、妻がロシア語に訳すことになりました。

しかし、最後まで心配だったのは天気…ここ最近ずっと雨が降ったりやんだりで、肌寒い天気が続いています。標高2千メートル近いセヴァン湖だと、真冬のような寒さになるでしょう。私と妻はともかく、息子たちが可哀想だし、風邪でも引かれたら困ります。その不安は向こうにも伝えましたが、天気ばかりはどうしようもなく、ただ好天を祈るしかありませんでした。

すると、直前に金曜だった撮影が土曜に延期になったと連絡がありました。予報では土曜は晴天となっていて、これなら大丈夫かもと思ったら、幸い予報は的中して、朝から青空が広がるめっちゃいい天気!エレバンから車で1時間半ほど走って、撮影場所のセヴァン湖北岸に着くと、青く美しい湖の景色が広がり、空気も澄んでいて、とても気持ちよかったです。

でも、先月末からそこに滞在している撮影スタッフによると、前日まではほとんどずっと天気が悪くて、毎日すごく寒かったらしいです。私たちが参加した日がセヴァン湖での撮影最終日で、最後にやっと天気に恵まれたと言っていました。ちなみに、アレンとレオ以外の小学生役は、フィリピン人や韓国人の女の子たちでした。アルメニアで邦人、しかも子供となると集めるのは難しいですからね…

家族みんなで衣装に着替えて、撮影場所の湖畔へと移動しました。アレンとレオの制服姿が可愛らしかったです。女の子たちもセーラー服に着替えました。湖畔からの景色も素晴らしくて、思わず仕事のことを忘れて見惚れてしまいます。本当に晴れてよかった!ラッキー!でも、やっぱり標高2千メートル近いから、太陽が雲に隠れると途端に肌寒く感じます。天気が悪かった時の撮影は本当に大変だっただろうと思います。

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天気に恵まれて、セヴァン湖の景色は最高!

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広々とした草原で遊ぶアレンとレオ。気持ちいい!

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小学校の制服に着替えたアレンとレオ。よく似合っている!

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待機場所と湖畔の間は、こんなソ連時代の車で移動しました。ちゃんとタクシーの行灯があって笑えました

最初の撮影シーンは、ちょっと長めのセリフでしたが、2回ほどNGを出しただけで、思ったより上手く話せました。とはいえ、同じシーンでも、撮影の位置や対象を変えながら撮るので、何度も同じセリフを言わなければいけません。過去に何度かアルメニアの映画やドラマの撮影に参加している私は勝手が分かっているのですが、子供たちは、「エーッ?!また撮るの?」という顔をしていました。

その後は、子供たちとボートに乗るシーンの撮影がありました。これは渡された台本にはなくて一瞬焦りましたが、私も妻もセリフはなく、監督の指示された通りに動くだけでした。実際にボートは岸から離れて少し湖を走ったので、アレンもレオも船に乗れて嬉しそうにしていました。いやー、この撮影はマジで楽しくて最高!

その日の前半の撮影が終わってから、待機場所に戻ってランチタイム。スタッフが草原に折り畳み式のテーブルと椅子を設置し、そこでみんなで昼食を取りました。近くのホテルに注文しているというお弁当はけっこう美味しかったし、青空の下で美しいセヴァン湖を眺めながら食べるのは最高で、ちょっとしたピクニック気分でした。

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撮影場所の湖畔からの景色がまた最高!空と湖の澄んだ青が美しかったです

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仕事で来ていることを忘れるほどの美しさ

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心配していたけど、晴れて本当によかった!

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最初のシーンの撮影開始。私も妻も長めのセリフがありましたが、無事にできました

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撮影の合間に携帯で遊ぶアレンとレオ。後ろに広がる美しい景色には興味なし…

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犬が仲良く寝そべってのどかだなー

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撮影ではボートに乗って移動するシーンもあり、息子たちが喜んでいました

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青空の下、草原でセヴァン湖を眺めながらランチ!美味しくないわけがない!

ランチを終えてから、また湖畔に戻り、最後のシーンの撮影に参加しました。天気はいいけど、太陽が西に傾くにつれて、気温が下がって寒くなってきました。カメラが回っていない時は、俳優さんたちもジャケットや毛布を羽織っていました。フィリピン人と韓国人の女の子たちも寒そうにしていましたが、アレンとレオは寒がる様子はなく、二人で元気に遊んでいました。

日が沈む前に最後のシーンの撮影も終わり、エレバンに戻ることになりました。ロシア人の女性監督が、「とても良かった!本当にありがとう!」と笑顔で言ってくれました。アレンとレオも人生初の給料を受け取って嬉しそうでしたが、それよりも湖畔で集めたザリガニの抜け殻に大喜びしていました。これって大人になると失う感覚ですね。子供っていいなあー

今回は私も妻もセリフがけっこうあったから、撮影が終わったときはドッと疲れが出ました。レオは帰りの車中でずっと寝ていました。しかし、家族と美しいセヴァン湖の自然を満喫でき、今までで一番楽しい撮影体験になったと思います。そして、多くの人が関わり、膨大な時間と労力を費やして、一つの作品が生み出されることに改めて感心しました。関係者の一人として、素敵な作品になってほしいと思います。

ちなみに、映画のタイトルは「Снег пригнул бамбук(直訳:雪が竹を曲げた)」で、来年に公開予定だそうです。日本で上映されることはないでしょうけど、アルメニアで上映されたら、家族で観に行きたいと思います。基本的に自分が出た映画やドラマは恥ずかしくて観ませんが、今回は息子たちの初出演作品ですからね。

とにかく幸い天気にも恵まれて、楽しく充実した一日となりました。家族にとっても、きっといい経験になったでしょう。妻も息子たちも本当にお疲れさま!

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後半の撮影は、こんな湖畔のテーブルでの会話シーン

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主役の家族を演じる俳優たち。アルメニア人の女の子は、青い瞳が美しい魅力のある顔立ちで、とても素朴でいい子でした

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その女の子と日本の小学生たちが遊ぶシーン。その日の最後の撮影でした

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無事にすべての撮影が終了。夕暮れ時のセヴァン湖も美しかった

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一緒に小学生役を演じた子供たちと記念撮影。みんな、お疲れさま!

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ピンクに染まる雲とセヴァン湖。空には月も輝いていました

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撮影場所の近くには、13世紀のキリキア王国の商船を復元し、 2004年から2006年にかけてヨーロッパとアジア25か国を周遊した船が置かれています

妻の友人のコンサート 

午前中は晴れているけど、午後になると空が暗くなって雨が降るという不安定な天気が続いています。セーターを着ないと少し寒いぐらいです。この天気のせいか、明日に予定されていた映画撮影は明後日に延期されました。予報によると、明後日は天気がいいそうです。撮影場所は標高2千メートル近いセヴァン湖なので、延期になってよかったかもしれません。

アルメニアとアゼルバイジャンの国境画定委員会は、タヴシュ地方の一部の国境画定に合意し、議定書に署名しました。政府は、今後も同様の基準に沿ってアゼルバイジャンとの国境を画定していくと述べました。これは、平和条約締結に向けた大きな進展と言えます。

その国境画定プロセス反対とパシニャン首相の辞任を求める抗議デモが続いていますが、特に拡大する様子はなく、エレバンは至って平穏です。これは予想していたことで、首相がカラバフをアゼルバイジャン領だと認める発言をした時も、また昨年9月にアゼルバイジャンがカラバフに対して軍事作戦を行った時も、野党や一部の市民から怒りの声が上がりましたが、国内が混乱することはありませんでした。

もちろん国民の多くは、ここ数年アゼルバイジャンとの間で起こっていることに心穏やかではないかもしれません。その不満を強く訴えることは、愛国心の表れと言えます。しかし、戦争のない平和な社会を築くために必要な譲歩や妥協を受け入れることも、同じく愛国心です。今回のデモが拡大しないのは、早く平和になってほしいと願う市民の声なき声ではないでしょうか…

息子たちが通う学校の廊下に、学生たちが描いた絵が飾られ、アレンの絵も2枚ありました。アレンのことだから昆虫でも描いているのだろうと思ったら、意外にもどちらも花の絵で、けっこう上手に描けていました。一枚はアウトラインがあって、色使いも鮮やかで、なんだか浮世絵風でした。

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飾られていたアレンの作品。意外にも題材は花でした

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こちらは浮世絵風で、けっこう上手に描いていました

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映画「スターウォーズ」にハマって、真剣に見るアレンとレオ。懐かしい!くだらないYouTube動画を見るよりずっとマシ

さて、昨晩は妻の友人のコンサートに行ってきました。ハイクさんという妻の友人で、アルメニア北部のタシール出身の歌手です。彼は、4年前の第二次カラバフ戦争で亡くなった極真空手の指導者セヴァックさんの友人で、妻が空手セミナーの日本語通訳を務めたときに知り合いました。セヴァックさんについては、過去の記事をご覧ください。

ハイクさんが仕事や用事でエレバンに来ると、妻は時間を作って会うようにしています。我が家に夕食に誘ったこともあり、その時も歌を披露してくれました。一昨年、家族でセヴァックさんのお墓参りに行ったときも、彼とその家族に会いました。とても穏やかで優しい人です。

今回エレバンでコンサートをすると聞いて、妻とチケットを買って聴きに行くことにしました。場所はホテルにある、小ぢんまりしたミュージックホールで、私たちは前の方の席を予約しました。コンサートが始まる頃には、ホールはほぼ満席になりました。開始時間になると、ハイクさんが聴衆からの拍手を浴びながらステージに上がりました。

ピアノだけのシンプルな演奏をバックに、アルメニアの大音楽家コミタスの歌を披露してくれました。その深みのある声はコミタスの美しい曲にピッタリで、どの歌も心に響きました。途中、カラオケで自作の曲もいくつか披露してくれました。母国や自分たちの文化、また早くに亡くなった母親への愛をテーマにした曲で、聴衆から大きな喝采を浴びていました。

休憩をはさんだ2時間のコンサートは、あっという間に感じるほど聴き応えがありました。終了後、妻がステージに上がって、ハイクさんに花束を手渡しました。本人曰く、あまり声の調子が良くなかったそうですが、私たちは満足できたし、また機会があれば聴きに行きたいと思います。ハイクさん、どうもありがとう!

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コミタスや自作の歌を披露してくれました

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とても深みのある声で聴き応えありました

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彼の友人の俳優によるトゥマニャンの詩の朗読もありました

仲良し4人組が再集結 

予報どおり、また雨が降ったりやんだりの不安定な天気になりました。5月に入って初夏の陽気になるかと思ったら、今年はまるで日本の梅雨のような天気が続いています。天気がこうだと、気分もすっきりしませんね。

イスラエルがラファへの限定的な軍事作戦を開始し、本格侵攻も辞さない構えです。ハマスとの交渉が決裂したと報道されていますが、イスラエルは、初めから停戦に応じるつもりなどなく、いくら国際社会から非難されて孤立しようとも、ガザからパレスチナ人を追放するしかないと考えているように思います。明らかに虐殺といえるこの人道的悲劇を止める術はないのでしょうか…

一昨日と昨日、カザフスタンのアルマトイで、アルメニアとアゼルバイジャンの外相会談が開かれ、平和条約締結交渉が行われました。二日間にわたる話し合いの結果、意見の相違がある未解決の問題が残っており、それらについて今後も交渉を継続することで合意しました。30年も激しく対立した両国が和平を実現するのは容易なことではないので、忍耐強く話し合いを重ねてほしいと願います。

タヴシュ地方のバグラット・ガルスタニャン大司教が主導する、アゼルバイジャンとの国境画定プロセスに反対する抗議デモが行われていて、逮捕者も出ています。大司教がエレバンに到着した木曜の夕方、共和国広場には数千人の市民が集まり、パシニャン首相の辞任を要求しました。このデモを支援している野党勢力も、首相の弾劾手続きを行うと主張しています。

戦争で多くの命を失い、カラバフを失い、今はいくつかの集落を失うことになる決定を下した現政府に不満を募らせる市民の怒りも理解できます。しかし、私は彼らに、「平和よりも、また争いを望むのか?平和を望むのであれば、どうやって実現すればよいのか?」と問いたいです。アルメニアが何も失わず、双方が納得する形で平和条約を締結すべきだと答える人がいるかもしれませんが、それは自分たちにとって都合のいい理想論です。

国家間の問題は、理想論ではなく、現実を見据えて妥協点を探ることでしか解決できません。4年前の第二次カラバフ戦争も、都合のいい理想論を建前に実質的な解決を先延ばしし続けたために引き起こされたと言えます。悲惨な戦争でしたが、その結果、現実的な交渉を行う機会がやっと生まれました。平和こそが理想であり、そのプロセスは現実に即したものでなければいけません。この好機を逃さず、恒久的な平和を話し合いによって実現してほしいと願います。

さて昨日は、ギリシャのクレタ島で行われた国際大会に参加したメンバーでロボティクス教室に集まりました。今回の旅行の振り返りとお祝い、そして子供たちに国際大会参加の証明書を授与するためです。もちろんアレンのチームメイト二人も来ていて、10日ぶりにレオも加えた仲良し4人組が再集結しました。

二人とも元気そうで、お互い笑顔で挨拶して、早速4人は並んで座って楽しそうに話し始めました。ギリシャ旅行でいつも一緒だったメンバーがまた揃い、仲睦まじくしている様子を見て嬉しかったです。アレンは、本当にいいチームメイトに恵まれてラッキーだったと思います。

中でもリーダー的存在だった12歳のナレック君は、「どう育てたら、こんないい子になるの?」と思うぐらい純粋で可愛らしい男の子で、昨日の集まりには年の離れた弟も来ていました。その弟のこともずっと優しく面倒見ていて、改めてナレック君のいい子ぶりに感心しました。

それから、子供たちにロボティックス国際大会の参加証明書が授与されました。さらに教室からも、授業費などに使える50ドル相当のバウチャーが贈られました。アレンもチームメイトたちも、みんなから拍手で祝福されて嬉しそうでした。特にアレンのチームは8位という結果を出して健闘したし、本当によく頑張ったと思います。おめでとう!

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その日の午前はレオのロボティクスの授業があって、最後の作品のドラゴンが完成間近!

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仲良し4人組が再集結!いつものごとくレオが変顔!

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国際大会参加の証明書を授与されたアレンとチームメイトたち。おめでとう!

そして、教室のロゴをデザインしたケーキが登場しました。子供たちと入刀する時に、校長は感極まって少し涙ぐんでいました。参加が決まってから大会本番までたったの2か月半と、準備期間が短かったので仕方ないかもしれませんが、アレン以外のチームは惨敗に終わり、教室を代表する立場としては、あまり満足はできない結果だったと思います。それでも、すべて無事に終わってホッとしたのでしょう。

私たちも大変でしたが、やはり代表としてグループを率いる方が責任やプレッシャーもあって大変だったと思います。お陰で、初のギリシャで素晴らしい時間を過ごし、国際大会参加という貴重な経験をし、また息子たちにいい友達もできました。改めて、こういう機会を作って努力してくれた教室の校長や先生たちに感謝したいです。本当にありがとうございました!

集まりが終わって、アレンとチームメイトたちは、またすぐ会おうと約束して別れました。大好きな映画「スタンドバイミー」を彷彿とさせる4人の仲睦まじい姿をまた見たいので、学校が夏休みに入る来月に集まる機会を作ろうと思います。

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教室のロゴをデザインしたお祝いのケーキが登場!

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校長と子供たちがケーキを囲んで記念撮影。ここでもおどけるレオ

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仲良し4人組とナレック君の弟さん。みんなでまた集まろう!

ギリシャ旅行の思い出 4 

すっきりしない肌寒い天気が続いていましたが、今日は青空が広がる気持ちのいい晴天で、息子たちと近所を散歩しました。しかし、予報によると、来週はまた天気が崩れて、気温も下がるようです。実は、来週セバン湖で家族みんなで映画撮影に参加する予定があって、ちょっと天気が心配…

今日5月9日は、対独戦勝記念日でアルメニアも祝日です。アルメニアは旧ソ連として第二次世界大戦に参加していたからです。モスクワで開かれた戦勝記念パレードに、パシニャン首相は参加しませんでしたが、昨日ユーラシア最高経済評議会の会合後にプーチン大統領と会談を行い、懸念となっている安全保障問題などについて議論しました。

その中で、ロシアの国境警備隊と軍事拠点がアルメニアから撤退することで合意したそうです(イランとトルコとの国境地帯には残留)。カラバフを巡る領土問題が事実上終結し、この地域の情勢は激変しました。それに伴って、外交政策にも変化が生じるのは当然です。しかし、多極化する世界において、ロシアとの関係は重要であり、建設的な話し合いを重ねてほしいと願います。

さて、ギリシャ旅行の思い出の続きです。4回にわたってお伝えしてきましたが、今日で振り返りは終わりです。長くなったのは、それだけ思い出の多い充実した旅行だったということですね。

ロボティックス国際大会の最終日は、同じセンターの他の2チームの競技が行われました。アレンより年少のチームと、中高生のチームです。年少のチームは障害物のないレース、中高生のチームは、ジグザグの線の上に沿ってロボットを走らせるレースに参加しました。しかし、2チームとも、かなり低い順位に終わりました。幸いアレンのチームが入賞したので、全チームが惨敗という結果にはなりませんでしたが、やはり負けたチームの子供たちは残念がっていました。

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他のチームの競技を見守るアレンたち。残念ながら、結果は惨敗でした…

その後は、大会側が主催した観光の予定があり、手配された大型バスで考古学博物館に向かいました。しかし、バスが着くと、グループのみんなは目の前にあった土産物屋に入って買い物をし始めました。それから博物館に行くと、「もう閉館です」と受付で言われて入れませんでした。エーッ?マジ?!土産物屋に入ってなかったら、間に合ったやん!アホかー!

でも、博物館側の説明によると、15時15分には入館者に出てもらうことになっているらしく、バスが到着したのは15時ぐらいだったから、たとえ真っすぐ博物館に行ったところで、ほとんど見学できなかったみたいです。ということは、大会側が組んだスケジュールに初めから無理があったということ!ギリシャってゆるくて好きだけど、これには呆れました。考古学博物館には、前日に見学したクノッソス遺跡の出土品などが数多く展示されているから、見れなかったのはとても残念で、これだけが今回の旅行の心残り…

その後は近くのレストランで昼食を取りましたが、「ここからは自分たちで買い物とかしたいから別行動する」と伝えて、先にレストランを出ました。いきなり土産物屋の買い物に付き合わされたりと、私も妻も団体行動に振り回されることにちょっと疲れていました。別行動を取ると、ホテルまで自腹でタクシーで帰らなければいけませんが、それよりもグループから離れて自由気ままに楽しみたかったのです。

イラクリオン中心部を散策して、少し買い物をしました。ホテルに戻ると、またすぐアレンは水着に着替えてビーチに向かいました。その日は風が強くて、波も高いし水も冷たいのに、ホントに元気やなーレオは前日の海で寒そうにしていたので、私と部屋で休憩することにしました。アレンと一緒にビーチに行った妻によると、アレンはめっちゃ楽しそうに泳いでいたそうです。寒さに対して鈍感すぎちゃうか?

その日の夜は、ホテルのロビーにみんなで集まって、父兄の一人がアルメニアから持参したワインを飲みながら、今回の大会の振り替えりをしました。私も感想を求められ、「結果云々よりも、アレンが素晴らしいチームメイトに恵まれて、レオを含めた4人が仲のいい友達になれたことが何より嬉しかった」と話しました。

センターの先生の、「この大会への参加が決まった時、お互いに名前も知らない関係だったのが、今はこうやって一つのチームになれたことは本当に良かった」という言葉が印象的でした。ハードなスケジュールだったし、団体行動に疲れることもありましたが、息子たちにとって、とてもいい経験になったと思います。こんな機会を作ってくれたセンターの人たちには感謝したいです。

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振り返りの時も仲良し4人組

翌日は、早朝8時の飛行機でアテネに向かうため、朝5時ぐらいに起きてホテルから空港に向かいました。私も家族も、疲れと眠気でめっちゃキツかったです。しかも、イラクリオンからアテネまでは1時間弱のフライトだから、機内でもほとんど寝れず、寝不足のまま首都アテネに到着しました。

同日深夜の飛行機でエレバンに戻る予定だったため、その日はアテネを一日観光しました。まず空港からバスでアテネ中心部のシンタグマ広場に行きましたが、みんなお腹が空いているし、眠くてだるいし…ということで、広場近くのマクドナルドで食べて、その隣にあるスターバックスでコーヒーを飲みました。どちらもアルメニアにないので、これはこれで観光みたいなものです。

それから、広場から伸びる繁華街を歩きましたが、昔に行ったことのあるナポリやシチリアみたいに雑多な感じで、個人的にはすごく気に入りました。ギリシャって、観光地なのに生活感があるのがよかったですね。繁華街の先に古いギリシャ教会がありましたが、なんとその真ん前でストリートミュージシャンがロックを演奏をしていました。いろいろ混在していて面白かったです。

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アテネ行きの飛行機を待つ仲良し4人組

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アテネ空港に着いて、はしゃぐ子供たち。私は眠くてクタクタなのに、元気やなー

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アテネの中心シンタグマ広場

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広場から伸びる繁華街の並んで歩く仲良し4人組。まるで映画「スタンドバイミー」

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古いギリシャ教会の前で演奏するストリートミュージシャン。私の大好きな往年のロックを演奏していて、上手だったけど、教会の前でいいの?

そして、観光のメインであるアクロポリス遺跡へと向かいました。遺跡のある丘の上まで歩きましたが、途中はとても雰囲気のいい通りでした。麓から20分ほど歩くと遺跡に着きました。が、チケット売り場には長蛇の列…まだハイシーズンではないのに、やっぱり世界屈指の観光地だけあります。ただ、クレジットカードで購入する券売機は空いていたので、センターの校長がそこでみんなのチケットを買いました。

ゲートをくぐってすぐ右手に、ディオニソス劇場が見えてきました。ワインと豊穣の神ディオニソスに捧げられた世界最古の劇場で、1万7千人が収容可能だったそうです。マジか?!確かにすごい規模で、妻がいきなり感動、というより圧倒されていました。ギリシャの歴史って本当にすごい!

それから、プロピュライアと呼ばれるアクロポリスの入り口建物に行きましたが、その荘厳さにまた圧倒されてしまいました。大理石の立派な柱が、当時の栄華を思い起こさせます。世界中の有名な遺跡をたくさん見てきた私は、実はアクロポリスにはあまり期待していませんでした。とりあえずギリシャに行ったら見ておかないといけない有名観光地ぐらいに思っていたのですが、いい意味で予想を完全に覆されました。

プロピュライアをくぐると、広大な敷地の右手にパルテノン神殿、左手にエレクテイオンの遺跡が見えました。まだハイシーズンではないから、広い場所に出ると、ツーリストの数はほとんど気にならない程度で(そういえば、ギリシャは中国人観光客が全然いなかった)、その空間に漂う神聖な雰囲気を満喫することができました。確かにここは、古代の時代に神々が宿る聖地だったに違いない!

パルテノン神殿だけでなく、多くの遺跡では修復作業が行われていましたが、大して歴史に詳しくない私でさえ古代へのロマンを搔き立てられる場所で、女神アテーナーを祀るパルテノン神殿の立派な柱や装飾を見上げるたびに、ハァ~と思わずため息が出るほど感動しました。

ギリシャ神話の英雄エリクトニオスに捧げられたエレクテイオンは、イオニア式建築の代表作と言われ、その様式はアルメニアのガルニ神殿にも見られます。特にカリアティードと呼ばれる6体の少女の姿の柱像がとても美しく、ギリシャ文明の高度さとヨーロッパの芸術文化に与えた影響の大きさを実感しました。

素晴らしいアクロポリス遺跡を見学している間は、眠気と疲れも忘れるほど圧倒され続けました。妻も、「ここは本当に来てよかった」と感動しっぱなしでした。いわゆる有名観光地でしょ?まあ、とりあえず見とくかーぐらいに思っていたど、いやいや、実際に訪れてみるとすごかった!やっぱり百聞は一見に如かずですね!

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アクロポリスへ向かう丘の道を歩いていると、雰囲気のいい通りが現れます

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入ってすぐ右手にあるディオニソス劇場。その規模にいきなり圧倒!

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アクロポリスの入り口建物プロピュライア。すでに聖地の空気を感じました

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プロピュライアの立派な大理石の柱

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アクロポリスの象徴パルテノン神殿。実物は見応えがありました

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歴史が大好きな妻は、その規模と立派さに感動していました

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アクロポリスでも一緒の仲良し4人組

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パルテノン神殿の真向かいに建つエレクテイオン

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カリアティードと呼ばれる6体の少女の姿の柱像が美しい

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遺跡とそこに満ちている空気から、古代の神々が祀られた荘厳な聖地だったことが窺えます

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遺跡から広がるアテネの街の景色

遺跡を見学してから、またアテネ中心部に戻り、カフェで休憩しました。眠気と疲れがピークに達していた体にコーヒー染み渡りましたね。その近くにあったギリシャ教会に入ってみると、木を基調にして、イコンがたくさん飾られているのはアルメニア教会とは異なりますが、全体的に薄暗くて、地味で落ち着いた雰囲気はとても近いものを感じました。

しかし、その教会の周りも、果物の露店が並んでいたり、アラブ系移民が多かったり、マーケットみたいにごちゃごちゃした通りがあったり、かと思ったら、古代ギリシャの遺跡があったりと、いろいろ混在してけっこうカオスでした。ヨーロッパというより、何だかアジアや中東みたいな雰囲気でしたね。私はこういうの大好きです。

みんなで夕食を取ってから、地下鉄で空港に向かうことにしました。地下鉄駅まで歩いている途中、立派なギリシャ教会が現れて、ちょうどミサをやっていたので少し見学しました。イースター前の一週間は、毎日こうやってミサが開かれているそうです。讃美歌が流れ、多くの参列者が祈りを捧げていて、その神聖な雰囲気に心が洗われるようでした。

予定時刻どおりに飛行機でアテネを出発して、翌早朝3時半にエレバンに戻りました。私たち家族も、他のみんなも疲労困憊…でも、大きなトラブルなどなく無事にアルメニアに帰国してホッとしました。アレンのチームメイトの一人は、親なしで参加していて、彼が到着ロビーに着くと、両親が嬉しそうに出迎えてハグしていました。

みんなお互いにお別れの挨拶をして、それぞれ家路につきました。アレンのチームメイトたちとは、また集まろうと約束したので、学校が夏休みに入る来月にその機会を作りたいと思っています。本当にいい子たちに恵まれ、レオを含む4人の仲睦まじい姿は、映画「スタンドバイミー」を思い起こさせて、私にとって今回の旅行の一番の思い出になったかもしれません。

人生初の団体旅行で、スケジュールもハードだったから、めっちゃ疲れましたが、初めてギリシャに行くことができ、私にとって91か国目のギリシャはお気に入りの国になりました。息子たちのゴッドファーザーのダグラスさんにも会うことができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。アレンがロボティックス国際大会で入賞したことも、親として嬉しかったです。

急に降って湧いたようなギリシャ渡航で、リストラ直後に大きな出費をすることになりましたが、家族みんなで行って良かったです。今年のハイライトの一つと言える、素晴らしい思い出ができました。こういう機会に恵まれたのも、息子たちがいたからで、改めて感謝したいと思います。大変だったけど、アレンもレオもよく頑張った!また家族で旅行に行こう!

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遺跡から街へ戻る途中に出会ったノラ猫をなでるレオ

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アテネ中心部は生活感あふれ、けっこうカオス

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果物を売る露店が並んでいます

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すぐ近くには古代の浴場や図書館の遺跡がありました

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ギリシャ教会を見学してお祈りしました

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夕暮れ時の広場の景色。奥の丘の上にアクロポリスが見えます。ギリシャは居心地よくて気に入りました

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立派なギリシャ教会でイースター前のミサが行われていました

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多くの信者が参列していました

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シンタグマ広場から見える旧王宮(現在は国会議事堂)。ギリシャはまた訪れたい!

ギリシャ旅行の思い出 3 

日本はGW最終日ですね。しかし、大荒れの天気というニュースを見ました。アルメニアも雨がちな天気が続いていて、気温も下がりました。昨日は、午後の短い時間に激しい雨と雹が降りました。予報によると、週後半から天気は安定し始めるようです。

アルメニアとアゼルバイジャンとの国境画定に関する合意の結果、4つの集落がアゼルバイジャン領に入ることになったタヴシュ地方で大司教を務める神父が、エレバンまで歩いていて国境画定反対を訴える抗議活動を行っており、それに数百人の市民が参加しています。彼らの怒りや不満も分かりますが、恒久的な和平を確立するためには避けて通れない外交プロセスだと思います。

端午の節句の昨日は、アレンのロボティックス国際大会での入賞と、無事にギリシャ旅行を終えたお祝いのために、お気に入りの魚専門レストランでランチしました。息子たちも大好きなスープ、魚の刺身の盛り合わせなどを食べましたが、やっぱり美味しい!特にスープは体に染みわたり、とても落ち着く味です。アレン、本当におめでとう!

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お気に入りのレストランの美味しい魚スープ。やっぱり、めっちゃ美味しい!

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端午の節句と、アレンのロボティックス国際大会での入賞を祝って乾杯!なのに、アレンは変顔…

さて、ギリシャ旅行の思い出の続きです。アレンの競技が終わった翌日は、大会側がアレンジした観光の日でした。しかし、息子たちのゴッドファーザーのダグラスさんは、その日の夕方の飛行機でワルシャワに戻る予定だったため、私たちは彼と一緒に別行動を取ることにしました。

とはいえ、途中でグループみんなと合流するタイミングがあるかもしれないので、行き先は同じ歴史博物館とクノッソス遺跡にしました。ゆっくりホテルで朝食を取ってから、ダグラスさんとタクシーでまず歴史博物館に向かいました。

私たち家族とダグラスさんだと計5人なので、交通規則では人数オーバー。うち二人は子供だから、アルメニアなら全く問題ありませんが、昨年訪問したポーランドは厳しかったので、念のためドライバーに確認すると、「僕は大丈夫だけど、警察がどう思うかな…でも、乗っていいよ!」とのこと。ギリシャってゆるくて素敵!ドライバーも、明るく気さくで関西や沖縄みたいなノリの人が多かったです。

歴史博物館は、古代から現代までのクレタの歴史を紹介する展示がされています。規模は小さいけど、けっこう見応えがありました。特に驚いたのはギリシャの民族楽器や伝統衣装の展示で、天井のスピーカーから流れてくる音楽の旋律やリズムがアルメニアの民族音楽とそっくり!そういえば、バスやタクシーで流れるギリシャ音楽も、「あれ?!これってアルメニア音楽?」と思うほど似ていました。伝統衣装にも似ているものがあって、その類似性がとても興味深かったです。

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海沿いに面した歴史博物館の前には、青く美しいエーゲ海が広がっていました

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クレタ島発祥の伝統楽器クレンタリラ。ギリシャの民族音楽は、アルメニアとそっくりで驚きました

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手前に飾られている民族衣装も、アルメニアの男性の民族衣装と似ています

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女性を象った木彫りの船首像

歴史博物館の前でタクシーを捕まえ、クノッソス遺跡に向かって走り始めて10分ほど経ったとき、ドライバーが突然、「あれ?!子供が二人いるの?」と聞いてきて、「はい、そうだけど」と答えると、「人数オーバーだから、警察に見つかったら困るなー」と言い出しました。いや、アレンとレオは最初からずっと賑やかに喋っていたのに、なんで気づかんかったん?今ごろ言われても困るんやけど!これには、助手席に座っていたダグラスさんも笑っていました。でも、ちゃんと最後まで走ってくれて、やっぱりギリシャってゆるくて素敵!

クノッソス遺跡は、青銅器時代最大の遺跡で、紀元前19世紀ごろ最盛期を迎えたヨーロッパ最古のミノア文明の宮殿跡。ミノタウロスやポセイドンなどのギリシャ神話の舞台にもなっています、今から約4千年前に立派な宮殿を建てるほどの文明が存在したとは…世界屈指の歴史を誇るアルメニアから来ても、ギリシャの悠久の歴史にはとにかく驚かされます。妻もすごく感動していました。

遺跡は、柱や壁画がレプリカで再現されていて、当時の栄華を思い起こさせます。発掘したイギリス人のエヴァンスによると、最盛期には部屋が1200以上、4階建ての建物さえ存在したそうです。マジで?!すごくロマンを搔き立てられるし、本当にギリシャ文明すごすぎ!

そんなすごい遺跡を見学しているのに、アレンとレオが興奮したのは、遺跡建物内の天井にあったツバメの巣!親ツバメが外からエサを加えて飛んできて、それを巣にいるヒナにあげる姿を一生懸命に見つめていました。4千年前の遺跡で注目するのはそこかい?!アルメニアでも見れるやん!でも、子供にしたら、遺跡なんかよりそっちの方が面白いに決まっていますよね。

観光を終えて、クノッソス遺跡近くのギリシャ料理レストランで昼食を取りました。いかにも観光客向けのレストランでしたが、サービスもよくて、料理も美味しかったです。ギリシャ料理はあっさりした味付けが多くて、とても口に合いました。特にオリーブオイルが香り豊かで美味しい!しかも、クレタ島はオリーブ栽培の発祥地で、ギリシャで最も高品質だそうです。

昼食を終えて、ダグラスさんはそこからタクシーで空港に向かいました。お互いにハグして別れを惜しみました。わざわざ私たちに会いにクレタ島まで来てくれて、本当にどうもありがとう!短い時間でしたが、一緒に楽しく過ごすことができてよかったです。また会いましょう!

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約4千年前に建てられたというクノッソス遺跡。ヨーロッパ最古の文明と言われています

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王の間の柱。当時は豪華絢爛な宮殿だったのでしょう

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玉座の間。頭はワシ、体はライオン、そしてヘビの尻尾を持つ神話上の動物グリフィンが壁に描かれています

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出発前のダグラスさんと一緒にランチしました。美味しかったけど、ちょっと頼みすぎてお腹いっぱい

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最後まで息子たちと遊んでくれました。アレンとレオも、おおらかで朗らかなダグラスさんが大好き!

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クレタ島まで会いに来てくれて本当にありがとう!素晴らしいゴッドファーザーです!

ダグラスさんを見送ってから、私たちはイラクリオン中心部を散策しました。途中、ギリシャ教会を見学したら、その日はパームサンデーというギリシャ正教会の祝日だと分かりました。アルメニアではツァフカザルト(花飾りの意味)と呼ばれていて、キリストがエルサレムに入城した際、住民がオリーブの枝を持って歓迎したことに由来するお祭です。

イースターの1週間前に祝われるもので、ギリシャ正教会のイースターはアルメニアより1か月遅いから、ツァフカザルトはその日だったようです。アルメニアでは、春の訪れ感じさせるネコヤナギの枝を飾ってお祝いしますが、ギリシャではヤシの葉で作った十字架を飾るらしく、教会の入り口にたくさん置いてありました。同じキリスト教のお祭なのに、いろいろ違いがあって興味深かったです。

それから、お土産などの買い物をしました。クレタ島らしく、オリーブ関連のものが多かったです。妻の希望でオリーブオイルをけっこう購入して、今も自宅で味わっています。妻はサラダによくオリーブオイルを使うのですが、クレタ島のものはやっぱり違いますね。芳醇な香りがたまりません!

ちなみに、ギリシャの物価はアルメニアの2倍ぐらいで、西ヨーロッパにしては比較的安くて買い物もしやすかったです。ただ、タクシーはアルメニアの4倍以上と高かった…アルメニア在住の私は物価の基準や感覚がそうなりますが、超円安の今、日本から行くと割高に感じるかもしれませんね。

ホテルに戻ると、アレンとレオはすぐに水着に着替えてビーチに向かいました。波がけっこう強いし、水はまだ冷たいのに、アレンは全く問題ないみたいで、気持ちよさそうに泳いでいました。途中からアレンのチームメイトの子供たちも加わって、いつもの仲良し4人組で楽しそうに海水浴していました。しかし、レオは寒そうにぶるぶる震えていたから、外に出しました。確かにまだ泳ぐには早い時期です。

ここまでで記事がまた長くなってしまったので、ギリシャの最後の思い出については、次回の記事でご紹介したいと思います。

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イラクリオン中心部にあるギリシャ教会を見学しました。木を基調しているのが印象的でした

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ステンドグラスからの鮮やかな光が柱に映ってきれいでした

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ロウソクを灯してお祈りしました

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パームサンデーを祝うヤシの葉で作った十字架が信者のために置いてありました

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お土産のスパルタ戦士の兜を被るアレン

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レオも被っておどけていました

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エーゲ海のビーチで遊ぶ子供たち。まだ水が冷たくて、私は5分ほどが限界でした…

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まだ海水浴には少し早すぎましたが、エーゲ海はとてもきれいでした

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ホテルの部屋から見えた夕焼け。とても楽しく充実した一日でした